サッカーは欧州・南米だけでない 時代は変わりつつある 日本サッカー世界への挑戦 サッカーワールドカップ サッカー コラム 12月22日 ワールドカップ(W杯)カタール大会決勝は、何という試合だったろうか。 フランスを圧倒したアルゼンチンが前半だけで2点を奪い、後半もそのペースは変わらない。フランスがこの試合初シュートを打った時は、68分もたっていた。 アルゼンチンは今大会で最高のパフォーマンスを見せた。中盤のフェルナンデス、マカリテル、デパウルが驚異的な運動量と集中力、デュエル(1対1での戦い)の強さを見せ、フランス選手たちに息 サッカーは欧州・南米だけでない 時代は変わりつつある
ワールドカップ ハイレベルな大会演出したテックの力 スポーツの力 サッカーワールドカップ Think! その他スポーツ コラム 12月21日 サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会が終わった。開幕前から人権軽視をはじめとする多くの批判にさらされたが、そうした問題に目をつむって競技だけを評価すれば、決勝戦を筆頭にレベルの高い名勝負を存分に楽しめた。その要因の一つに、4年前のロシア大会から導入されて今回さらに進化したVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の存在があるのではと考えている。 数字による分析がないので印象にすぎないが、 ワールドカップ ハイレベルな大会演出したテックの力
激闘のW杯決勝、美しかったアルゼンチンと若きフランス リベロの視点 サッカーワールドカップ その他スポーツ コラム サッカー 12月20日 ワールドカップ決勝戦は80分を過ぎて奇跡のような風が吹いた。直前まで死に体だったフランスが突如としてよみがえったのだ。エムバペの2ゴールによる瞬く間の同点劇。再び先行を許した延長戦を含め、この試合の通奏低音にふさわしいのはおなじみの勇ましい行進曲「ラ・マルセイエーズ」ではなく、レ・ミゼラブルで決死の戦いに臨む市民たちが歌う「民衆の歌」ではなかったか。 それにしても、なんと鮮やかな世代交代だろう。 激闘のW杯決勝、美しかったアルゼンチンと若きフランス
喜びも苦しみも受け継がれる「フットボールDNA」 ピッチの風 サッカーワールドカップ サッカー 12月20日 今回のワールドカップ(W杯)は、欧州を主戦場とする選手たちにとって、シーズンのさなかに行われた。 それゆえにコンディションは良好で、12月に入ると気温も下がり、サッカーにうってつけ。首都ドーハを中心に8つの試合会場はコンパクトにまとめられ、2010年南アフリカ大会、14年ブラジル大会のような長距離移動の影響もなかった。こうした条件の良さがゲームの質を高めたのは間違いない。 いつもの夏のW杯なら、 喜びも苦しみも受け継がれる「フットボールDNA」
メッシ、仲間と共に到達した「神」の領域(宮本恒靖) 至言直言 サッカーワールドカップ サッカー 12月19日 決勝でこのスコア、展開は想定していなかった。原因の一つはアルゼンチンのディマリアの使い方だ。決勝トーナメントで初めての先発、しかもこれまでの右ではなく左に置くという布陣。ボールを集めろという指示もあったのだろう。何度もキレのあるドリブルを見せていた。フランスは戸惑っただろうし、あのドリブルには注意を向けざるを得ない。おかげでアルゼンチンはフェルナンデス、マカリテルらが相手FWの背後で楽にパスを受 メッシ、仲間と共に到達した「神」の領域(宮本恒靖)
メッシ集大成、2度目のMVP 劣勢覆す一瞬のきらめき ホイッスルの記憶 サッカーワールドカップ 12月19日 「神の手」のような裏技もなければ、5人抜きでゴールをこじ開けたわけでもない。誤審を防ぐカメラが目を光らせ、編み目のきつい守備網が築かれた現代サッカーでは当然のことだ。それでも国民のすがるような祈りに応えて36年ぶりの優勝をもたらしたメッシは、2年前に亡くなったマラドーナと肩を並べ、長く崇拝の対象となるのだろう。 なにしろアルゼンチンというチームは、攻撃のギアチェンジを担うメッシなしでは成り立たな メッシ集大成、2度目のMVP 劣勢覆す一瞬のきらめき
エムバペ恐るべし、頂上逃すも決勝ハット史上2人目 ホイッスルの記憶 サッカーワールドカップ コラム 12月19日 ワールドカップ(W杯)のファイナルは大の好物らしい。4年前、19歳にしてゴールも決めてトロフィーをつかんだエムバペが、今度はハットトリックをやってのけた。 10代でW杯決勝でのゴールを挙げたのは史上最高の選手とうたわれるペレ以来2人目となる快挙だった。今回の決勝でのハットトリックも1966年のジェフ・ハースト(イングランド)以来、史上2人目。これまた、次にお目にかかれるのはいつのことやらという歴 エムバペ恐るべし、頂上逃すも決勝ハット史上2人目
アルゼンチン36年ぶりV 出し尽くした120分 ホイッスルの記憶 サッカーワールドカップ Think! サッカー 12月19日 双方が死力を尽くした120分間を戦ってもなお、勝利の女神が甲乙つけがたいほどの好勝負だった。アルゼンチンが圧倒した前半、フランスが地力を取り戻した後半を経て、延長戦も主役2人のゴールに興奮と熱狂が途切れなかった総力戦。頂上決戦にふさわしい実力者同士だからこそ、PK戦でしか決着をつける方法はなかったのかもしれない。 度肝を抜いたのはアルゼンチンの出足だ。相手より休息が1日長かったこともあり、立ち上 アルゼンチン36年ぶりV 出し尽くした120分
フランス、驚異の粘りもPK戦に泣く W杯連覇逃す ホイッスルの記憶 サッカーワールドカップ サッカー 12月19日 壮絶な打ち合いの残り香が、決着後もピッチに漂っている。そう思わせるほどに決勝戦のボルテージを引き上げたのは、フランスのとんでもない粘りだった。後半も残り10分ほどという土壇場から2点差を追いついただけでも驚きだが、延長戦の前後半もついえようかというところで再び同点とした。簡単には引き下がらないディフェンディングチャンピオンの底知れぬ爆発力、恐るべし。 アルゼンチンにしてみれば「魔の2分間」だった フランス、驚異の粘りもPK戦に泣く W杯連覇逃す
「素晴らしい大会」の裏にあるもの 次回開催方式見直し カタール通信 サッカーワールドカップ サッカー 12月18日 出場チーム数を1.5倍の48に拡大する4年後のワールドカップについて、国際サッカー連盟(FIFA)が1次リーグの開催方式を再検討するという発表に驚かされた。当初は3チームずつ16組に分け、上位2チームが決勝トーナメントに進む案だったが、4チームずつ12組に変更する可能性があるという。 驚いたのは、その取って付けたような理由だ。各組4チームで開催した今大会が「最終節の最後までどこが勝ち上がるかわか 「素晴らしい大会」の裏にあるもの 次回開催方式見直し