FX投資詐欺、アプリで巧妙化 若者・働き盛りの被害拡大 事件・司法 6月29日 FX(外国為替証拠金)などへの投資金名目で現金をだまし取る手口が巧妙化している。警視庁が摘発した詐欺グループは、実際にFX取引で利用される投資家向けアプリで偽の運用成績を示して信じ込ませていた。こうした被害は、アプリなどを使い慣れた若年層や働き盛りの世代で目立つ。 「FXのモニターに当選しました」「現金は当社で運用します」 警視庁は6月までに、こんな電話勧誘で投資を募っていた詐欺グループのメンバ FX投資詐欺、アプリで巧妙化 若者・働き盛りの被害拡大
給付金詐取、SNSで若者加担の連鎖 組織化で被害巨額に 事件・司法 6月11日更新 新型コロナウイルス対策で支給された国の持続化給付金を巡り、組織化されたグループによる巨額被害が相次いで発覚した。マルチ商法のように連鎖的に若者を集め、SNS(交流サイト)を通じて申請方法を指南するなどの手口も判明。警察庁によると、これまでに摘発された7割近くを20代以下が占める。不正の認識なく加担するケースも少なくないとみられる。 「給付金をもらってビットコインに投資すれば倍にできる」。東京国税 給付金詐取、SNSで若者加担の連鎖 組織化で被害巨額に
アパート階段崩落事故1年 建築確認、制度に抜け穴 事件・司法 5月18日 東京都八王子市で2021年4月、アパートの屋外階段が崩落し住民が転落死した事故は発生から1年あまりが経過した。警視庁は、施工業者が階段の木材に十分な防腐措置を講じていなかったことが事故原因とみて捜査を続けている。事故で建築確認制度の「抜け穴」も浮かび、国は今年4月からルールを厳格化したが、専門家からは実効性に疑問の声が上がる。 事故は21年4月17日午後2時ごろ、築8年だった3階建ての木造アパー アパート階段崩落事故1年 建築確認、制度に抜け穴
ウーバー配達事故、「報酬加算」が一因に 安全講習強化 事件・司法 4月5日更新 長引く新型コロナウイルス禍で宅配代行サービスの需要が高まる中、配達員の自転車運転中の事故が目立っている。2021年4月に「ウーバーイーツ」配達員が高齢男性を死亡させた事故では、自転車事故では異例といえる業務上過失致死罪が適用され、有罪判決が示された。効率的な配送を促す報酬加算システムが事故の一因になっているとの指摘もある。 「無意識のうち、早く配達しなければと思っていた」。1月下旬、東京地裁。法 ウーバー配達事故、「報酬加算」が一因に 安全講習強化
防犯カメラで早期摘発、「誤認」防止にカギ握るAI 事件・司法 2月24日更新 防犯カメラの映像をつなぎ、容疑者にたどり着く――。1月に東京・池袋で起きた殺人事件は「リレー捜査」が迅速逮捕を可能にした。摘発された刑法犯の1割以上で容疑者特定のきっかけとなるなど、その効果が示されている半面、誤認逮捕とも無縁ではない。リスクの排除に有効な顔認証技術がプライバシーの問題をはらむなか、いかに人工知能(AI)を捜査に生かすか。ルール作りに向けた議論が求められる。 通報から約10時間で 防犯カメラで早期摘発、「誤認」防止にカギ握るAI
薬物使用の性犯罪、毛髪に残る痕跡 捜査の突破口に 事件・司法 2月7日 睡眠薬が使われた性犯罪で被害者の毛髪鑑定が捜査の突破口になりつつある。数カ月前のわずかな投与でも摂取量や種類が特定できるまで解析能力が進歩。事件当時の記憶が曖昧な状況下、犯行を立証できた例も出ている。科学捜査が果たす役割への期待は大きいが、泣き寝入りする人は変わらず多い。卑劣な犯罪の撲滅に向けては、技術と支援をともに充実させる態勢づくりが不可欠だ。 大阪府警が摘発し、準強制性交などの罪で起訴され 薬物使用の性犯罪、毛髪に残る痕跡 捜査の突破口に
居場所失い「トー横」に SNSで集う少年少女の危うさ Think! 事件・司法 12月29日 日本一の歓楽街、東京・歌舞伎町に夜な夜な居場所をなくした少年少女の集う一角がある。通称「トー横」。スーツケースを手に「家や学校には帰りたくない」と口をそろえるが、今年に入り未成年飲酒の問題や犯罪に巻き込まれる例が目立つようになった。警察も対策に乗り出すなか、子どもたちのよりどころを手当てするよう社会に求める声は日増しに強まる。 居酒屋の客引きやスカウトが行き交う新宿区歌舞伎町。2015年に開業し 居場所失い「トー横」に SNSで集う少年少女の危うさ