ランニング

何か不始末を起こしたわけではないし、人に迷惑をかけたわけではないけれど、私はいま深く反省している。自責の念にさいなまれている。 4月16日のかすみがうらマラソン、5月21日のいわて奥州きらめきマラソンの結果が振るわなかった。3年半ぶりのフルマラソンで、できれば7年ぶりに3時間30分を切りたいと他言していながら、ともに3時間50分台に終わった。 どちらも5キロを25分のペース（序盤はやや慎重に）を

いつでも気軽に楽しめるランニングは日常生活に採り入れやすい。健康を気遣って新年度から走り始めた人も少なくないだろう。だが半年、1年と継続することは思いのほか難しい。習慣として定着するには意志だけでなく具体的な手立てが必要になる。 米ハーバード大学公衆衛生大学院で博士号を取得し、健康習慣に関する著書を持つ公衆衛生学者の林英恵さん（Down to Earth代表取締役）によると、習慣化には①決意②行

「動画で自身のフォームを確認する際にはどこを見たらよいでしょうか？」。先日、こんな質問を受けました。その方は、腕振りや脚運びといった局所の動きにフォーカスし、見る範囲を狭く絞られているような印象でした。 競技経験者は意識せずともポイントが見えるのに対して、経験が浅い方は、ポイントを理解しようとするあまり狭い範囲を凝視しがちです。私自身、経験のある剣道では、どちらの竹刀が先に当たったかが見えます。

傑出したアスリートには優れた指導者との出会いがある。堀川桃香（富士急）は昨春に卒業した北海道・白樺学園高のスピードスケート部監督、和田貴志について「自分より自分のことを知っている」と真顔で言う。天賦の才をさらに伸ばせるのか、宝の持ち腐れになるのか。和田によると、その分岐点は入学から半年を過ぎた頃にあった。 堀川は北海道大樹町で酪農を営む両親の下、5人きょうだい全員が競技に取り組むスケート一家で育

3月26日、佐倉マラソンが開催されました。2019年以来4年ぶりの開催で、フル、10キロ、3キロの3部門で募集定員計1万人に対し、エントリーは7948人。地元・千葉での大会に関わらせていただいたことで改めて感じた時の移ろいと、地方大会が直面している課題について考えてみました。 佐倉アスリート倶楽部を長く率いられた小出義雄先生が亡くなられたのは19年4月24日。佐倉マラソンには毎年欠かさずにいらし

実際に走っているわけではないときでも、私の頭の片隅にマラソンというものが静かに存在しているのを感じる。心の中にマラソンが居座ってしまっていると言えばいいのだろうか。 ときに息苦しくなることがあるが、だからといって「出ていってくれ」とは言わない。2022年1月末の定年退職以降、私が大きく育ててしまった存在なのだから、仕方がない。黙って付き合っている。 いまはその付き合いを濃厚にせざるをえない。何し

東京都は30日、東京五輪でスケートボードなどの競技会場だった「有明アーバンスポーツパーク」（東京・江東）を整備運営する事業者として東京建物を代表企業とする事業者グループを選定した。契約は6月になる見通し。 3人制バスケットボール「3x3（スリーエックススリー）」、スケートボード、ボルダリングの国際大会に対応する競技会場と、自転車BMXやランニングなどを気軽に楽しめる施設にする。東京建物などは屋外

3月5日、東京マラソン2023を走ってきました。2月5日の別府大分毎日マラソンからちょうど1カ月後のレースでした。 会場に向かう電車には、計測用チップをシューズに装着しているのでそれとわかる出場ランナーたちが新宿に近づくにつれて増えてきました。スタート前の会場は昨年とは比較にならないほどの混雑。プロ野球「観戦」の3万〜4万人は経験していますが、これからフルマラソンを「走る」「戦う」3万8千人の気

画期的な技術が日進月歩で登場するランニングシューズ分野で存在感を高めているのが、2010年にスイスで創業した「On（オン）」だ。約60カ国・地域で展開する事業は年々拡大し、21年9月にはニューヨーク証券取引所（NYSE）に上場。機能性や履き心地の良さに加え、製造過程での環境負荷を抑えているのも魅力だ。東京マラソンに合わせて来日した共同経営者のキャスパー・コペッティ氏は、1秒でも記録を更新したいラ

スポーツメーカー大手のナイキとアシックスが2月、新作ランニングシューズを発売した。いずれも肉体的負担の軽減と走りやすさを追求したモデルで、フルマラソン4時間切り（サブ4）を目指すランナーや初心者にとって頼もしい味方になりそうだ。 ナイキの「インヴィンシブル3」は2021年に発売した「ズームXインヴィンシブル」シリーズの最新作だ。シリーズを貫く「ケガゼロ」のコンセプトを踏襲しながら、フィット感やク