取引先400社と大改革 東京エレクトロン、4割増収の裏側 半導体 熊本 福岡 九州・沖縄 エレクトロニクス 8月18日 台湾積体電路製造(TSMC)が熊本県に建設中の工場の近くに主力工場を構える東京エレクトロン(TEL)。半導体製造装置で世界3位の同社は部品不足に直面しつつ、2022年3月期に連結売上高を前の期比43%増やした。増収率は過去10年間で最大だ。東京エレクトロン九州(熊本県合志市)の林伸一社長は、成長の裏には「熊本地震をきっかけに400社超のサプライヤーと始めた大改革があった」と強調する。 「アイデア 取引先400社と大改革 東京エレクトロン、4割増収の裏側
調達難「攻め」で乗り切る 九州半導体、危機を好機に 福岡 熊本 九州・沖縄 エレクトロニクス 8月17日 「平時なら認められる可能性はほとんど無かった」。安堵の表情を浮かべるのは半導体の垂直搬送装置を開発する第一施設工業(福岡県新宮町)の松村幸司社長だ。半導体の受託製造で世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が米国アリゾナ州や熊本県で建設中の新工場に供給する垂直搬送装置について、使用する一部モーターのメーカー変更が認められたためだ。 半導体大手は、取引先の製造装置メーカーなどに対し、使用する部品の 調達難「攻め」で乗り切る 九州半導体、危機を好機に
「価格300倍で50年分買え」 九州半導体を襲う部材逼迫 福岡 熊本 大分 九州・沖縄 エレクトロニクス 8月16日 九州の半導体産業でサプライチェーン(供給網)の強化が待ったなしの課題として突きつけられている。世界的な需要の増加に加えて新型コロナウイルス禍による物流の混乱やロシアのウクライナ侵攻などで、半導体や製造装置をつくるのに欠かせない部材が入手困難になっているためだ。台湾積体電路製造(TSMC)の進出を機に「シリコンアイランド」復活への期待は高まるが、本当に九州で半導体をつくれるのか。 「通常の300倍 「価格300倍で50年分買え」 九州半導体を襲う部材逼迫
長崎の半導体ネットワークが第1回総会、研究シーズ発掘 長崎 九州・沖縄 8月5日 長崎県内の半導体関連事業所や教育・行政機関などで組織する「ながさき半導体ネットワーク」の第1回総会が5日、長崎県庁で開かれた。大学や高専の研究内容など研究シーズを発表する「ながさき半導体産学コネクト」を9月に開催することを決めた。 学生や教員などに半導体関連産業への理解を深めてもらうため、各企業の協力を得て業界を紹介する動画を作成する。10月から、セミナー動 長崎の半導体ネットワークが第1回総会、研究シーズ発掘
ソニー系、長崎の工場でクリーンルームを拡張 長崎 九州・沖縄 8月2日 ソニーグループ企業のソニーセミコンダクタマニュファクチャリング(熊本県菊陽町)は2日、長崎テクノロジーセンター(長崎県諫早市)の工場棟を拡張して竣工式を開いた。延べ床面積が約5万4000平方メートル広がり、2層構造のクリーンルームは1万3000平方メートル拡大した。7月1日に稼働し、スマートフォン向けCMOSイメージセンサーの生産を強化する。 竣工式に出席した ソニー系、長崎の工場でクリーンルームを拡張
半導体関連装置のプレシード、鹿児島・さつま町に新工場 鹿児島 熊本 九州・沖縄 エレクトロニクス 自動車・機械 7月29日 半導体関連などの機械装置製造を手掛けるプレシード(熊本県嘉島町)は鹿児島県さつま町に工場を新設する。29日に同町と立地協定を結んだ。同町にある他社が所有する工場を改装し、10月に稼働させる予定だ。半導体や自動車関連の製造装置向けの部品加工や組み立てを手掛ける。 工場は同町の倉内工業団地内に立地し、用地 半導体関連装置のプレシード、鹿児島・さつま町に新工場
熊本県、半導体振興でビジョン作成へ 有識者墾設置 熊本 九州・沖縄 7月25日 熊本県は25日、庁内横断組織「半導体産業集積強化推進本部会議」の3回目会合を開いた。その中で、県内での半導体産業の育成・振興などに向けたビジョンを作成するための有識者による懇談会を設けることが報告された。懇談会は東京エレクトロンの東哲郎元社長などをメンバーに10月下旬に初会合を開き、2023年春にもまとめる予定だ。 懇談会は東氏のほか、東京大学大学院の黒田忠広教授や平田機工の平田雄一郎社長などで 熊本県、半導体振興でビジョン作成へ 有識者墾設置
TSMC進出、台湾からの赴任者子弟に英語中心の教育 熊本 九州・沖縄 7月11日 九州ルーテル学院(熊本市)の内村公春学院長らは11日、熊本県の蒲島郁夫知事に対して半導体受託生産世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の熊本進出に伴う台湾からの赴任者の子弟の教育に関する素案を報告した。TSMCの工場建設が進む中、受け入れ対応の動きも広がってきた。 同学院は保育園や幼稚園、中学・高校などでの教育案を示した。英語を中心に授業をすることに加え、日本語や日本文化も学んでもらう計画だ。 TSMC進出、台湾からの赴任者子弟に英語中心の教育
TSMCが呼び水に 半導体関連企業、九州に進出相次ぐ 熊本 長崎 九州・沖縄 エレクトロニクス 7月9日 半導体製造の関連設備などを手掛ける企業が相次ぎ九州への新規進出や事業拡大を打ち出している。半導体受託製造の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)がソニーグループなどと組んで熊本県に建設中の新工場は2024年末にも稼働する予定で、九州の半導体生産は大幅に増加する見通しだ。半導体製造装置など工場設備の関連企業もこれにあわせ投資を拡大する。「シリコンアイランド」復活に向けて九州の金融機関や企業の動き TSMCが呼び水に 半導体関連企業、九州に進出相次ぐ
半導体関連の伸和、長崎に新拠点 精密空調の保守強化 長崎 神奈川 九州・沖縄 7月8日 半導体製造用の温度調節装置を手掛ける伸和コントロールズ(川崎市)は、同社九州事業所(長崎県大村市)の近接地に修理サービス拠点を新設した。延べ床面積621平方メートルの賃貸建屋を約4800万円かけて改装・整備し「西日本サービスセンター」を開設。7月に稼働を始めた。修理などを担当するエンジニアや営業スタッフなど27人を配置。半導体需要の拡大に伴って増えてきた、機器納入後のメンテナンス業務を強化する。 半導体関連の伸和、長崎に新拠点 精密空調の保守強化