壁崩壊30年 サッカーと音楽にみるドイツの深層 (グローバルViews) 英EU離脱 北朝鮮 グローバルViews ドイツ政局 赤川 省吾 コラム(国際) ヨーロッパ 編集委員 11月13日 1989年11月9日にベルリンの壁が崩れてから30年が過ぎた。だが悲願の国家統一をなし遂げたドイツではユーフォリア(陶酔感)が消え、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が猛威を振るう。政治や経済からはみえないドイツ社会の深層をサッカーと音楽から眺めてみる。 人種差別、ドイツ至上主義、反イスラム、反ユダヤ――。そうした思想を隠し持っていても口に出すのはごく親しい人といるときだけで公言するのは 壁崩壊30年 サッカーと音楽にみるドイツの深層
名前と元号、重ねた30年 「平成さん」にも時代の節目 4月30日 30年あまり続いた「平成」の時代が、きょう幕を下ろす。元号を名前に持ち、平成とともに生きた人々はどんな思いで時代の節目を迎えたのだろうか。「平成さん」たちに元号が終わることへの感慨や、新たな「令和」時代への抱負を聞いた。 「平成が終わる寂しさはあるけれど、これからも家族を支えて生きることには変わりない」。京都府京丹後市の吉岡平成(としなり)さん(30)は晴れやかに語る。父の久幸さん(59)が営む 名前と元号、重ねた30年 「平成さん」にも時代の節目
平成の四国、人口減に直面 令和の課題は活力の向上 「令和」新時代 四国 4月27日 皇太子さまの新天皇即位に伴い今月で平成が終わり、5月から令和の時代が始まる。四国の平成の歩みを振り返ると、少子高齢化や人口減に歯止めがかからず、2012年には住民基本台帳に基づく4県の人口は400万人を下回った。伊予銀行など4地銀が「四国アライアンス」を結ぶなど地方創生の動きは活発になってきたが、令和の時代も地域活力の向上が重要課題となる。 平成の時代は四国と本州とのつながりが深まっ 平成の四国、人口減に直面 令和の課題は活力の向上
関西経済の構造転換の遅れ、取り戻すには 関経連会長らに聞く 「令和」新時代 関西 4月26日 50年間にわたり地盤沈下が続いた関西経済。構造転換の遅れを取り戻す必要がある。関西に根を下ろして活動する人たちが知恵を絞り、付加価値を生み出さなければ明るい未来はない。現在の関西経済のリーダーと未来を担う若者に展望を聞いた。 ■関西経済連合会会長の松本正義氏(74) 東南アとの経済圏を形成 ――関西経済の地盤沈下が続いた理由は何だと分析しますか。 「経営者の危機感の低さや制度設計に問題があったので 関西経済の構造転換の遅れ、取り戻すには 関経連会長らに聞く
神戸港、巨港の影なく 空路が訪日の玄関に成長 関西 4月26日 3月中旬、神戸港に日中国際フェリー(大阪市)が運航する上海―神戸間のフェリーが到着した。運び出されたコンテナには、京都に本社を置く洋傘メーカーのムーンバットが関東の百貨店などに卸す洋傘があった。 本来なら横浜港に到着するところ、あえて神戸港に荷揚げして東京都まで列車で輸送する。関東での災害などを想定し、関東向けの輸入貨物の代替ルートとして、神戸港を活用する実証実験だ。 神戸港が復権に取り組んでい 神戸港、巨港の影なく 空路が訪日の玄関に成長
IPO生む歯車回せ 起業・育成環境作り進む 2025年 万博 スタートアップ 関西 4月25日 「スタートアップ育成には投資家や弁護士、役所などすべての要素がそろっていることが大事だが、関西は東京に比べてまだ不十分だ」。家計簿アプリ大手、マネーフォワードの辻庸介社長は強調する。大阪府出身で京大農学部を卒業した辻社長が起業の地として選んだのは東京だった。 関西から誕生する新規株式公開(IPO)企業数の伸びが鈍い。関西企業のIPOの全国シェアをみると、ここ10年は1割を下回る状態が大半。再度到 IPO生む歯車回せ 起業・育成環境作り進む
東京流出 企業も人も、関西復権の条件は 2025年 万博 関西 4月24日 4月中旬の昼下がり、多くの利用者でにぎわう新大阪駅に就活生の姿があった。黒のスーツに身を包み、やや緊張した面持ちで改札の向こう側に消えていく。デザイン関係の企業を志望する京都出身の女子大生(21)は「関西に残りたいが、企業が少ないので東京に行かざるをえない」と言い残し、東京へ向かった。 大阪で国際博覧会(万博)が開かれた1970年代の前半までは多くの人が仕事を求めてやってきた関西。いまやその存在 東京流出 企業も人も、関西復権の条件は
失われた50年、関西復権の条件は 2025年 万博 エレクトロニクス 関西 4月22日 あと1週間で平成が終わる。関西経済にとってどんな時代だったのか。データをもとに振り返り、5月から始まる「令和」の時代を展望する。 兵庫県尼崎市の大阪湾臨海部に物流施設「ロジポート尼崎」はそびえる。地上7階建て、延べ床面積は28万平方メートル超。ひっきりなしに出入りする大型トラックが大阪市内などに機械部品や日用品を運送する。 10年ほど前、この一帯を含む大阪湾岸にはパネル工場が集まり、「パネルベイ 失われた50年、関西復権の条件は
近畿の輸出額、平成の30年で2倍に 関西 4月18日 大阪税関は17日、平成30年分(1989年から2018年)の近畿2府4県の貿易統計(確定値)をまとめた。17兆1476億円と過去最高を記録した18年(平成30年)の輸出額は、89年(平成元年)と比べて2.1倍に拡大。平成の30年で著しい経済成長を果たした中国向けの輸出が増加したほか、輸出品目の主力も繊維関連から半導体等電子部品に移り変わった。 89年の輸出品目で金額が最も多かったのは服地や裏地に 近畿の輸出額、平成の30年で2倍に
新元号、変わる世界に挑む国に 論説委員長 原田亮介 4月2日 元号が1カ月後に令和に変わる。どんな時代を目指せばいいのか、何を軸にこの国の将来を描いたらいいだろうか。 平成は、時代を画す2つの出来事で始まった。1つは1989年11月にベルリンの壁が壊れ、冷戦構造が終わりを告げたこと。 ソ連も崩壊し、資本主義の勝利による「歴史の終わり」(フランシス・フクヤマ)が訪れるかと思われたが、その後はテロや移民問題、経済格差の拡大などが表面化。自由主義は世界中で揺らい 新元号、変わる世界に挑む国に