デジタル覇権 国家が争奪 米に焦り、対中包囲網 データの世紀 政治 ネット・IT 10月28日 膨大な情報で生まれた「データエコノミー」が国家や企業を動かすルールをリセットした。世界にあふれるデータは富に変わり、国や企業が一斉にデータ争奪のゲームに動く。従来と異なる競争の影響はプライバシーなど個人の価値観にも及ぶ。データの世紀のルールがいまだ混沌とする中、古い前例にとらわれたままだと取り残されかねない。 日本代表団は一斉に息をのんだ。7月、米ワシントン。日米の経済官僚が集まった「日米ネット デジタル覇権 国家が争奪 米に焦り、対中包囲網
「情報鉱脈」新しい通貨に 見えざる資産、企業動かす データの世紀 政治 ネット・IT 10月30日 老舗カジノが持つデータの価値が、合併の行方を左右するかもしれない。10月、米カジノ大手シーザーズ・エンターテインメントが合併を持ちかけられたとの観測が駆け巡った。仕掛けたのは著名資産家のティルマン・ファティータ氏だ。 シーザーズは世界で50以上のホテルやカジノを持ち、時価総額は60億ドル(約6700億円)。M&A(合併・買収)は通常、資産などに基づく「マネー」の価値で交渉が進むが、今回は別の焦点 「情報鉱脈」新しい通貨に 見えざる資産、企業動かす
30年前の私を消して 「無料で便利」捨てられるか データの世紀 政治 ネット・IT 10月31日 「14歳の娘が見るかもしれない。消してください」。今夏、米グーグルに削除要請が届いた。差出人はエイミー・スミスさん(仮名)の代理人だ。 過去に芸能界にいたスミスさん。ネットには30年前のグラビア写真がいまも残る。「ネット公開は承諾していなかった」と、写真へのリンク15件を検索結果から削除してほしいとグーグルに訴えた。 スミスさんがよりどころとするのは「忘れられる権利」。ネット上の個人情報の削除を 30年前の私を消して 「無料で便利」捨てられるか
インド、管理される26億の瞳 高速成長の代償どこまで データの世紀 ネット・IT 南西ア・オセアニア 中東・アフリカ 11月1日 インド・ニューデリー市南部の貧民街。子供と孫の15人に囲まれるサラ・マノーさん(55)を救ったのは、政府の国民総背番号制「アーダール」だった。 夫を亡くした5年前。氏名や顔写真とともに指紋、両目の虹彩情報を登録し、初めて身分証を受け取った。一家の生活費は月1万5千ルピー(2万3千円)。楽ではないが政府の生活支援が始まり、銀行口座と携帯電話も持てるようになった。「携帯でテレビ代を払ってくれてるの」 インド、管理される26億の瞳 高速成長の代償どこまで