期待高まる火星の生命探し 米探査機が着陸 編集委員 科学&新技術 3月4日 火星探査の計画が相次いでいる。米国の探査機が日本時間の2月19日午前に着陸した。中国の探査機は5月にも着陸する。2年後には欧州とロシアが共同で打ち上げる探査機も火星の生命探しを計画している。火星には過去に地球と同じように豊富な水があったことが確実視されていて、生命の証拠がみつかる期待が高まっている。 着陸した米国の探査機「パーシビアランス」は車輪を備えて自力で走行するローバー(探査車)と呼ばれる 期待高まる火星の生命探し 米探査機が着陸
火星に生命の証拠は見つかるか? 米探査機が着陸 Think! 北米 コラム 編集委員 科学&新技術 2月19日 米国の火星探査機が日本時間の2月19日午前6時ごろに火星に着陸した。移動しながら火星を調べるタイプの着陸は9年ぶり。今回の探査で火星の土壌のサンプルを集め、将来、別の探査機を使って地球に持ち帰る計画も進む。火星には過去に豊富な水があったと考えられており、今回こそ生命の証拠がみつかるのではないかと期待される。 着陸した「パーシビアランス」は車輪を備えて自力で走行するローバー(探査車)と呼ばれるタイ 火星に生命の証拠は見つかるか? 米探査機が着陸
ロケット市場は意外と小さい 宇宙産業、データが主役 コラム 編集委員 スタートアップ 科学&新技術 2月1日 昨年は米スペースXが民間企業として初めて有人宇宙飛行に成功、1月には英ヴァージン・オービットが飛行機から発射するロケットで衛星を打ち上げるなど宇宙ビジネスが加速している。国内でも三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)による次期基幹ロケット「H3」の開発が大詰めだ。しかし宇宙ビジネス全体を見渡すとロケットの打ち上げ市場は意外なほど小さい。逆に衛星から得た地球データの活用などの市場は広く、宇宙 ロケット市場は意外と小さい 宇宙産業、データが主役
「はやぶさ2」何を解明? 太陽系や生命の起源を探る 編集委員 ニッキィの大疑問 科学&新技術 1月23日 日本の小惑星探査機「はやぶさ2」が2020年12月にカプセルを地球に持ち帰ったわね。遠く離れた小惑星で採取した砂や小石などの試料が入っているらしいけれど、そこから何が分かるのかしら。 惑星探査の現状と今後の見通しについて、小玉祥司編集委員が大友由美さんと奥村彩香さんに説明した。 ――「はやぶさ2」の帰還が大きな話題になったけど、どの点がすごいのですか。 はやぶさ2は地球から約3億キロメートル離 「はやぶさ2」何を解明? 太陽系や生命の起源を探る
はやぶさ2と嫦娥5号 日中探査機結ぶ太古の天体 中国・台湾 編集委員 科学&新技術 12月27日 日本の探査機「はやぶさ2」が6日、小惑星「りゅうぐう」から無事に地球に帰還した。17日には中国の「嫦娥(じょうが)5号」も月からサンプルを持ち帰った。2つの探査機の目的地は遠く離れているが、同じ天体を起源とする物質が含まれる可能性がある。生命が進化したナゾを解明する手がかりにもなり、来年から始まる本格的な調査に注目が集まる。 はやぶさ2のカプセルの中には、真っ黒な小石や砂が入っていた。サンプルの はやぶさ2と嫦娥5号 日中探査機結ぶ太古の天体
中国、月探査で世界をリード 16日にもサンプル回収 北米 中国・台湾 編集委員 Nikkei Views 科学&新技術 12月15日 月の砂や石を採取して地球に持ちかえる中国の月探査機「嫦娥(じょうが)5号」が16日にも地球に帰還する。11月24日に打ち上げられた後、月着陸や砂などのサンプルの採取を順調に進めてきた。月探査では米国を中心に月面に宇宙飛行士を送るアルテミス計画が進むが、近年の実績は中国が世界をリードしている。これまで採取されていない新しい時代のサンプルを持ち帰る予定で、科学面でも主導権を狙う。 嫦娥5号は12月2 中国、月探査で世界をリード 16日にもサンプル回収
月や火星で暮らす 尿から水再生、地下に住居 コラム 編集委員 科学&新技術 12月12日 米国を中心に月探査の計画が進み、民間による月や火星の都市づくりの構想も活発だ。日本でも月面着陸を視野に入れた宇宙飛行士の募集が発表され、宇宙に人間が住む時代が間近に迫ってきた。ただ月や火星は人間が住むには厳しい環境が待っている。水や空気の確保、放射線対策など様々な研究が進められている。 「月の居住で一番の問題は放射線と隕石(いんせき)」。人類が宇宙で生活するための研究に取り組む東京理科大学スペー 月や火星で暮らす 尿から水再生、地下に住居
はやぶさ2帰還 広がる国際協力、独自技術で存在感を 編集委員 科学&新技術 12月9日 小惑星探査機「はやぶさ2」のカプセルが無事に地球に帰還、8日に相模原市の宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所に到着した。カプセルに収められていると見られる小惑星「りゅうぐう」のサンプルは太陽系の歴史や生命の起源に迫るもので、世界の科学に大きな貢献が期待される。宇宙探査では中国やインドなど新興国が台頭、国際的な連携や協力も広がっている。その中で存在感を示すためにも、取り組みを中断すること はやぶさ2帰還 広がる国際協力、独自技術で存在感を
日本、惑星探査で存在感 はやぶさ2で7つの世界初 編集委員 スタートアップ エレクトロニクス 自動車・機械 科学&新技術 12月6日更新 小惑星探査機「はやぶさ2」のカプセルが無事に地球に帰還した。小惑星に人工クレーターを作るなど「7つの世界初」を達成して存在感を示した。ただ世界の宇宙開発は中国などの新興国が台頭する一方、民間企業主導の流れが強まっている。日本が世界の流れに遅れないようにするには、はやぶさ2のように世界をリードする得意分野を広げられるかが課題だ。 世界初の成果となったのは(1)人工クレーターの作成(2)小型ロボット 日本、惑星探査で存在感 はやぶさ2で7つの世界初
宇宙ビジネスの水先案内人、野口さんは何するの? 編集委員 科学&新技術 12月3日 民間の有人宇宙船「クルードラゴン」に搭乗した日本人宇宙飛行士の野口聡一さんが11月17日(日本時間)、国際宇宙ステーション(ISS)に到着した。約半年の滞在中に、iPS細胞を使った臓器の再生など宇宙を利用した様々な実験を行う予定だ。将来の宇宙ビジネスにつながる実証実験もあり、商業利用への一歩としても期待されている。 クルードラゴンは、電気自動車を製造するテスラの創業者として有名なイーロン・マスク 宇宙ビジネスの水先案内人、野口さんは何するの?