ウクライナ穀物輸出4分の1に 黒海封鎖、足止め100隻 ウクライナ侵攻 Think! 商品 ヨーロッパ 中東・アフリカ 4月4日更新 【ワルシャワ=久門武史】ウクライナ政府は3日、ロシアによる黒海の港の封鎖で、3月の主な穀物の輸出量が前月の4分の1に急減したと表明した。黒海では外国船籍の100隻以上が足止めされているもようだ。ウクライナは世界5位の小麦輸出国。穀倉地帯からの海運停滞で食糧価格の高止まりが懸念される。 ウクライナ経済省は3日、3月のトウモロコシの輸出量が110万トン、小麦は30万9千トンと「2月の4分の1だ」と発 ウクライナ穀物輸出4分の1に 黒海封鎖、足止め100隻 池上彰 ジャーナリスト・東京工業大学特命教授 日本でも菓子やカップ麺の値上げが続きますが、これはウクライナ情勢より前のアメリカやカナダでの天候不順が原因。ウクライナ情勢が反映されて価格が上昇するのは、まだ先です。心配なのは中東諸国。パンが大好きでたくさん食べる人たちが多い国は小麦を輸入に頼っています。ここでパンの値段が高騰すると、住民の抗議行動が増え、治安の悪化や政情不安につながります。それがIS(イスラム国)などの過激組織が勢力を盛り返すきっかけにならないか心配です。先進諸国も小麦値上げの影響を受けますが、これら諸国への支援も考えないとなりません。
池上彰 ジャーナリスト・東京工業大学特命教授 日本でも菓子やカップ麺の値上げが続きますが、これはウクライナ情勢より前のアメリカやカナダでの天候不順が原因。ウクライナ情勢が反映されて価格が上昇するのは、まだ先です。心配なのは中東諸国。パンが大好きでたくさん食べる人たちが多い国は小麦を輸入に頼っています。ここでパンの値段が高騰すると、住民の抗議行動が増え、治安の悪化や政情不安につながります。それがIS(イスラム国)などの過激組織が勢力を盛り返すきっかけにならないか心配です。先進諸国も小麦値上げの影響を受けますが、これら諸国への支援も考えないとなりません。
冷戦の霧、アジアを覆う ロシアの侵略で安保地図一変 秋田 浩之 ウクライナ侵攻 Think! Deep Insight 本社コメンテーター 3月28日 2月24日にロシアがウクライナ侵略を始めてから、1カ月あまりがすぎた。第2次世界大戦後、国際社会はかつてないほど危ない局面を迎えた。 世界は今、2つの戦争に直面している。第1はロシアによる残忍な侵略と、それに立ち向かうウクライナの戦争だ。 第2は、にわかに復活したロシアと西側諸国による冷戦である。北大西洋条約機構(NATO)とロシアの勢力がぶつかる東欧では、新たな戦争の恐れもある。 ウクライナ停 冷戦の霧、アジアを覆う ロシアの侵略で安保地図一変 池上彰 ジャーナリスト・東京工業大学特命教授 柯 隆さんの「張子の虎」という表現を読んで、思い出したことがあります。この言葉は、中国が毛沢東時代、米軍に対して使った言葉です。米中の国交正常化の前、中国が「アメリカ帝国主義」を激しく非難していた時代のことです。「強そうに見えても、実際にはたいしたことがないから米軍など恐れる必要はない」との文脈の中に登場しました。今回、世界の軍事関係者は、ロシア軍の予想外の苦戦に驚いていることでしょう。1939年、ソ連がフィンランドに侵攻したときも、ソ連軍は「戦争は数日で勝利に終わる」と高を括り、フィンランド軍の抵抗に苦戦しました。ロシアは歴史に学んでいないとつくづく思います。
池上彰 ジャーナリスト・東京工業大学特命教授 柯 隆さんの「張子の虎」という表現を読んで、思い出したことがあります。この言葉は、中国が毛沢東時代、米軍に対して使った言葉です。米中の国交正常化の前、中国が「アメリカ帝国主義」を激しく非難していた時代のことです。「強そうに見えても、実際にはたいしたことがないから米軍など恐れる必要はない」との文脈の中に登場しました。今回、世界の軍事関係者は、ロシア軍の予想外の苦戦に驚いていることでしょう。1939年、ソ連がフィンランドに侵攻したときも、ソ連軍は「戦争は数日で勝利に終わる」と高を括り、フィンランド軍の抵抗に苦戦しました。ロシアは歴史に学んでいないとつくづく思います。
「下戸、苦情」で下克上 飲まない人々のノンアル革命 ヒットのクスリ Think! 3月24日 日本社会は内向きだ。だから飲みニケーションという言葉に代表されるように、企業から大学サークルに至るまで潤滑油としての酒の役割は絶大だ。「スーダラ節」「日本全国酒飲み音頭」など、憂さを晴らしましょう的な流行歌も多かった。 しかし、酒を飲まない、飲みたくない人にとって、酒本位社会は苦痛だ。駆けつけ3杯、一気飲みなどハラスメント行為も日常的だった。 そもそも下戸という言葉自体が「下」に位置づけられてい 「下戸、苦情」で下克上 飲まない人々のノンアル革命 池上彰 ジャーナリスト・東京工業大学特命教授 私は酒が体質的に飲めず、新人時代は、先輩や上司、取材先から酒を強要され、辛い日々でした。仕事で遅くなっても酒なしで食事ができるようなファミレスもなく、無理に酒も頼んで食事するという悲しい体験もしています。取材先で酒を飲まされ、特ダネを取ったものの、酔いが醒めるまで原稿を書けずに横になるという有様でした。でも、酒を飲まなかった(飲めなかった)おかげで、ふだん就寝時まで素面でいられましたから、勉強や執筆に専念できました。その積み重ねは、とても大きなものがあったと思います。
池上彰 ジャーナリスト・東京工業大学特命教授 私は酒が体質的に飲めず、新人時代は、先輩や上司、取材先から酒を強要され、辛い日々でした。仕事で遅くなっても酒なしで食事ができるようなファミレスもなく、無理に酒も頼んで食事するという悲しい体験もしています。取材先で酒を飲まされ、特ダネを取ったものの、酔いが醒めるまで原稿を書けずに横になるという有様でした。でも、酒を飲まなかった(飲めなかった)おかげで、ふだん就寝時まで素面でいられましたから、勉強や執筆に専念できました。その積み重ねは、とても大きなものがあったと思います。
宇宙にも迫るロシアの脅し 透ける焦り、中国に接近も 小玉 祥司 ウクライナ侵攻 Think! ヨーロッパ 科学&新技術 Nikkei Views 編集委員 3月14日 ウクライナ侵攻に対する欧米からの制裁に対抗し、ロシアが宇宙開発でも攻撃的な姿勢を強めている。宇宙開発を担う国営企業、ロスコスモスの社長は国際宇宙ステーション(ISS)での協力打ち切りを示唆し、米国へのロケットエンジン販売停止も打ち出した。しかし米国との協力関係が崩れ、宇宙大国から脱落しかねないことへの焦りの裏返しにも見える。頼みは月基地計画で協力する中国との連携強化だが、簡単には進みそうにない。 宇宙にも迫るロシアの脅し 透ける焦り、中国に接近も 池上彰 ジャーナリスト・東京工業大学特命教授 ロシアと宇宙での協力を進めると、何が起きるかわからないリスクがあることを世界に知らせる発言です。ロシアは、国内から撤退する外国企業の資産を差し押さえることや、ロシアの航空会社が海外企業からリースで運用している航空機を返却しない方針をほのめかしています。ロシアはこんな国だと国際的な評判を落とすと、いずれロシアがウクライナ侵攻を止めても、世界の企業はロシアへの経済的進出や貿易再開に二の足を踏むでしょう。短期的な報復が、長期的にはロシアの成長を妨げるのです。
池上彰 ジャーナリスト・東京工業大学特命教授 ロシアと宇宙での協力を進めると、何が起きるかわからないリスクがあることを世界に知らせる発言です。ロシアは、国内から撤退する外国企業の資産を差し押さえることや、ロシアの航空会社が海外企業からリースで運用している航空機を返却しない方針をほのめかしています。ロシアはこんな国だと国際的な評判を落とすと、いずれロシアがウクライナ侵攻を止めても、世界の企業はロシアへの経済的進出や貿易再開に二の足を踏むでしょう。短期的な報復が、長期的にはロシアの成長を妨げるのです。
ウクライナ危機、脱炭素に逆風か 気候協力にひびも 安藤 淳 カーボンゼロ ウクライナ侵攻 Think! Nikkei Views 編集委員 3月11日 ウクライナ危機で全世界のエネルギー安定供給に黄信号がともり、地球温暖化の防止で先頭に立ってきた欧州でも石炭回帰の動きが出ている。温暖化ガス削減の国際枠組み「パリ協定」の目標達成は遠のくとの見方もある。欧州委員会はロシア産の化石燃料への依存を大幅に減らし再生可能エネルギーへの移行を加速すると発表し、エネルギーと気候の2つの危機を同時に乗り切ることに自信を見せた。ただ、米国やロシアを含む主要排出国間 ウクライナ危機、脱炭素に逆風か 気候協力にひびも 池上彰 ジャーナリスト・東京工業大学特命教授 地球温暖化対策は待ったなしなのですが、ロシアへの制裁で国際協力が遅れそうです。しかし、物事は考えようです。日本も含め各国は「再生可能エネルギーへの転換には時間がかかるから、とりあえず石炭や石油よりは二酸化炭素の排出量の少ない天然ガスに切り替えよう」としてロシア産の天然ガスに頼ってきました。それに頼るわけにはいかなくなった以上、再生可能エネルギーへの転換を急がざるを得なくなりました。2050年にカーボン・ニュートラルが実現した時に、「ロシアのウクライナ侵攻をきっかけに温暖化対策が進むことになった」と総括できるようにしたいものです。
池上彰 ジャーナリスト・東京工業大学特命教授 地球温暖化対策は待ったなしなのですが、ロシアへの制裁で国際協力が遅れそうです。しかし、物事は考えようです。日本も含め各国は「再生可能エネルギーへの転換には時間がかかるから、とりあえず石炭や石油よりは二酸化炭素の排出量の少ない天然ガスに切り替えよう」としてロシア産の天然ガスに頼ってきました。それに頼るわけにはいかなくなった以上、再生可能エネルギーへの転換を急がざるを得なくなりました。2050年にカーボン・ニュートラルが実現した時に、「ロシアのウクライナ侵攻をきっかけに温暖化対策が進むことになった」と総括できるようにしたいものです。
プーチン氏の誤算 描けぬ「戦後」、目前に迫る経済危機 坂井 光 ウクライナ侵攻 プーチン氏動向・解説 Think! Nikkei Views 編集委員 3月10日 ロシア軍がウクライナを侵攻して15日。早期決着の目算が外れ、戦闘が続く。プーチン大統領は「勝利」するまで戦闘を続けるつもりだろうが、「戦後」の展望はまったく見えない。ロシア国内では1998年の通貨危機時を上回る混乱を懸念する声が増えている。 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、ウクライナから外国への避難民は8日、200万人を超えた。国境に向かう道は車列で渋滞が続くが、逆方向の車も多い プーチン氏の誤算 描けぬ「戦後」、目前に迫る経済危機 池上彰 ジャーナリスト・東京工業大学特命教授 プーチン大統領の、かつてのロシア帝国の栄光を取り戻し、歴史に名を残したいという思いは、別の形で実現しそうです。みずから「兄弟国」と称していたウクライナに攻め込み、ウクライナ国民を反ロシアの立ち場に追いやり、NATOに加盟しないことを選択していたスウェーデンやフィンランドの国民をNATO加盟へと駆り立てる。いまフィンランドには、ロシアに見切りをつけた大勢のロシア国民が駆け込んでいます。「ロシアを破綻の淵に追い込んだ独裁者」として歴史に刻まれることでしょう。
池上彰 ジャーナリスト・東京工業大学特命教授 プーチン大統領の、かつてのロシア帝国の栄光を取り戻し、歴史に名を残したいという思いは、別の形で実現しそうです。みずから「兄弟国」と称していたウクライナに攻め込み、ウクライナ国民を反ロシアの立ち場に追いやり、NATOに加盟しないことを選択していたスウェーデンやフィンランドの国民をNATO加盟へと駆り立てる。いまフィンランドには、ロシアに見切りをつけた大勢のロシア国民が駆け込んでいます。「ロシアを破綻の淵に追い込んだ独裁者」として歴史に刻まれることでしょう。
悪化する体感の治安 「見えない犯罪」が安心損なう 坂口 祐一 Think! Nikkei Views 編集委員 3月7日 2021年中に全国の警察が把握した、刑法などに触れる犯罪の総数(刑法犯の認知件数)は56万8140件だった。前年より7.5%減り、7年連続で戦後最少を更新した。統計が示す「いま」は、戦後最も安全で安心な社会ということになる。 しかしそんな実感を抱く人は、多くはないだろう。一体なぜ、統計と体感に乖離(かいり)が生じているのだろうか? 刑法犯の認知件数は1980年ごろから増え始め、90年代後半に急増 悪化する体感の治安 「見えない犯罪」が安心損なう 池上彰 ジャーナリスト・東京工業大学特命教授 数字上、治安は改善されているのに体感治安は悪化している。その理由は記事の通りなのでしょうが、報道の変化もあるように感じています。私が警視庁捜査一課担当の記者だった1980年と81年、東京都内で起きた殺人事件は全てローカルニュースでした。当時、全国各地で起きた殺人事件も、その地方のニュースに留まり、滅多に全国ニュースになりませんでした。テレビのニュース時間が限られていたこともあり、取り上げられなかったのです。その後、民放のニュース時間が増え、ワイドショーなどでは北海道や九州の事件も全国ニュースになるようになりました。結果、「殺人事件が増えている」という印象が生まれたようにも思えます。
池上彰 ジャーナリスト・東京工業大学特命教授 数字上、治安は改善されているのに体感治安は悪化している。その理由は記事の通りなのでしょうが、報道の変化もあるように感じています。私が警視庁捜査一課担当の記者だった1980年と81年、東京都内で起きた殺人事件は全てローカルニュースでした。当時、全国各地で起きた殺人事件も、その地方のニュースに留まり、滅多に全国ニュースになりませんでした。テレビのニュース時間が限られていたこともあり、取り上げられなかったのです。その後、民放のニュース時間が増え、ワイドショーなどでは北海道や九州の事件も全国ニュースになるようになりました。結果、「殺人事件が増えている」という印象が生まれたようにも思えます。
衛星の熱検知で捉えた戦火 熱異常60倍、住宅地も標的 ウクライナ侵攻 Think! ヨーロッパ 3月3日 ロシア軍のウクライナ侵攻が始まって3日で1週間を迎えた。空と陸からの攻撃で各地に戦火が広がっている。地上の熱を検知する米航空宇宙局(NASA)の衛星データを用いてウクライナの状況を調べたところ、首都キエフなど主要都市ではウクライナ軍の拠点だけでなく、住宅の立ち並ぶ市街地もロシア軍の爆撃や砲撃の標的となっていることが分かった。 NASAの人工衛星は搭載した放射計を使って宇宙空間から地表面の温度を推 衛星の熱検知で捉えた戦火 熱異常60倍、住宅地も標的 池上彰 ジャーナリスト・東京工業大学特命教授 この記事を読んで論評する気になれません。宇宙から見ても、これだけの熱を感知できるのですから、地上でどれだけの人が亡くなり、どれだけの住宅が破壊されていることか。それを考えると、心が張り裂ける思いがします。プーチンは(敢えて呼び捨てにしますが)、「民間は標的にしていない」などと言っていますが、発射されたミサイルや砲弾は、人間や住宅を識別できないのです。こういう手法でも被害を知ることができると世界に伝えなければ。
池上彰 ジャーナリスト・東京工業大学特命教授 この記事を読んで論評する気になれません。宇宙から見ても、これだけの熱を感知できるのですから、地上でどれだけの人が亡くなり、どれだけの住宅が破壊されていることか。それを考えると、心が張り裂ける思いがします。プーチンは(敢えて呼び捨てにしますが)、「民間は標的にしていない」などと言っていますが、発射されたミサイルや砲弾は、人間や住宅を識別できないのです。こういう手法でも被害を知ることができると世界に伝えなければ。
トヨタ、国内全工場を停止へ 部品会社にサイバー攻撃 特報 Think! 自動車・機械 愛知 3月1日更新 トヨタ自動車は28日、3月1日に国内全工場(14工場28ライン)の稼働を停止すると発表した。トヨタ車の部品をつくるサプライヤーがサイバー攻撃を受け、部品供給を管理するトヨタのシステムが影響を受けたため。2日以降に通常稼働に戻せるかどうかは精査中。日野自動車とダイハツ工業も同日、同じ理由で1日に国内工場を止めると明らかにした。 トヨタがサプライヤーのシステム障害で全工場を止めるのは初めて。同社は2 トヨタ、国内全工場を停止へ 部品会社にサイバー攻撃 池上彰 ジャーナリスト・東京工業大学特命教授 日本政府がロシアへの経済制裁を決めたことを受けて、経済産業省が国内の企業にサイバー攻撃に気を付けるように呼びかけていました。今回の原因はまだ不明であるにせよ、ロシアへの経済制裁をすると、日本国内にも悪影響が出る覚悟が必要になるでしょう。ほかの企業の皆様、個人のパソコンも含めて、どうぞご注意を!
池上彰 ジャーナリスト・東京工業大学特命教授 日本政府がロシアへの経済制裁を決めたことを受けて、経済産業省が国内の企業にサイバー攻撃に気を付けるように呼びかけていました。今回の原因はまだ不明であるにせよ、ロシアへの経済制裁をすると、日本国内にも悪影響が出る覚悟が必要になるでしょう。ほかの企業の皆様、個人のパソコンも含めて、どうぞご注意を!
ロシア側動画に自作自演の跡 SNSで拡散、フェイクか ウクライナ情勢 Think! ヨーロッパ 2月23日 ウクライナ情勢をめぐり情報戦が激しさを増している。SNS(交流サイト)で流れた「ウクライナによるロシア、親ロシア派支配地域への侵入」とされる複数の映像は、フェイク動画の可能性があることが日本経済新聞や英調査報道機関ベリングキャットなどの分析で分かった。米欧はロシア側への攻撃を自作自演する「偽旗作戦」とみている。 ①「ウクライナ兵がロシア領内に侵入」映像 ロシアのタス通信は21日、ロシア領内に侵入 ロシア側動画に自作自演の跡 SNSで拡散、フェイクか 池上彰 ジャーナリスト・東京工業大学特命教授 投稿された映像のメタデータで、映像が撮影された場所や時間を特定し、ロシア側の嘘を見破る。これは民間の「べリングキャット」(鼠たちが猫に鈴をつけようと衆議一致するが、誰も怖がってやらなかったというイソップ童話から命名。誰もやらないことは我々がやろうという心意気を示す命名)がこれまで多くの実績を上げてきたことです。これを日経新聞も実行してみた。ネット時代の新しい取材手法として注目されてきただけに、この取り組みに拍手です。
池上彰 ジャーナリスト・東京工業大学特命教授 投稿された映像のメタデータで、映像が撮影された場所や時間を特定し、ロシア側の嘘を見破る。これは民間の「べリングキャット」(鼠たちが猫に鈴をつけようと衆議一致するが、誰も怖がってやらなかったというイソップ童話から命名。誰もやらないことは我々がやろうという心意気を示す命名)がこれまで多くの実績を上げてきたことです。これを日経新聞も実行してみた。ネット時代の新しい取材手法として注目されてきただけに、この取り組みに拍手です。
池上彰
ジャーナリスト・東京工業大学特命教授
ジャーナリスト・東京工業大学特命教授
1973年に記者としてNHK入局。東京社会部などで報道に携わった。94年から11年間、「週刊こどもニュース」のお父さん役として活躍。2005年、フリーに。コラム、書籍、テレビなどでのわかりやい解説が幅広い世代の支持を得ている。12年から日本経済新聞及び日経電子版にて、若者向けコラムを連載している。
【注目するニュース分野】政治、経済、社会、教育、歴史
1973年に記者としてNHK入局。東京社会部などで報道に携わった。94年から11年間、「週刊こどもニュース」のお父さん役として活躍。2005年、フリーに。コラム、書籍、テレビなどでのわかりやい解説が幅広い世代の支持を得ている。12年から日本経済新聞及び日経電子版にて、若者向けコラムを連載している。
【注目するニュース分野】政治、経済、社会、教育、歴史