デジタル貧困5.4億人 人の価値、AIがはじく データの世紀 ネット・IT 4月22日 膨大な情報を活用するデータエコノミーが広がり、あらゆる価値を数字で表す社会が訪れた。人工知能(AI)が信用や将来性を測るスコアリングという技術が、埋もれた価値を発掘する。一方、デジタル化により主要国の働き手の6人に1人の5.4億人が新たな貧困に陥るとの予測も出た。データがはじく運命の数字は、正と負の両面をのぞかせる。 2018年秋。ベトナム・ホーチミンの会社員ジョディエ・ツイさん(26)は月給の デジタル貧困5.4億人 人の価値、AIがはじく
偽レビューやバイアスも データが翻弄する「評価」 データの世紀 ネット・IT 北米 4月23日 4月、週末深夜の米シリコンバレー。配車サービス「ウーバー」の運転手、エバレット・ディアスさん(57)は気が気でない。乗客を降ろすたびに愛車ホンダ「アコード」の後席に回り、シートの汚れや紙くずが残っていないか確認する。「スコアを下げられたらたまったもんじゃない」 【関連記事】「五つ星」つければ商品タダ 偽レビューの募集横行 大量の購買データであらゆる商品やサービスを採点する。企業や働き手もそうしたス 偽レビューやバイアスも データが翻弄する「評価」
未完成の審査AI どこまで頼る、迷う使い手 データの世紀 ネット・IT 4月26日 2018年秋。個人向け融資サービスのJスコア(東京・港)の会議室で、経営陣が議論を続けていた。 「男女差別と誤解されかねない」 「だがデータは正しい」 Jスコアはみずほ銀行とソフトバンクが共同出資する。学歴や趣味、性格などから人工知能(AI)が1000点満点のスコアを出し、貸し付け条件を決めるサービスを17年9月から始めた。約1年で「年収や職業など他の条件が同じでも、性別を男性から女性にするだけ 未完成の審査AI どこまで頼る、迷う使い手
個人情報の売り先、スコアリング… 主導権を取り戻せ データの世紀 金融機関 ネット・IT 4月27日 SNS(交流サイト)のフェイスブックなどがひそかに収集している個人情報。広告費に換算すると、いくらになるのか。アルゼンチンが拠点のスタートアップ企業、ウィブソンは1人あたり年240ドル(約2万7千円)と試算する。 それに目を付けた同社は、個人情報の売買アプリを開発した。個人の居場所やSNSへの投稿、端末の情報などを自分の選んだ企業に直接売れる。利用者は仮想通貨(トークン)で対価を受け取る仕組みだ 個人情報の売り先、スコアリング… 主導権を取り戻せ