上場より社会問題解決 世界の6つのスタートアップ 日経ビジネス コラム(ビジネス) スタートアップ ヘルスケア 環境エネ・素材 中国・台湾 東南アジア 北米 1月14日 世界のベンチャー投資が変調する中、地道に成長しているスタートアップがある。社会で見過ごされてきた巨大な「ひずみ」に着目する、社会課題解決型スタートアップだ。ゴミ問題から貧困まで、世の中を変える新たなビジネスモデルの実装が始まっている。 短期的に時価総額を大きくし、ユニコーン(企業価値10億ドル以上の未上場企業)としてIPO(新規株式公開)を目指す──。そんなスタートアップの「成功の方程式」を採用 上場より社会問題解決 世界の6つのスタートアップ
ユニコーンの育ての親は買収ファンド アジア総局編集委員 小平龍四郎 ニュースこう読む アジアBiz コラム(経済・政治) 10月4日 アジアで買収ファンドが新しい顔を見せ始めた。欧米の活動は大企業の不採算事業の買い取りなどが中心だが、アジアでは若い伸び盛りの企業に投資するベンチャー・キャピタル(VC)的な投資にも積極的だ。企業価値が10億ドルを超える非上場企業「ユニコーン」が増加している背景にも、巨額マネーを動かす買収ファンドの存在がある。アジア経済を活性化させる新しい資金供給のパイプとしても注目している。 ■アジアで目立つ「成 ユニコーンの育ての親は買収ファンド
ママは起業家 「非主流」が突破口に スタートアップ 8月9日 「僕の人生は69歳からスタートした」。リチウムイオン電池開発・製造のエリーパワーの吉田博一社長(80)は振り返る。 旧住友銀行(現三井住友銀行)で副頭取まで務めた。65歳を迎え、「自分はまだやりきっていない」という思いが頭をもたげた。 そんな時に出合ったのが母校・慶応義塾大学で進んでいた電気自動車開発プロジェクト。ネックが安全で安いリチウムイオン電池の開発と知った。大手電池メーカーは及び腰だった ママは起業家 「非主流」が突破口に
「アトツギ」創業 眠れる宝、身近に スタートアップ 8月8日 小説「下町ロケット」を地で行くスーパー町工場集団がある。世界の名だたるメーカーが顧客の由紀精密(神奈川県茅ケ崎市)。大坪正人社長(43)が描く夢は壮大だ。 家業の金属加工会社の3代目社長に就いたのが2013年。すぐに薄利多売の自動車向けから競合が少ない航空・宇宙産業へ参入した。18年9月期の売上高は前期比2割増の約5億円、10年前の3倍強の見込みだ。 家業を立て直した大坪氏は17年、由紀ホールデ 「アトツギ」創業 眠れる宝、身近に
日本を捨てる 脱ムラ社会で起業 スタートアップ 8月7日 「リスクが高い」「同じような企業が失敗している」――。連続起業家の加藤崇氏(39)には、ほろ苦い思い出がある。 2012年に研究者とともにヒト型ロボット開発のSCHAFT(シャフト)を創業。資金調達の交渉に動いても国内投資家から相手にされなかった。 シャフトに目を付けたのは太平洋を挟んだ米西海岸のグーグル。13年にシャフトをグーグルに売却した加藤氏が次の起業の拠点として日本をあきらめ、米国を選ん 日本を捨てる 脱ムラ社会で起業
東大エリートの変心 国造り、政策より事業 スタートアップ 8月6日 「代表取締役医師」という肩書を持つ男がいる。 オンライン診療のメドレー(東京・港)の豊田剛一郎・共同代表(34)。東京大学医学部を卒業後、脳外科医として都内の中核病院で働いた。当直勤務が月13回の激務。「このままでは現場がつぶれてしまう」と思ったが、医療の仕組みは「行政だけではなかなか変えられないこともある」。 悩んでいたある日、小学校時代の友人が運営するメドレーの存在を知る。「テクノロジーの力 東大エリートの変心 国造り、政策より事業
紅いシリコンバレー 自由と統制、矛盾抱え膨張 スタートアップ ネット・IT 中国・台湾 北米 5月16日 「ここはもはや遅れているよ」。香港を拠点にアジアでスマートロッカー事業を展開するパクポボックスの共同創業者、呉枢棋(マシュー・ヌグ)氏は、対岸の中国・深圳の街を見ながらため息をついた。 ヌグ氏は香港で生まれ、ロンドンで11年を過ごした。2つの金融都市で育ったヌグ氏が憂うのは伝統的な都市につきまとう規制だ。 ブィィィ――。世界最大の電脳街と呼ばれる深圳・華強北(ファーチャンベイ)を歩く大勢の人の頭 紅いシリコンバレー 自由と統制、矛盾抱え膨張
さらば企業城下町 辺境の地、頭脳で勃興 スタートアップ ネット・IT ヨーロッパ 九州・沖縄 5月15日 フィンランドの首都ヘルシンキから飛行機で北へ1時間、北極圏に近い街・オウルが北欧最大のスタートアップ創出拠点に生まれ変わりつつある。キーワードは脱・大企業依存だ。 2012年、通信機器大手ノキアが城下町オウルでリストラを実施、20万人の街で2500人が失業した。だが、無線通信技術者が多いのに目をつけたロームや台湾半導体の聯発科技(メディアテック)が進出。市の企業支援機構が大企業とスタートアップを さらば企業城下町 辺境の地、頭脳で勃興
パリからの逆襲 「起業力」は国家なり スタートアップ 5月14日 電気自動車(EV)やロケットで新境地を切り開いた米国の起業家、イーロン・マスク氏が注目する都市が中東にある。 パリからの逆襲 「起業力」は国家なり
スタートアップが担うマネーや会社の未来 1月19日 電気や自動車、コンピューター……。株式会社は社会を変えるイノベーション(革新)を生み出したり、経済のグローバル化を担ったりしてきた。世界初の株式会社として誕生したオランダ東インド会社は、鎖国体制下の日本と貿易した。 株式会社を巡る資金調達などマネーのあり方も変わり続けてきた。オランダ東インド会社の株式取引が株式市場の起源となった。19世紀の産業革命期、紡績や重工業などで現在のスタートアップ企業と スタートアップが担うマネーや会社の未来