皇位安定継承、結論先送りはできない 令和の皇室 編集委員 3月23日 2017年6月に天皇の退位特例法が国会で成立した際、「安定的な皇位継承を確保するための諸課題」と「女性宮家の創設等」は先延ばしすることができない重要課題とする付帯決議がなされた。そして法施行後、すなわち天皇の退位後は政府には速やかに検討を行い、その結果を国会に報告することを求めた。 しかし、退位からまもなく2年。先延ばしできない課題の検討が先延ばしされてきた。 国会軽視といわれても仕方がない。憲 皇位安定継承、結論先送りはできない
困難なときこそ弱者思う 天皇陛下メッセージ解説 令和の皇室 新型コロナ 1月1日 天皇、皇后両陛下はビデオ画面を通して、視線をまっすぐ国民に向けて語られた。政治家が紙に目を落として棒読みする姿を見慣れた昨今、その言葉は清新な印象を伴って多くの人の心に響くのではないだろうか。 メッセージの大半は新型コロナ禍で占められた。これを国難において国民を鼓舞する「令和の玉音放送」と評する向きもあるかもしれないが、それは違う。 「国難」は政治的思惑で設定されることもありえる。その都度、天皇 困難なときこそ弱者思う 天皇陛下メッセージ解説
西村秀一仙台医療センター・ウイルスセンター長に聞く 新型コロナ コラム(社会・くらし) 生活 編集委員 6月17日 米国での大規模ワクチン事業の挫折から何を学ぶべきか。事業の検証報告書を翻訳し、「豚インフルエンザ事件と政策決断」(時事通信社刊)として日本に紹介した西村秀一仙台医療センター・ウイルスセンター長に聞いた。 ◇ ◇ ――1976年の出来事からは、流行が起きるかどうか不確実な状況での意思決定の難しさを感じます。 予測が外れたら厳しく批判されます。意思決定者は孤独だと腹をくくらなければならない。そして、 西村秀一仙台医療センター・ウイルスセンター長に聞く
史上最大のワクチン事業 ~その挫折と教訓~ 新型コロナ 生活 編集委員 6月15日 1976年、米国で新型インフルエンザ流行に備え、全国民2億人以上の予防接種をめざす史上最大のワクチン事業が実施された。しかし、副作用事例の頻発などで事業は中止され、結局流行も起きなかった。公衆衛生の歴史に大きな教訓を残したこの出来事は、専門家の意見と政策決断のあり方などで重い課題を突きつけており、現在の新型コロナウイルス政策に通じるものがある。 ◇ ◇ 76年1月、ニュージャージー州の陸軍訓練施 史上最大のワクチン事業 ~その挫折と教訓~
恐怖と不安こそ敵 新型コロナウイルス 新型コロナ 生活 編集委員 5月4日 インフルエンザ、そして現在猛威を振るう新型コロナウイルスの大きさは100ナノメートル。1ミリメートルの1万分の1で、電子顕微鏡を使わないと確認できない。 恐怖と不安こそ敵 新型コロナウイルス
戦没者追悼式の「お言葉」に受け継がれた悔恨 8月15日 「子供の事は何時も思い出していますから、出来たら、写真を送って下さいませんか。正悦は大きくなったことと思います。父の帰る頃は歩けるようになっているでしょう」 秋田県の農村から出征した、3人の子の父である兵士が中国戦線から妻に送った手紙の一節だ。兵士は息子の歩みを見ずに29歳で戦死した。 「戦没農民兵士の手紙」(岩波新書)には、遠い戦地で骨となった兵士らの、家族と故郷への思いがつづられている。行間 戦没者追悼式の「お言葉」に受け継がれた悔恨
日本が縮んだ? データで追う「1964年と今」 Tokyoオリパラ 7月31日 2020年、オリンピックの聖火が56年ぶりに東京にともる。日本中が沸いた1964年から半世紀余り。日本や日本人はどう変わったのか。データで追った。 ■延びる路線、縮む列島 1964年の東京五輪開幕直前に開業した東海道新幹線。当時、東京~新大阪間は約4時間かかったが、1992年の「のぞみ」の登場でこの区間は約2時間30分で結ばれた。山陽新幹線や東北新幹線、北陸新幹線などの開業により、日本列島の移動 日本が縮んだ? データで追う「1964年と今」