【越野結花】投稿一覧
2021年
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英国は幅広いハイリスクグループに対して、まず一回目の接種を行うという政策を採っているが、ロックダウンとの組み合わせによって一定程度死者数、重症化数、新規感染者数を減少させることに成功し、ワクチン政策は一定程度の成果を上げているのではないか。無事、2月中旬には、最もハイリスクグループの1500万人程度の接種を終えた。一週間に300万人超のペースを継続できれば、3月下旬頃、50歳以上グループも一回目の接種を終えることができる見通しだ。24時間体制で、接種を行うスタッフも医療関係の学生を含む幅広い人材層を活用して訓練を行うことで、高いスピードを維持させている。日本の接種体制は人材確保も重要な課題だ。
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同じ世論調査における、日米関係についての世論調査も興味深い。「中国や北朝鮮への抑止強化」や「新型コロナウィルス対策」等、国民が間近に感じられる安全保障課題における協力への期待が高い一方、日米の両首脳が優先課題として取り上げ、今後中長期的に国際政治の力学を変え得る脱炭素化やデジタル分野の国際ルール作りに向けた協力は18%と13%と低い。逆に、技術流出の防止等の経済安保への関心は比較的上位に入り、国民にとって中国への脅威認識が多面化したことの表れとも考えられる。記事はこちらから⇒https://www.nikkei.com/article/DGXZQODE294150Z20C21A1000000/
越野結花
国際問題戦略研究所(IISS) リサーチ・フェロー
国際問題戦略研究所(IISS) リサーチ・フェロー
慶應大学法学部政治学科卒、ジョージタウン大学外交政策学院で修士号を取得。米国ワシントンDCを拠点とする防衛・宇宙分野のコンサルティング会社、米戦略国際問題研究所(CSIS)日本部を経て、2020年1月から現職。ジャパン・チェア・プログラムの立ち上げや日本の防衛・安全保障政策の分析・発信を行う。
【注目するニュース分野】国際政治、安全保障
慶應大学法学部政治学科卒、ジョージタウン大学外交政策学院で修士号を取得。米国ワシントンDCを拠点とする防衛・宇宙分野のコンサルティング会社、米戦略国際問題研究所(CSIS)日本部を経て、2020年1月から現職。ジャパン・チェア・プログラムの立ち上げや日本の防衛・安全保障政策の分析・発信を行う。 【注目するニュース分野】国際政治、安全保障