コシノジュンコ（ファッションデザイナー）

コシノジュンコ（ファッションデザイナー）
ファッションデザイナーのコシノジュンコさんは、実力で勝負する「だんじり魂」を原動力に世界で活躍してきました。ただ、その人生は七転び八起き。時代の最先端を走る一方で詐欺事件に遭うなど試練もありました。涙あり、笑いありの「私の履歴書」です。
ファッションデザイナーのコシノジュンコさんは、実力で勝負する「だんじり魂」を原動力に世界で活躍してきました。ただ、その人生は七転び八起き。時代の最先端を走る一方で詐欺事件に遭うなど試練もありました。涙あり、笑いありの「私の履歴書」です。

8月1日

コシノジュンコ（1）だんじり祭

「正々堂々、実力で」の魂育む　世界に羽ばたく原動力に

私の生まれ故郷は大阪・岸和田。かつては岸和田藩五万三千石の城下町で、「ケンカ祭」と異名を取る勇猛なだんじり祭でもよく知られる。 南海本線の駅から西方の大阪湾に向かって真っすぐに伸びるのが岸和田駅前通商店街。だんじりの通り道にもなる幅広のアーケードの中程に面した私の実家は祭を見物するのに絶好の立地だ。 粋な法被をまとった数百人の若衆が重さ4トンもあるだんじりを引き、全速力で疾走する姿は豪快そのもの
最近の筆者
 コシノジュンコ（1）だんじり祭

8月2日

8月3日

8月4日

8月5日

8月6日

コシノジュンコ（6）岸高

「画家の道に」と思いきや…デザイン画の重鎮が評価　急転回に

岸和田高校は紀州街道沿いの丘の上にある。校舎の窓から岸和田城の天守閣が見え、春には堀沿いの桜が一面に咲き誇る風光明媚（めいび）な場所だ。 かつて5層あった天守閣は落雷で焼失したが、私が入学する前年の1954年には新しく3層の天守が建造された。城内や堀端を散策するのが格好の息抜きになる。 岸高で3年先輩だった姉は、私と入れ替わる形で卒業し、洋裁学校に進んでいた。長女なのでお母ちゃんの店を継ぐつもり
岸高の文化祭ポスター(高3)
 コシノジュンコ（6）岸高

8月7日

コシノジュンコ（7）花の9期生

文化服装学院に集う才能　刺激に満ちた日々を謳歌

1958年、東京の文化服装学院に入学した。姉の弘子がすでに通っていたし、デザイナーの道を勧めてくれた原雅夫先生も同校の顧問をしていたからだ。 何かと競い合ってきた姉も、いざとなれば血がつながった姉妹。色々と手助けしてくれた。これは妹の美智子にも言えることだが、互いに独自の道を探っていても結局、三姉妹は似た道を歩いている。 ちなみに妹は当初、軟式テニスに夢中になり、和泉高校、神戸の短大へと進み、全
卒業後の「花の9期生」(右から筆者、高田、左から金子、松田各氏)
 コシノジュンコ（7）花の9期生

8月8日

8月9日

8月10日