日銀緩和修正、もろ刃の株高 物価・賃金の好循環見極め Think! 金融政策 5月26日更新 日銀の植田和男総裁は25日のインタビューで金融緩和を続ける方針を改めて強調した。物価の押し上げ要因は資源高からサービスなどに裾野が拡大。人手不足を背景に賃上げ継続の機運も高まっており、持続的・安定的に2%の物価目標を達成できるか見極めの段階に入った。一方、緩和継続を前提にした足元の株高も考慮せざるを得ず、植田総裁は難しい判断を迫られる。 4月の消費者物価指数(生鮮食品除く総合)の前年比上昇率は3 日銀緩和修正、もろ刃の株高 物価・賃金の好循環見極め
日銀総裁「物価高、国民に大きな負担」 金融緩和は継続 Think! 金融政策 5月25日 日銀の植田和男総裁は25日、日本経済新聞などのインタビューで歴史的な物価高が「国民全員にはかなり大きな負担になっている」との見方を示した。半面、政府・日銀が掲げる物価安定目標には「持続的・安定的(な達成)には届いていない」として、大規模な金融緩和を継続する姿勢を強調した。 4月9日の就任以降、初めてインタビューに応じた。足元の消費者物価上昇率は政府・日銀が定める2%の物価安定目標を上回る。植田総 日銀総裁「物価高、国民に大きな負担」 金融緩和は継続
「2%目標」の妥当性検証せよ 日銀新体制の政策をよむ 経済教室 5月19日 2013年4月、黒田東彦前総裁率いる日銀は、国債などを大規模に購入する異例の大規模緩和策を開始した。短期決戦のつもりで臨んだ日銀だったが、物価も経済も期待通りに反応せず、 「2%目標」の妥当性検証せよ 日銀新体制の政策をよむ
正常化の道筋・副作用の説明を 日銀新体制の政策をよむ 経済教室 5月18日 何事も過去からの積み重ねが今を作っている。植田和男総裁が率いる日銀新体制も同様だ。新体制が引き継いだものは黒田東彦前総裁の就任時と違い、発足当初から難題山積である点を国民に 正常化の道筋・副作用の説明を 日銀新体制の政策をよむ
早期の修正観測浮上を回避 日銀新体制の政策をよむ 経済教室 5月17日 植田和男日銀総裁の就任後初の金融政策決定会合が4月末に開かれた。大規模な金融緩和を継続する姿勢を明確にするとともに、将来の金融政策に関する指針の修正など新しい取り組みも打ち出した。異例の金融緩和を 早期の修正観測浮上を回避 日銀新体制の政策をよむ
日銀、トップダウンから衆議へ レビューが映す植田流 金融PLUS Think! 金融政策 5月1日 10年ぶりに総裁が交代した日銀が変わり始めた。黒田東彦前総裁は強い信念に基づき、トップダウンで異次元緩和を進めてきた。4月9日に就任した植田和男総裁は対照的に、1年がかりの政策点検(レビュー)を打ち出し、多様な意見を取り入れていく姿勢を示した。景気も物価も先行きの不透明感が強まっており、植田氏は柔軟に政策運営を進める構えだ。 結論ありきを排除 「将来の政策運営に有益な知見を得るため、多角的なレビ 日銀、トップダウンから衆議へ レビューが映す植田流
[社説]日銀は内外情勢見極め柔軟な政策運営を 社説 4月28日 日銀は28日、植田和男総裁の就任後初めての金融政策決定会合で、前任の黒田東彦氏が進めた大規模な金融緩和策の維持を決めた。米欧の金融情勢に不安が残り、景気に下振れリスクが根強いなか、妥当な決定だといえる。 声明では、新たに「経済・物価・金融情勢に応じて機動的に対応しつつ、粘り強く金融緩和を継続していく」と表明した。内外情勢の変化を見極め、機動的かつ柔軟な政策運営を求めたい。 今回まとめた「経済・物 [社説]日銀は内外情勢見極め柔軟な政策運営を
植田日銀総裁、長短金利操作「継続することが適当」 金融政策 4月25日更新 日銀の植田和男総裁は25日の衆院財務金融委員会で「イールドカーブ(利回り曲線)は総じてスムーズになっている」と述べた。日銀は2022年12月に、利回り曲線のゆがみの是正など市場機能の改善を目的に長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)を見直した。植田総裁は「市場機能については今後も見極めていく」としたうえで「YCCによる金融緩和を継続することが適当だ」と指摘した。 日銀は27〜28日 植田日銀総裁、長短金利操作「継続することが適当」
植田日銀総裁、価格転嫁の動き「そろそろピーク迎える」 金融政策 4月24日 日銀の植田和男総裁は24日の衆院決算行政監視委員会で、エネルギーなど輸入物価の上昇をうけた価格転嫁の動きが「そろそろピークを迎える」との分析を示した。生鮮食品とエネルギーを除いた消費者物価指数が「2023年度後半には2%を下回っていく」としたうえで「その見通しに沿って金融緩和を継続する」と述べた。 日銀は27〜28日に開く金融政策決定会合後に公表する経済・物価情勢の展望(展望リポート)で物価の見 植田日銀総裁、価格転嫁の動き「そろそろピーク迎える」
植田日銀 初会合の勘どころ、3年間の展望どう示す 大塚 節雄 Think! 金融政策 編集委員 4月23日 日銀は27〜28日、植田和男総裁の就任後初となる金融政策決定会合を開く。海外の金融・経済情勢に不透明感が強いなか、最大の焦点である長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の修正には動かないとの見方が市場では強い。黒田東彦前総裁が率いた異次元緩和のもとでも果たせなかった2%の物価目標の安定的・持続的な達成に向け、2025年度までの3年間の経済・物価シナリオをどう提示するかにも注目が集ま 植田日銀 初会合の勘どころ、3年間の展望どう示す