無国籍通貨、マネーが選別 金とビットコイン逆相関 ポジション 金 コラム 編集委員 商品 4月9日 金とビットコインはどの国のものでもない「無国籍通貨」というくくりで、よく同じ扱いをされる。ただ、昨年からの値動きを見ると金が調整色を強める中でビットコインは高騰が続く。相場の逆相関が鮮明になる背後には、投資対象としての性格や投資家層の違いが浮かび上がる。 ドル建ての金相場は昨年8月に1トロイオンス2000ドルを超す史上最高値を記録した。しかし、その後は調整色を強め、3月には9カ月ぶりに1700ド 無国籍通貨、マネーが選別 金とビットコイン逆相関
スエズ座礁事故が示す世界物流のリスク Think! 編集委員 Nikkei Views コラム 3月30日 エジプトのスエズ運河で座礁したコンテナ船「エバーギブン」の離礁が成功し、29日夕(日本時間30日未明)に運河の通航が再開した。しかし、全⻑400メートルという超大型船が欧州と日本、中国などのアジア地域を結ぶ欧州航路の要衝を遮断した事故は世界経済を支える海上物流に大きな教訓を残した。原油や食糧の調達、自動車などの輸出を海上輸送に頼る日本にとっても物流をまひさせるリスクは多くの場所に潜んでいる。 スエズ座礁事故が示す世界物流のリスク
花卉卸13社が連携、大田花き磯村社長に聞く 商品ニュース 新型コロナ 編集委員 サービス・食品 商品 3月23日 全国の花卉(かき)卸13社が連携して協議会を設立し、今月から本格的に動き出した。その狙いや取引の現状を協議会の代表幹事である大田花きの磯村信夫社長に聞いた。 ――なぜ卸会社の連携を急いだのでしょうか。 「規制を緩めた改正卸売市場法もいかし、物流や商流を合理化するためだ。大分県などの産地は花卉を出荷する物流センターを集約し、そこから大型車で消費地の市場へ輸送する体制に変えている。生産量が減っている 花卉卸13社が連携、大田花き磯村社長に聞く
JX金属・村山社長「銅の需要、車・半導体で伸び」 経済 編集委員 2月22日 銅の国際相場は先週、一時1トン9000ドルに迫り、2011年秋以来の高値を付けた。世界経済を映す銅相場の上昇は何を意味するのか。JX金属の村山誠一社長に聞いた。 ――昨年3月の安値に比べ、銅相場は2倍まで上昇しました。 「08年に起きたリーマン・ショック後の動きに似ている。中国経済の台頭で8000ドルを超えるようになった銅相場は金融危機によって半値以下に下がった。しかし、中国が大規模な景気てこ入 JX金属・村山社長「銅の需要、車・半導体で伸び」
原油相場の波乱 世界経済のリスク 商品ニュース 編集委員 海外 株式 商品 為替・金利 1月25日 米原油先物(期近)の変動幅は昨年、軍事衝突の寸前となった米国とイランの対立が押し上げた1月の1バレル65㌦台から4月のマイナス40㌦台まで106㌦近くに達した。金融危機で史上最高値の147㌦台から32㌦台まで転げ落ちた2008年の115㌦弱に次ぐ大きさだ。 年央から相場は回復し、22日終値でも52㌦台と安定している。しかし、原油市場には相場を急に上昇、下落させるリスクがいくつもある。 原油相場を 原油相場の波乱 世界経済のリスク
「LNGパニック」、寒波以外に4つの理由 編集委員 Nikkei Views 商品 1月20日 記録的な寒波が電力需要を急拡大させた。火力発電の燃料に使う液化天然ガス(LNG)が不足する事態となり、スポット(当用買い)取引価格は過去最高値まで高騰した。長期契約が中心の日本でなぜ必要なLNGの確保が難しくなり、価格がここまで高騰したのか。厳冬以外に4つの要因が複合的に影響している。 日本のLNG調達は長期契約が多く、スポット市場で買い付ける量は2019年で全体の1割強にすぎない。LNG輸入国 「LNGパニック」、寒波以外に4つの理由
商品市場、年を越す波乱 編集委員 商品 12月28日 今年は原油と金の高騰で始まった。米軍によるイラン革命防衛隊司令官の殺害をきっかけに両国の威嚇と応酬が激化。原油供給に波及するのではとの思惑が原油買いを誘い、有事の金買いも広がった。 そんな出来事も、新型コロナウイルスの感染拡大に翻弄されたことで忘却のかなたに追いやられた。米原油先物は4月に初めて「マイナス価格」での取引を記録し、金は8月に初めて1トロイオンス2000ドルを超えた。 年末の相場だけ 商品市場、年を越す波乱
中国漁船、大和堆に押し寄せる 衛星データで追う 北朝鮮 中国・台湾 編集委員 11月1日 公共のシステムに位置情報を発信しない漁船は「ダーク・フリート(見えない漁船)」と呼ばれる。海洋の持続的な利用をめざす国際的な非営利団体、グローバル・フィッシング・ウオッチ(GFW)は、複数の人工衛星データと漁船が発する位置情報データなどを照らし合わせて分析する。その結果を見ると、本来この場所にいることは許されない中国漁船が、イカやカニの好漁場である日本海の大和堆周辺に迫る様子が分かる。 一般の人 中国漁船、大和堆に押し寄せる 衛星データで追う
中国漁船、日本のEEZ「大和堆」で急増 イカ漁不能に 中国・台湾 Nikkei Views 編集委員 10月15日 スルメイカなどの好漁場である日本海の大和堆周辺で今年、中国の大型漁船が急増している。水産庁は9月末、排他的経済水域(EEZ)にもかかわらず、日本漁船の安全を確保するため特定の海域に入らないよう求めた。 自国のEEZにある漁場に入れないのは異常事態だ。政府は同海域での違法な操業を厳しく取り締まると同時に、外交ルートで中国に是正を要請すべきだ。 ここ数年、大和堆周辺では北朝鮮や中国の漁船が数を増し、 中国漁船、日本のEEZ「大和堆」で急増 イカ漁不能に
半導体の本格回復、米中摩擦が影 SUMCO・橋本会長 米中衝突 コラム(経済・金融) 編集委員 10月5日 半導体の市況回復に新型コロナウイルスの感染拡大や米中摩擦はどう影響するのか。シリコンウエハー大手、SUMCOの橋本真幸会長兼最高経営責任者(CEO)に聞いた。 ――半導体市況は2018年後半から調整局面に入りました。 「こんなに長い調整は経験したことがない。1~3月にはいったんウエハーの需要が上向いたが、そこに新型コロナの感染拡大が直撃し、二番底を強いられた。危機が深刻になった4~6月は輸送への 半導体の本格回復、米中摩擦が影 SUMCO・橋本会長