2億人退職の中国、衰える活力 窮余の定年延長が波紋 中国全人代 習政権 中国・台湾 3月17日 「毎年1万元(約19万3000円)を積み立てよう」。湖北省武漢市でIT企業に勤める李麗さん(仮名、25)は今年から夫と老後の備えを始めた。積立金は2人の合計年収の5%。納税や住宅ローンの返済も考えると決して少なくない。 将来への不安を強めたきっかけは2月、職場の窓から眺めた医療保険改革を巡る抗議活動だ。多くの高齢者が個人向け医療費補助の減額などへの反対を訴えた。「医療保険の削減が既に始まった。公 2億人退職の中国、衰える活力 窮余の定年延長が波紋
中国住宅不況、野ざらし1年 抗議封殺も募る金融リスク 中国全人代 中国・台湾 3月16日 「いったいいつになったら住めるのか」。2月18日、湖北省武漢市郊外で約300人の住宅購入者が抗議の声を上げた。経営再建中の中国恒大集団が開発する住宅プロジェクトだ。当初の引き渡し予定だった2022年3月30日から1年近く過ぎた今もコンクリートの軀体(くたい)をさらす。 抗議活動参加の代償は重い。匿名を条件に取材に応じた30代の男性購入者は「抗議活動への参加を理由に警察から要注意人物に指定され、自 中国住宅不況、野ざらし1年 抗議封殺も募る金融リスク
中国、半導体強国へ号令 「車載用すべて国産」政府主導 中国全人代 習政権 Think! 中国・台湾 3月15日 習近平(シー・ジンピン)指導部が全国人民代表大会(全人代)で首相ら政府幹部を刷新し、3期目政権が正式発足した。喫緊の課題は不安が積み上がる国内経済だ。米国と並ぶ「強国」に向けた挙国体制に迫った。 首都・北京で13日閉幕した全人代。各種会議でひときわ目立ったのが、国有自動車メーカー出身の代表(国会議員に相当)らだった。 「国産半導体の搭載率を高めなければならない」。広東省の分科会で、トヨタ自動車や 中国、半導体強国へ号令 「車載用すべて国産」政府主導
大中国の時代・激動の共産党大会編 習氏の兵法読み解く 中国・台湾 10月30日 中国共産党大会で地歩を固めた習近平氏。強気な言動の裏側には成長第一の限界を迎えた経済・社会のひずみが横たわります。習氏の言葉を手がかりに「大中国」の趨勢を見極めます。 台湾統一に習近平氏「37年の計」 心の侵攻と迫る有事中国共産党大会を経て、建国の父・毛沢東と並ぶ指導者へ近づいた習近平(シー・ジンピン、69)氏。その政権3期目は多くの矛盾もはらみつつ「大中国」への総仕上げとなる。中国の視点と論理を 大中国の時代・激動の共産党大会編 習氏の兵法読み解く
習近平氏、共同富裕へ内から変革 競争より平等刷り込み 中国・台湾 10月29日 「中国式現代化は人類が現代化を実現させるうえで新たな選択肢をもたらした」。中国共産党の習近平(シー・ジンピン)総書記(国家主席)は16日の党大会の活動報告で、近年の中国の取り組みは国際社会で模範になり得ると強調した。 習近平氏、共同富裕へ内から変革 競争より平等刷り込み
米中ハイテク兵糧戦、渦中の韓台 半導体囲い込みへ応酬 中国・台湾 10月28日 9月26日、厳しいコロナウイルス統制が続く中国東北部・遼寧省大連。現地を訪ねた半導体世界4位、韓国SKハイニックスのキム・ジンヒョク副社長に、同市トップの胡玉亭・市共産党委員会書記はくぎを刺した。 米中ハイテク兵糧戦、渦中の韓台 半導体囲い込みへ応酬
習近平氏、経済リスクを「封殺」 不良債権の実態は6倍 中国・台湾 10月27日 「年末で終わったら中小企業はやっていけないよ」。北京市郊外の区でサービス業振興を担う男性は、銀行借り入れの元利返済猶予の行方に気をもむ。中国政府は5月、景気悪化を理由に時限措置として返済猶予策を含む経済対策を打ち出した。期限は年末まで。景気の戻りはなお鈍く中小企業の資金繰りは苦境が続く。 習近平氏、経済リスクを「封殺」 不良債権の実態は6倍
習近平氏、後継明かさず忠臣競わせる 集団指導と決別 中国・台湾 10月26日 ■権力集中を狙う習氏は忠実な部下で指導部を固めた ■ゼロコロナ政策を遂行した元上海トップは序列2位に ■後継者も明示せず、忠誠心競わせるためとの臆測呼ぶ 習近平氏、後継明かさず忠臣競わせる 集団指導と決別
台湾統一に習近平氏「37年の計」 心の侵攻と迫る有事 中国・台湾 10月25日 中国共産党大会を経て、建国の父・毛沢東と並ぶ指導者へ近づいた習近平(シー・ジンピン、69)氏。その政権3期目は多くの矛盾もはらみつつ「大中国」への総仕上げとなる。中国の視点と論理をひもとき、世界の次の5年を見渡す。 台湾統一に習近平氏「37年の計」 心の侵攻と迫る有事
強国と世界の次なる危機 大中国の時代第2部まとめ読み 習政権 中国・台湾 8月7日 ロシアのウクライナ侵攻は中国にとっても衝撃でした。軍事や経済、外交で結びつきが強い分、ロシア軍の苦戦は大きな誤算になりました。そして世界が次なる危機として固唾をのむのが、にわかに波立つ台湾海峡をめぐる問題です。習近平(シー・ジンピン)政権が主導する「大中国」はどう動き、それにウクライナ危機はどんな影響を及ぼしているのか。綿密な取材とデータ分析を通して、中国と世界が直面する新たな課題が見えてきまし 強国と世界の次なる危機 大中国の時代第2部まとめ読み