カルダンさん死去、モード界を改革 ブランド展開先駆け 編集委員 ヨーロッパ 12月29日更新 前例のないものを生み出し続ける――。創造者として、実業家として、斬新な作風や経営手法を次々と取り入れた「モード界の改革者」だった。異分野の企業にブランド名を貸し出す「ライセンスビジネス」はピエール・カルダンさんの発明品である。1960年代には自らの名を印刷した日用雑貨や文具、家電製品などが世界にあふれかえった。 「商業主義に偏りすぎ」とも皮肉られるが「自分の名を金持ちだけの独占物にするつもりはな カルダンさん死去、モード界を改革 ブランド展開先駆け
山本耀司氏インタビュー、コロナ禍で着こなし変容、試される覚悟 編集委員 生活 12月19日 新型コロナウイルス感染症の拡大や世界経済の構造変化がライフスタイルや働き方に変化をもたらし、衣類の着こなしや消費行動にも大きな影響を与えている。今年10月2日のパリ・コレクションで日本人デザイナーとして唯一、ファッションショーを敢行した山本耀司さん(77)にコロナ時代の今、服を着こなす意義や服作りのあり方について聞いた。(聞き手は編集委員 小林明) ――コロナ禍の影響でファッションショーが相次い 山本耀司氏インタビュー、コロナ禍で着こなし変容、試される覚悟
父から託された「未来」、女優・山本未來さん 就活 編集委員 11月24日 女優の道を選択したのはファッションデザイナーだった父の威光を利用したくなかったから。でも子育てに手がかからなくなってきた今年2月、新たな仕事に挑戦しようと父の会社にプロデューサーとして入社した。そんなタイミングで直面したのが父との予期せぬ別れ……。父と自分の「未来」を模索する第二の人生が始まった。 ――今年2月1日付で寛斎スーパースタジオ(東京)にプロデューサーとして入社しました。どんな理由から 父から託された「未来」、女優・山本未來さん
自分を鼓舞する「元気の塊」 山本寛斎さん(評伝) 編集委員 7月27日 寛斎さんはいつも誰かを励ましていた。大声で叫び、満面に笑みをたたえ、時には鬼のような激しい形相を見せる。「もしかしたら激励する対象は寛斎さん自身ではないか」と気付いたのは、取材で幼少の頃の記憶を尋ねた時のことだ。 「不思議だけどあまり記憶がないんですよ。自分の居場所を探してひたすら試行錯誤を繰り返していました」とだけポツリとつぶやいた。陽気で明るいイメージとはあまりにも対照的な悲しげで暗い素顔に 自分を鼓舞する「元気の塊」 山本寛斎さん(評伝)
ブルゾンちえみ卒業 藤原史織さん「進む自分感じたい」 就活 編集委員 7月26日 お笑い芸人「ブルゾンちえみ」として活躍してきた藤原史織さん(29)が今年3月末で所属事務所を円満退社し、イタリアへ留学する準備を進めている。なぜ人気タレントのキャリアを手放す決意をしたのか? イタリアで何を学ぶつもりなのか? 新たな人生を踏み出した藤原さんに聞いた。(聞き手は編集委員 小林明) ――「ブルゾンちえみ」を卒業することに未練はなかったですか。 「もちろん自分なりに色々と悩みました。作 ブルゾンちえみ卒業 藤原史織さん「進む自分感じたい」
中田英寿氏が語る 客員教授になる理由 将来は開校も 大学 編集委員 4月1日 4月1日付で立教大学経営学部の客員教授に就任し、9月から講座「日本文化の世界戦略」(半期14回)を担当することになった元サッカー選手の中田英寿さん(43)が日本経済新聞の単独インタビューに応じた。中田さんは同講座を「経験や知識をシェアし、若い世代の考え方を学ぶ場」と位置づけ、将来は日本文化に関する学校を独自に創設する構想も膨らませる。客員教授を引き受けた経緯や講座の運営方針のほか、自らの学生時代 中田英寿氏が語る 客員教授になる理由 将来は開校も
理想語らぬ政治に危機感 教皇が来日に込めた狙い ヨーロッパ 編集委員 11月26日更新 ローマ教皇(法王)フランシスコは26日、4日間に及んだ日本滞在を終えて帰路に着いた。38年ぶりとなった教皇の来日は我々の心に何を残したのか。痛感するのは、夢や時代の精神を呼び掛けることの大切さと難しさ。そして分断された世界をつなぎとめ、未来を語る国際的なリーダーシップへの強い渇望だ。 教皇は24日、被爆地の長崎と広島から「核兵器のない世界は実現可能であり、必要である。核兵器は国家の安全保障への脅 理想語らぬ政治に危機感 教皇が来日に込めた狙い
朝鮮半島、そして中国 日本で非核化訴える教皇の視線 小林 明 コラム(国際) Nikkei Views 編集委員 11月22日 ローマ教皇(法王)フランシスコが23~26日に日本を訪れる。教皇の来日は1981年のヨハネ・パウロ2世以来38年ぶり。カトリック教徒が人口の0.5%にも満たない日本をなぜ今、教皇が訪れるのか。背景を探ると、朝鮮半島や中国など東アジア地域の情勢変化を周到に見据えたローマ教皇庁(バチカン)の外交戦略が浮かび上がってくる。 日本滞在で最大の見せ場は24日、被爆地の長崎、広島から平和と核廃絶を世界に訴え 朝鮮半島、そして中国 日本で非核化訴える教皇の視線
兵馬俑や宇宙モチーフ 中国人デザイナーが生む新潮流 9月19日 世界のファッション界で中国人デザイナーがじわりと台頭する兆しをみせている。欧米の大学などで専門教育を受けた若手が実力を伸ばし、独特の感性や作風が新たな潮流として欧米や日本のおしゃれ好きに注目されつつある。まだ粗削りな部分もあるが、中国の巨大な経済力や国内市場の急速な拡大を背景に今後、着実に存在感を増していきそうだ。 ■欧米で教育 政府も後押し 今年6月、イタリア・フィレンツェで開かれた世界最大級の 兵馬俑や宇宙モチーフ 中国人デザイナーが生む新潮流