「キシダノミクス」が見える日は 骨太の第1章が試金石 底流 Think! コラム 経済 4月3日 経済財政諮問会議が3月30日、8人の有識者を招く「特別セッション」を本格的に始動させた。岸田文雄首相も交え中長期のマクロ経済運営を話し合う。夏にまとめる経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)に生かすことを見据える。 有識者はそうそうたる顔ぶれだ。ノーベル経済学賞候補として常に名前の挙がる清滝信宏米プリンストン大教授、物価研究の第一人者である渡辺努東大教授、財政学の佐藤主光一橋大教授らが名を連 「キシダノミクス」が見える日は 骨太の第1章が試金石
リスクに備え「財政余力確保を」 諮問会議で専門家指摘 税・予算 経済 1月16日 政府は16日の経済財政諮問会議で、マクロ経済学が専門の米プリンストン大の清滝信宏教授ら有識者8人を招き中長期の経済財政運営について議論した。有識者からはリスクに備えて財政余力の確保を求める声が上がった。6月に決める経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)に向け、今後も複数回開き、世界経済の減速懸念などの意見を聞く。 岸田文雄首相は同日の会合で「内外の大きな経済環境の変化にも強靱(きょうじん)な リスクに備え「財政余力確保を」 諮問会議で専門家指摘
ノーベル経済学賞に元FRB議長・バーナンキ氏ら3人 ノーベル賞 Think! 10月11日更新 スウェーデン王立科学アカデミーは10日、2022年のノーベル経済学賞を元米連邦準備理事会(FRB)議長のベン・バーナンキ氏(68)ら3人に授与すると発表した。授賞理由は「金融危機における銀行の役割」。同氏は08年の金融危機時にFRB議長として対応の指揮をとった。実務面でも主要国中央銀行のトップを務めた人物が同賞を受けるのは極めて異例だ。 バーナンキ氏と共同受賞したのは米シカゴ大学のダグラス・ダイ ノーベル経済学賞に元FRB議長・バーナンキ氏ら3人
ノーベル経済学賞、10日発表 マクロや金融に注目 ノーベル賞 10月10日 スウェーデン王立科学アカデミーは10日午後6時45分ごろ(日本時間)、ノーベル経済学賞を発表する。今年は景気動向や金融危機を研究する「マクロ経済学」の分野が注目されている。日本人の受賞はまだなく、金融と景気の関係を解き明かした米プリンストン大学の清滝信宏教授に期待が集まる。 経済学はマクロのほか、個人や企業の行動を理論的に分析する「ミクロ経済学」、統計データを駆使する「実証(計量経済学)」などの ノーベル経済学賞、10日発表 マクロや金融に注目
ノーベル賞、3~10日発表 2年連続の日本の受賞なるか ノーベル賞 量子技術 科学&新技術 10月1日 2022年のノーベル賞の発表が3日の生理学・医学賞から始まる。自然科学分野では21年に物理学賞を受賞した米プリンストン大学の真鍋淑郎上席研究員に続き、2年連続で日本出身者が受賞するかが注目される。文学賞では村上春樹氏らの受賞が期待されているほか、経済学賞は日本人が受賞すれば初となる。 21年に「地球温暖化を確実に予測する気候モデルの開発」で物理学賞を受賞した真鍋氏に続く日本出身者の受賞に期待が高 ノーベル賞、3~10日発表 2年連続の日本の受賞なるか
文化功労者の清滝信宏さん 金融危機の構造解明で新境地 10月27日 英経済学者と共に提起した「清滝・ムーアモデル」が、金融危機の構造を解明した理論として世界的に知られる。企業が銀行からお金を借りるための担保の存在に着目。土地や建物など担保価値の下落が、景気悪化を増幅する過程を精緻なモデルとして描いた。 研究の動機は1980~90年代の日本の資産バブルと崩壊だ。現実と理論が整合的となるまで「モデルを100回以上、作ったり壊したりした」。意図しない研究結果に出合った 文化功労者の清滝信宏さん 金融危機の構造解明で新境地
社会保障維持へ財政健全に コロナ危機と経済・金融 経済教室 9月17日 新型コロナウイルスの流行、政府による社会・経済活動の規制を受け、世界経済は戦後最大の不況に陥り人々の生活も一転した。コロナ危機の特徴、政策、今後の課題について、マクロ経済の観点から考えたい。 社会保障維持へ財政健全に コロナ危機と経済・金融
新規参入の確保策を 清滝信宏・米プリンストン大教授 Neo economy 経済 9月17日 ――無形資産の何に注目していますか。 「企業などの組織が蓄積してきたスキルだ。組織に固有の人的資本ともよばれ、無形資産の中核と考えられる。米アルファベットなどのIT(情報技術)企業からトップの大学に至るまで、最も大切な資産は建物や機械ではなく人の集まりだ。人々が刺激し合うなかで新しい技術やアイデアを生み出し、スキルを高めていく過程に注目している」 ――どうすればスキルは高められますか。 「革新的 新規参入の確保策を 清滝信宏・米プリンストン大教授
リーマン後10年、次の危機は(時論) 清滝信宏氏 時論・創論・複眼 8月14日 米証券大手リーマン・ブラザーズが破綻してから9月で10年を迎える。世界中に広がった金融危機の記憶は薄れつつあるものの、米中の貿易戦争など次なる危機への懸念も生じている。財政再建の進まない日本も含め、今後起こりうるリスクへの備えは十分か。金融危機の経済分析で世界的に知られる米プリンストン大の清滝信宏教授に聞いた。 ■貿易戦争、金融に波及も ――2008年8月、信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライ リーマン後10年、次の危機は(時論)
「貿易戦争、金融に波及リスク」 清滝・米大教授 経済 8月13日 米証券大手リーマン・ブラザーズが破綻してから9月で10年を迎える。今後起こりうるリスクへの備えは十分か。金融危機の研究で国際的に知られる清滝信宏・米プリンストン大教授に世界経済の現状と課題を語ってもらった。清滝氏は米国発の貿易戦争について「金融システムにも波及する可能性がある」と指摘。米国や中国が相互に関税を引き上げると「インフレがさらなる金利上昇につながり、為替の混乱や株価の下落に通じる」と警 「貿易戦争、金融に波及リスク」 清滝・米大教授