生涯学ぶ仕組み、オンラインで 新時代の大学教育 教育 8月17日 米マサチューセッツ工科大学(MIT)の宮川繁教授(成蹊大学Society5.0研究所特別顧問)は技術革新で新たな職業が既存の職業に取って代わる時代には、生涯学習が欠かせなくなり、大学教育もオンラインによる新しい学びを提供する必要があると指摘する。 現存する仕事の14%から47%はオートメーション化されるという研究がある。人間の労働者に悲観的な話だが、これは状況の半分にすぎない。 世界経済フォーラ 生涯学ぶ仕組み、オンラインで 新時代の大学教育
「歴史総合」必修化、どう生かす 筒井清忠氏に聞く 玉利 伸吾 コラム 編集委員 8月17日 つつい・きよただ 帝京大学文学部長・大学院文学研究科長。東京財団政策研究所主席研究員。専門は日本近現代史、歴史社会学。著書「戦前日本のポピュリズム」「天皇・コロナ・ポピュリズム」、編著「大正史講義」「昭和史講義」など。 ロシアのウクライナ侵攻や中国の海洋進出など激変する世界を理解するには、歴史が欠かせない。4月から高校で「歴史総合」が必修となり、世界を視野に日本の将来を考える力を育てる試みも始ま 「歴史総合」必修化、どう生かす 筒井清忠氏に聞く
過密な入試日程、大学の序列残る 丁寧な選抜へ変革阻む 教育岩盤 教育 8月19日 「一言で言えば不文律、大学のカルチャー。弱者が強者に合わせたもの」――。東京都市大の菅沼直治入試部長は全国私立大の一般選抜(一般入試)日程をまとめた「入試カレンダー」をこう語る。 2月に私立集中 「年内入試」が主流になっても私大の一般入試は2月に集中する。私大は学部や学科別に入試方法などを細分化し、複数回行う。旺文社のまとめによると、2022年1~3月に全国592大学が設定した入試は1万3千件以 過密な入試日程、大学の序列残る 丁寧な選抜へ変革阻む
入試「医学部信仰」が過熱 理系人材の偏りに危機感 教育岩盤 Think! 教育 8月18日 6月の土曜日、全国有数の進学校、私立灘中・灘高(神戸市)に約600人の生徒が休日登校した。1、2学期に3回ずつ開く土曜講座があるからだ。 講師は卒業生をはじめ第一線で活躍する研究者や官僚、会社員、起業家、外国の駐日外交官など多士済々。「将来、幅広い分野で活躍してもらうため、生徒の好奇心を刺激したい」。海保雅一校長は語る。 灘高生は伝統的に医学部志向が強い。2022年度は卒業生221人中40人(他 入試「医学部信仰」が過熱 理系人材の偏りに危機感
公立高校に塾が「出前」 学校の存在意義問われる 教育岩盤 Think! 教育 8月17日 生徒の意欲や高校での学習・活動の成果を丁寧に見極める大学入試の総合型選抜(旧AO)や学校推薦型選抜で、本来無縁なはずの「対策」が広がっている。 総合型と推薦型が拡大する中、志望理由書の書き方講座などを提供する塾・予備校が急増した。「定員100人の早稲田大国際教養学部AOで61人合格」などと今春の実績をアピールする塾もある。 働き方改革影響 1997年の中央教育審議会答申は「高校以下の教育を受験準 公立高校に塾が「出前」 学校の存在意義問われる
工学院大学、学生が採取したハチミツのハンドソープ コラム 8月17日 工学院大学は化粧品メーカーのコスメティック・バーリィ(東京・中央)と組み、ハチミツを活用したハンドソープ「KUTE Honey(キュート・ハニー)ハンドソープ」を開発した。頻繁な手洗いによる手荒れを防ぐために、ハチミツの保湿効果に着目。ハチミツは学内で学生が養蜂し採取した。 ポンプを押すと、甘い香りのきめ細かい泡が出てくる。しっとりと肌になじむ手触りを保ちつつ泡を簡単に洗い流せるように配合を工夫 工学院大学、学生が採取したハチミツのハンドソープ
大分大学、「グローカル」に感染症研究 創薬も視野 国際法・ルールと日本 新型コロナ 大分 宮崎 九州・沖縄 8月17日 大分大学は狂犬病やピロリ菌感染症の研究で世界をリードしている。直近ではその関連死撲滅を目指した国際プロジェクトを展開。国内外にある他の大学・機関の研究者と協働するための基盤組織も2021年秋に設けた。大分大が強みとする創薬も含め基礎研究から臨床までカバーし、ヒトやモノの移動増大に伴う国境・県境を越えた「グローカル」な感染症の拡大に対応した研究と人材育成に取り組む。 大分市中心部から車で30分弱。 大分大学、「グローカル」に感染症研究 創薬も視野
大学の秋学期 活字で深める コラム 8月15日 大学生は秋学期(後期)からの新しい学びに思いをめぐらせているころだろう。そんなときは想像力を働かせながら、時代を読み、人の生き方を知ることが視野を広げ、学びを深めるきっかけになる。専攻の文理を問わず、自らの問いを立てて、答えを探し求めていくことが高校までの学びとの大きな違いである。 社会の構造を知ろう 大学ではSDGs(持続可能な開発目標)を研究テーマに社会課題の解決策を考える授業に人気がある。 大学の秋学期 活字で深める
大学入試、偏差値時代終幕の足音 推薦・総合型が過半に 教育岩盤 Think! 教育 8月15日 新年を待たずに合格を決める「年内入試」が主流になり、受験生の3分の2が第1志望の大学に進む――。受験地獄といわれた入試環境が18歳人口の減少で激変し、偏差値で大学が序列化される時代が終わろうとしている。人材育成の新たな道筋が見えぬまま漂流する入試と変化を阻む岩盤の実態を追う。 明治大は2026年、42年ぶりに系列校を設ける。中高一貫校の「日本学園」(東京・世田谷)だ。吉田茂元首相が出た伝統校だが 大学入試、偏差値時代終幕の足音 推薦・総合型が過半に
東工大・医科歯科大が統合協議 成長へ問われる戦略 教育 8月10日 東京工業大と東京医科歯科大はかねて合併・統合の可能性が取り沙汰される組み合わせだった。主要な教育・研究分野の重複がないうえ、2001年から一橋大、東京外国語大とともに大学連合を組む間柄だったからだ。それが今回、実現へ大きく一歩を踏み出した。10兆円規模の大学ファンドが背中を押したとされる。 政府はファンドの支援対象大学を選ぶ際、世界最高水準の大学になるための「変革」への意思を重視する方針だ。認定 東工大・医科歯科大が統合協議 成長へ問われる戦略