朝井リョウ「イン・ザ・メガチャーチ」(55) 6月8日 「業(ごう)」 つい笑ってしまうけれど、いづみさんの言いたいことはよくわかる。 「なんか、この、あらゆることを絶対にマイナスに言わないぞって感じ、 朝井リョウ「イン・ザ・メガチャーチ」(55)
朝井リョウ「イン・ザ・メガチャーチ」(54) 6月7日 あとは寝るだけという状態の三十代半ばの女が二人、壁の薄い狭いアパートの一室でふざけている。こんな自分の姿、本当なら、会社の誰にも見せたくない。 朝井リョウ「イン・ザ・メガチャーチ」(54)
朝井リョウ「イン・ザ・メガチャーチ」(53) 6月6日 テレビにひとさし指を突きつけているいづみさんの表情が鬼そのもので、どうしても笑ってしまう。 【今回の番組のテーマは、"推し活"と経済効果だとうかがったのですが、 朝井リョウ「イン・ザ・メガチャーチ」(53)
朝井リョウ「イン・ザ・メガチャーチ」(52) 6月5日 【というふうに最近では、家族単位での"推し活"も盛んに行われているようです。家族での聖地巡礼となると、その土地にとっての経済効果も二倍、三倍と膨らみますよね。家族間のコミュニケーションも増えますし、 朝井リョウ「イン・ザ・メガチャーチ」(52)
朝井リョウ「イン・ザ・メガチャーチ」(51) 6月3日 「この"推し活"って言葉、ずっとピンと来ないんだよね」 "推し活"と経済効果――テレビ画面の右上には、その文字が常に表示されている。 朝井リョウ「イン・ザ・メガチャーチ」(51)
朝井リョウ「イン・ザ・メガチャーチ」(50) 6月2日 倫太郎の身体に生えている短い毛たちが、ぎゅっと集まって整列して、倫太郎の感情を私たちに伝えてくれている。 そう考えると、もうたまらなくなる。 朝井リョウ「イン・ザ・メガチャーチ」(50)
朝井リョウ「イン・ザ・メガチャーチ」(49) 6月1日 倫太郎と向き合っていると、自分は何を見て、何を感じ取っているのか、わからなくなるときがある。自分が受け取っているこの巨大な感情は、本当にこのたったひとりの人間から湧いて出てきているものなのか、 朝井リョウ「イン・ザ・メガチャーチ」(49)
連載小説をさらに楽しむ 「イン・ザ・メガチャーチ」副読本 6月1日 朝井リョウ氏による小説「イン・ザ・メガチャーチ」(画・津上みゆき氏)が日本経済新聞夕刊で連載中です。好きな対象を熱烈に応援する「推し活」を、その仕掛けを施す側、のめり込む側、かつてのめり込んでいた側、世代の異なる各視点から描く現代小説であり、人間と信仰、コミュニティーの関係性に迫ります。物語をより深く楽しんでいただくため、人物相関図や気になる言葉集を掲載します。 連載小説をさらに楽しむ 「イン・ザ・メガチャーチ」副読本
朝井リョウ「イン・ザ・メガチャーチ」(48) 5月31日 「とりあえず、倫太郎のとこだけ観(み)ません? そこまで飛ばしていいですか?」 「よろしくお願いしまーす」 朝井リョウ「イン・ザ・メガチャーチ」(48)