「一斉休校は要請せず」萩生田文科相 緊急事態宣言巡り 新型コロナ Think! 政治 4月23日更新 萩生田光一文部科学相は22日、日本経済新聞のインタビューに答えた。新型コロナウイルスの緊急事態宣言への対処では一斉休校は要請しないと明言した。小学校入学前の教育に関し、幼稚園や保育所の区別なくどこでも同じ準備ができるよう教育要領や指針を一元化すべきだと表明した。 小学校入学までに幼稚園や保育所、認定こども園で受けるサービス内容は違う。幼稚園は教育要領、保育所は保育指針と対応が異なるためだ。 萩 「一斉休校は要請せず」萩生田文科相 緊急事態宣言巡り 岩間陽子 政策研究大学院大学 政策研究科 教授 働く親御さんたちは、とりあえずホッとしたことでしょう。他方で、子供への感染力が強く重症化しやすいとされる変異株が広がりつつあり、柔軟な対応が必要です。現場も混乱、困惑しているでしょうから、学校クラスターが発生しやすい場面を分析して、政府から具体的な対策のガイドラインを定期的に発信してもらえれば助かるのではないでしょうか。いまだに40人学級が主流の現場の密回避も急務です。天気が良い時期はテントを貼って青空教室、学校以外の公共施設の開放、そしていうまでもなくデジタル化推進・リアルとオンラインの併用など、さまざまな知恵を絞って子供たちを守ってください。
岩間陽子 政策研究大学院大学 政策研究科 教授 働く親御さんたちは、とりあえずホッとしたことでしょう。他方で、子供への感染力が強く重症化しやすいとされる変異株が広がりつつあり、柔軟な対応が必要です。現場も混乱、困惑しているでしょうから、学校クラスターが発生しやすい場面を分析して、政府から具体的な対策のガイドラインを定期的に発信してもらえれば助かるのではないでしょうか。いまだに40人学級が主流の現場の密回避も急務です。天気が良い時期はテントを貼って青空教室、学校以外の公共施設の開放、そしていうまでもなくデジタル化推進・リアルとオンラインの併用など、さまざまな知恵を絞って子供たちを守ってください。
第三極、進まぬ脱「地域政党」 地盤の拡大道半ば チャートで読む政治 Think! 政治 4月22日 ここ10年あまりの国政選挙は自民、公明両党でも既存の野党でもない「第三極」と呼ぶ政党が一定の支持を得てきた。日本維新の会の松井一郎代表は秋までにある衆院選に向け、17日の定期党大会で「日本の政治に緊張感を持たせるのが我々の役割だ」と訴えた。 第三極の勢いはどう推移してきたのか。2009年以降の衆院選の比例代表について、自民党、民主党やその流れをくむ民主系政党、公明党、共産党以外に投じた人の割合を 第三極、進まぬ脱「地域政党」 地盤の拡大道半ば 岩間陽子 政策研究大学院大学 政策研究科 教授 対立の鍵としての社会主義がなくなり、雇用の在り方が変わったことにより労働組合の政治力も弱まり、世界的に政党の在り方は過渡期に入っています。それにしても自民党以外に政権担当能力がある政党がないのは、日本の将来にとって大問題です。20世紀的な規制の枠組みを外しつつ、弱者のためのセーフティーネットに目配りをし、ジェンダーや外国人といったダイバーシティーに積極的で、環境やデジタルなど新しい要素を大胆に取り入れたプログラムを持つ政党が必要です。
岩間陽子 政策研究大学院大学 政策研究科 教授 対立の鍵としての社会主義がなくなり、雇用の在り方が変わったことにより労働組合の政治力も弱まり、世界的に政党の在り方は過渡期に入っています。それにしても自民党以外に政権担当能力がある政党がないのは、日本の将来にとって大問題です。20世紀的な規制の枠組みを外しつつ、弱者のためのセーフティーネットに目配りをし、ジェンダーや外国人といったダイバーシティーに積極的で、環境やデジタルなど新しい要素を大胆に取り入れたプログラムを持つ政党が必要です。
気候変動サミット開幕へ 首脳40人参加、削減目標を議論 カーボンゼロ バイデン政権 Think! 北米 4月22日更新 【ワシントン=鳳山太成】米政府は21日、気候変動に関する22日からの首脳会議(サミット)に日本や中国、ロシアなど世界各国・地域の首脳40人が参加すると発表した。温暖化ガス排出の削減目標を上積みするよう求めるほか、脱炭素をめぐる国際協調も呼びかける。 23日までオンラインで計5つの会合を開く。22日午前8時(日本時間同日午後9時)からの主要国首脳が参加する会合では、バイデン米大統領がまず演説する。 気候変動サミット開幕へ 首脳40人参加、削減目標を議論 岩間陽子 政策研究大学院大学 政策研究科 教授 このフォーラムでは中国、ロシアも入れてくるんですね。この辺りの硬軟の使い分けがバイデン外交の真骨頂かと。先日の日米首脳会談の際、同時に北京にケリー特使を送っていました。そこで意思疎通を図りつつ、気候問題で歩調を合わせる準備をしていたのでしょうね。台湾問題に言及があったにもかかわらず、中国の反発は限定的だったと思います。次は民主主義サミットをどのような形で仕掛けてくるのか注目したいと思います。
岩間陽子 政策研究大学院大学 政策研究科 教授 このフォーラムでは中国、ロシアも入れてくるんですね。この辺りの硬軟の使い分けがバイデン外交の真骨頂かと。先日の日米首脳会談の際、同時に北京にケリー特使を送っていました。そこで意思疎通を図りつつ、気候問題で歩調を合わせる準備をしていたのでしょうね。台湾問題に言及があったにもかかわらず、中国の反発は限定的だったと思います。次は民主主義サミットをどのような形で仕掛けてくるのか注目したいと思います。
「欧州スーパーリーグ」揺らぐサッカー界 政界にも波紋 Think! ヨーロッパ サッカー 4月20日更新 【ウィーン=細川倫太郎】欧州サッカーの強豪クラブが独自リーグ「欧州スーパーリーグ(ESL)」の創設で合意した。新型コロナウイルスの感染拡大で業績が悪化するなか、収益回復の起爆剤にする狙いがある。ESLには既存リーグを運営する欧州サッカー連盟(UEFA)だけでなく、政界からも反対の声があがるなど、大きな波紋を呼んでいる。 「サッカーは40億人以上のファンを抱える世界で唯一のグローバルスポーツで、ビ 「欧州スーパーリーグ」揺らぐサッカー界 政界にも波紋 岩間陽子 政策研究大学院大学 政策研究科 教授 たかがサッカーされどサッカー、コロナ下で多くのビジネスが直面する課題を象徴しているのかも。一方でスタジアムを一杯にできず、違う形のビジネスモデルを追求せざるを得ない。グローバル化をさらに推し進めて、地元に依存しない高収益体制を作るという狙いにはビジネスとしての論理がある。他方でやはりサッカーは地元に根付いた文化であり、トップ選手だけでなく、本当によちよち歩きの頃からの育成があり、コミュニティライフの一部としてのチームの存在がある。ビジネスだけを追求すると、そこを破壊して、将来的に自らの首を絞めることになりかねない。仏独のチームが参加していないのは、その辺りの考え方があるのでしょう。悩ましい。
岩間陽子 政策研究大学院大学 政策研究科 教授 たかがサッカーされどサッカー、コロナ下で多くのビジネスが直面する課題を象徴しているのかも。一方でスタジアムを一杯にできず、違う形のビジネスモデルを追求せざるを得ない。グローバル化をさらに推し進めて、地元に依存しない高収益体制を作るという狙いにはビジネスとしての論理がある。他方でやはりサッカーは地元に根付いた文化であり、トップ選手だけでなく、本当によちよち歩きの頃からの育成があり、コミュニティライフの一部としてのチームの存在がある。ビジネスだけを追求すると、そこを破壊して、将来的に自らの首を絞めることになりかねない。仏独のチームが参加していないのは、その辺りの考え方があるのでしょう。悩ましい。
ワクチン供給「交渉は首相としたい」 強気のファイザー 新型コロナ ルポ迫真 Think! 政治 4月20日更新 17日朝、ワシントン。前日に米大統領のバイデンとの会談を終えた首相、菅義偉は米ファイザー社の最高経営責任者(CEO)のアルバート・ブーラに電話をした。「新型コロナウイルスのワクチンの追加供給をお願いしたい」と直接要請し、ブーラは「日本政府と緊密に連携したい」と答えた。 一国の首相が自ら交渉に乗り出すことに政府内で慎重論もあった。それでも追加供給で実質合意でき、9月末までに接種対象者全員分のワクチ ワクチン供給「交渉は首相としたい」 強気のファイザー 岩間陽子 政策研究大学院大学 政策研究科 教授 ワクチン国産能力の強化は本当に急務です。パンデミックはコロナが最後ではありません。ワクチン国産能力がなければ、経済回復も遅れますし、国家安全保障政策上も脆弱です。大規模災害への対応能力も落ちます。省庁の枠を横断して対策を取るべく、PTを作るなり特任相を立てるなりすることを検討すべきところまで来ているのではないでしょうか。やるべきことは明白なのですから、規制を取り払って十分な資源を投じれば、この国はまだちゃんと成果が上がる国であると信じたいです。
岩間陽子 政策研究大学院大学 政策研究科 教授 ワクチン国産能力の強化は本当に急務です。パンデミックはコロナが最後ではありません。ワクチン国産能力がなければ、経済回復も遅れますし、国家安全保障政策上も脆弱です。大規模災害への対応能力も落ちます。省庁の枠を横断して対策を取るべく、PTを作るなり特任相を立てるなりすることを検討すべきところまで来ているのではないでしょうか。やるべきことは明白なのですから、規制を取り払って十分な資源を投じれば、この国はまだちゃんと成果が上がる国であると信じたいです。
ドイツ緑の党、首相候補にベーアボック氏 9月総選挙 政権奪取も Think! ヨーロッパ 4月19日 【ベルリン=石川潤】ドイツの環境政党、緑の党は19日、9月の連邦議会選挙(総選挙)を率いる首相候補にアンナレーナ・ベーアボック共同党首(40)を選んだと発表した。気候変動問題への危機感の高まりを追い風に、緑の党は最大与党のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)を追い上げている。ドイツ初の緑の党出身の首相誕生の可能性も浮上してきた。 「この国には新たなスタートが必要だ」。ベーアボック氏は19日 ドイツ緑の党、首相候補にベーアボック氏 9月総選挙 政権奪取も 岩間陽子 政策研究大学院大学 政策研究科 教授 本来6月の党大会で決められる段取りでしたが、与党CDU・CSUが首相候補一本化に手間取っているのを見て、一気に攻めてきました。「新鮮だ」と独テレビ局の解説者も言わざるを得ませんでした。40歳女性、というのはおじさんが並ぶ他党のリーダーたちと並べても新鮮です。民主的手続きを重んじる緑の党が、いわば「密室談義」で首相候補一本化してきたのも新鮮です。本来密室談義のご本家の保守が一本化に失敗し続けているのを横目に、次の世論調査でさらに差を詰めて、あわよくば第一党に立とうという明確な意思を感じます。若さ、経験不足、と言われるのは現段階では当然でしょうが、スタートダッシュは上々と言わざるを得ません。
岩間陽子 政策研究大学院大学 政策研究科 教授 本来6月の党大会で決められる段取りでしたが、与党CDU・CSUが首相候補一本化に手間取っているのを見て、一気に攻めてきました。「新鮮だ」と独テレビ局の解説者も言わざるを得ませんでした。40歳女性、というのはおじさんが並ぶ他党のリーダーたちと並べても新鮮です。民主的手続きを重んじる緑の党が、いわば「密室談義」で首相候補一本化してきたのも新鮮です。本来密室談義のご本家の保守が一本化に失敗し続けているのを横目に、次の世論調査でさらに差を詰めて、あわよくば第一党に立とうという明確な意思を感じます。若さ、経験不足、と言われるのは現段階では当然でしょうが、スタートダッシュは上々と言わざるを得ません。
多重委託、無責任の連鎖 COCOA不具合の重い教訓 Think! 経済 ネット・IT 4月16日更新 新型コロナウイルスの接触確認アプリ「COCOA(ココア)」の不具合が長く放置された問題は、デジタル対応が遅れる日本の行政の欠陥を浮き彫りにした。専門人材が乏しく、業者任せの無責任体制で臨機応変に動けない。このままではコロナ対策がおぼつかないのはもちろん、デジタル時代の世界の成長競争にも取り残されかねない。 陽性登録者との接触記録を利用者に通知する。アプリの根幹といえる機能が米グーグルの基本ソフト 多重委託、無責任の連鎖 COCOA不具合の重い教訓 岩間陽子 政策研究大学院大学 政策研究科 教授 直近では、確定申告の電子申請がChromeやEdgeでうまく動かないことが身近で話題になっていました。一定のバグが発生することは当然であり、問題ではありません。フィードバックを得て修正を加え続ける体制を準備しておかないことが問題なのです。しかし、納品したら仕事は完了という枠組みがある限り、業者の側にそれ以上修正を加える可能性は、枠組みとして想定されていないのだと思います。これからデジタル政府を充実させていく上で、役所側の発想を根本的に変える必要があります。完成度の高いものづくりを誇ってきた日本人の伝統が、かえって足かせになっているのかもしれません。
岩間陽子 政策研究大学院大学 政策研究科 教授 直近では、確定申告の電子申請がChromeやEdgeでうまく動かないことが身近で話題になっていました。一定のバグが発生することは当然であり、問題ではありません。フィードバックを得て修正を加え続ける体制を準備しておかないことが問題なのです。しかし、納品したら仕事は完了という枠組みがある限り、業者の側にそれ以上修正を加える可能性は、枠組みとして想定されていないのだと思います。これからデジタル政府を充実させていく上で、役所側の発想を根本的に変える必要があります。完成度の高いものづくりを誇ってきた日本人の伝統が、かえって足かせになっているのかもしれません。
バイデン氏、ロシアに追加制裁警告 夏の首脳会談も提唱 バイデン政権 Think! 北米 ヨーロッパ 4月16日更新 【ワシントン=中村亮】バイデン米大統領は15日の演説で「ロシアが我々の民主主義への介入を続けるのであれば追加の対抗措置の用意がある」と述べた。ロシアがサイバー攻撃や選挙介入を停止しない場合に追加制裁を科す考えを示すものだ。今年夏に欧州で首脳会談を開く案を調整していると説明し、対話に意欲も示した。 バイデン氏はホワイトハウスで行った演説でロシア政策の基本方針に関し「協力できる分野であればそうする。 バイデン氏、ロシアに追加制裁警告 夏の首脳会談も提唱 岩間陽子 政策研究大学院大学 政策研究科 教授 ここのところヨーロッパとアジアの両サイドで、活発な同盟国間外交を展開しています。選挙公約に掲げていた「民主主義サミット」のための地ならしかなと思いますが、あまり締め上げると特にヨーロッパの同盟国側からは反発も出てくるでしょう。日欧への働きかけは、ある意味ジョージ・ケナン的な封じ込めに戻ったと見れないこともないですが、この後これ以外の地域をどうするか、また硬軟両用の姿勢を維持可能なのかなどによって、バイデン政権の外交の性質が見えてくるでしょう。中国もロシアもここで過剰反応しないことですね。大きな事件がこういう時期に起こると、制御不能なエスカレーションが起こります。
岩間陽子 政策研究大学院大学 政策研究科 教授 ここのところヨーロッパとアジアの両サイドで、活発な同盟国間外交を展開しています。選挙公約に掲げていた「民主主義サミット」のための地ならしかなと思いますが、あまり締め上げると特にヨーロッパの同盟国側からは反発も出てくるでしょう。日欧への働きかけは、ある意味ジョージ・ケナン的な封じ込めに戻ったと見れないこともないですが、この後これ以外の地域をどうするか、また硬軟両用の姿勢を維持可能なのかなどによって、バイデン政権の外交の性質が見えてくるでしょう。中国もロシアもここで過剰反応しないことですね。大きな事件がこういう時期に起こると、制御不能なエスカレーションが起こります。
有料老人ホームの費用 「前払い」「月額」を確認 老後資金 Think! 備える 生活 4月16日 最期まで自宅で暮らし続けるのが難しい昨今、有料老人ホームはますます身近な存在になっている。気になるのはお金の問題だ。大まかな予算は。料金体系は。押さえておくべきポイントや、パンフレットの見方を知っておこう。 有料老人ホームの料金は、初期費用ともいえる「前払い金(入居一時金)」と、毎月発生する「月額費用」の2本建てになっている。前払い金の相場は数十万~数千万円と幅がある。高額な施設ほど仕様や共有部 有料老人ホームの費用 「前払い」「月額」を確認 岩間陽子 政策研究大学院大学 政策研究科 教授 前払い金の高い施設は、一見高級で安心なように思われますが、人間関係を伴うことはそう単純ではありません。何らかのトラブルがあってホームを移りたいと思っても、前払い金は全額は返ってきませんから、転居が難しくなります。ホームの経営として考えた場合も、毎月の経費で利益を上げていれば長くいてもらいたいと思うでしょうが、前払い金で利益を上げている場合は、長生きすればするほどホーム側の利益が減ることになってしまいます。実家の母も施設の豪華さに惹かれて前払い金の高いホームに入居しましたが、はいってみればいろいろ思うことはあるようです。迷ったら、まずは初期費用の安いところに入居してみる方が賢明かもしれません。
岩間陽子 政策研究大学院大学 政策研究科 教授 前払い金の高い施設は、一見高級で安心なように思われますが、人間関係を伴うことはそう単純ではありません。何らかのトラブルがあってホームを移りたいと思っても、前払い金は全額は返ってきませんから、転居が難しくなります。ホームの経営として考えた場合も、毎月の経費で利益を上げていれば長くいてもらいたいと思うでしょうが、前払い金で利益を上げている場合は、長生きすればするほどホーム側の利益が減ることになってしまいます。実家の母も施設の豪華さに惹かれて前払い金の高いホームに入居しましたが、はいってみればいろいろ思うことはあるようです。迷ったら、まずは初期費用の安いところに入居してみる方が賢明かもしれません。
日米首脳会談の注目点 米中ASEANの識者に聞く 日米首脳会談 Think! 政治 4月15日 菅義偉首相はワシントンのホワイトハウスで現地時間16日、バイデン米大統領と会談する。バイデン氏が就任後、初めて対面形式で会う外国首脳となる。 両首脳は中国の海洋進出や経済安全保障上の脅威への対処について話し合い、日米同盟の深化を確かめる。台湾海峡の平和と安定の重要性を巡っても意見を交わす。 バイデン政権が重視する気候変動対策や重要物資のサプライチェーン(供給網)構築など協力分野を拡大する。 対 日米首脳会談の注目点 米中ASEANの識者に聞く 岩間陽子 政策研究大学院大学 政策研究科 教授 日米首脳会談で台湾に言及されるのかに、世界中の注目が集まっています。日本はこれまで対中国脅威感を主要国に共有してもらうことに外交エネルギーを注いで来ましたが、ここにきて新たな段階に入った印象を受けます。譲れない一線をはっきり示すと同時に、緊張緩和や危機管理のための枠組みのオファーも始めるべきです。その際中国は、アメリカを外すべきと言ってくるでしょうが、アメリカが入るまで譲らずに粘って交渉を開始した、CSCE(全欧安保協力会議)の例を思い起こして、アメリカを含んだフォーラムの設置に向けて粘り強く努力すべきです。対話フォーラムの設置には、例えばモンゴルなどの中立国の存在が役に立つかもしれません。
岩間陽子 政策研究大学院大学 政策研究科 教授 日米首脳会談で台湾に言及されるのかに、世界中の注目が集まっています。日本はこれまで対中国脅威感を主要国に共有してもらうことに外交エネルギーを注いで来ましたが、ここにきて新たな段階に入った印象を受けます。譲れない一線をはっきり示すと同時に、緊張緩和や危機管理のための枠組みのオファーも始めるべきです。その際中国は、アメリカを外すべきと言ってくるでしょうが、アメリカが入るまで譲らずに粘って交渉を開始した、CSCE(全欧安保協力会議)の例を思い起こして、アメリカを含んだフォーラムの設置に向けて粘り強く努力すべきです。対話フォーラムの設置には、例えばモンゴルなどの中立国の存在が役に立つかもしれません。
岩間陽子
政策研究大学院大学 政策研究科 教授
政策研究大学院大学 政策研究科 教授
京都大学法学部卒業、同大学大学院博士後期課程修了。ドイツ留学時、ベルリンの壁の崩壊と東西冷戦終結を体験。博士(法学)。在ドイツ日本国大使館専門調査員、政策研究大学院大学助教授などを経て、2009年から現職。専門は国際政治、欧州安全保障。著書に『ドイツ再軍備』(中公叢書、1993年)など。
【注目するニュース分野】国際政治、ドイツ政治外交史、安全保障
京都大学法学部卒業、同大学大学院博士後期課程修了。ドイツ留学時、ベルリンの壁の崩壊と東西冷戦終結を体験。博士(法学)。在ドイツ日本国大使館専門調査員、政策研究大学院大学助教授などを経て、2009年から現職。専門は国際政治、欧州安全保障。著書に『ドイツ再軍備』(中公叢書、1993年)など。
【注目するニュース分野】国際政治、ドイツ政治外交史、安全保障