ものづくり、事務職採用の女性も 中央電機計器製作所 働き方改革 SDGs 関西 3月1日 計測装置の中央電機計器製作所(大阪市)では事務職で入社した女性も製品作りにかかわっている。中小のメーカーでは一般的に男性色が強いが、48人の社員のうち女性が今では約3分の1を占める。課長には中国人女性もおり、畑野吉雄会長は「能力があれば性別も国籍も問わない」と力を込める。 総務部門にいた女性が「ものづくりもしてみたい」と手を上げたことをきっかけに、事務職の傍ら技術者をサポートする女性が複数いる。 ものづくり、事務職採用の女性も 中央電機計器製作所
1万分の1秒、命運見極め 阪神競馬場の決勝写真撮影 関西 競馬 3月1日 手に汗握る競馬のゴール前。鼻面を並べたきわどい勝負も珍しくなく、写真判定に持ち込まれることも多い。日本中央競馬会(JRA)の決勝審判が参考とする判定用の「決勝写真」は、特殊な技術を使ったカメラで撮影される。 シャッターを切った瞬間を面で捉え、四角形の画像を得る「エリアセンサー方式」の一般的なデジタルカメラと違い、決勝写真は「ラインセンサー方式」の機械で撮影される。レンズの内側に幅0.02ミリメー 1万分の1秒、命運見極め 阪神競馬場の決勝写真撮影
「平成美術」展、バブルと災害 社会を再考 京都 関西 大阪 兵庫 2月26日 「平成美術:うたかたと瓦礫(デブリ)1989-2019」が京都市京セラ美術館で開催中だ。美術評論家の椹木野衣が企画・監修し、バブル(うたかた)経済とその崩壊、相次ぐ自然災害を軸に、様々な形で共同制作された作品が集められた。全14組のうち5組の作家が関西から参加。作品と社会の関係のはざまに平成という時代が浮かび上がってくる。 高揚と沈静が交錯 展示は10年ごとの3章に見立てて構成。重点的に関西の作 「平成美術」展、バブルと災害 社会を再考
令和の新風、個性際立つ(演芸評) 関西 大阪 2月26日 落語家も試練が続いたこの一年。若手にとっては苦境を乗り越える希望の光になった「第6回上方落語若手噺家(はなしか)グランプリ」だ。「決勝戦」(19日・天満天神繁昌亭)には予選を勝ち抜いた9人が出場。各々(おのおの)が〝全集中〟の芸を披露し、発する熱量はハンパじゃない。そんな彼らに未知ののびしろと令和の新風をも感じるバトルになった。 際立ったのは個々の持ち味だ。優勝した桂三四郎は6回連続決勝進出のツ 令和の新風、個性際立つ(演芸評)
清流劇場、市民による革命描く喜劇 関西 大阪 2月26日 海外戯曲の上演に積極的に取り組む劇団、清流劇場が3月10~14日、一心寺シアター倶楽(大阪市)で19世紀オーストリアの喜劇「クレーヴィンケル市の自由」を上演する。市民の自由や権利を抑圧する市長とそれに抵抗し蜂起する市民の姿を、史実に基づく風刺を交えて描く。 「うんざりするようなことが続いても、それに屈しない人々の姿は、近年の台湾や香港、ミャンマーなどの姿に重なり、日本の現状にも通じるものが見いだ 清流劇場、市民による革命描く喜劇
パリを楽しむピアノ演奏会 関西 大阪 2月26日 フランス・パリにちなんだ音楽家の作品や映画音楽などを楽しむ演奏会が3月17日、リーガロイヤルホテル(大阪市)のザ・クリスタルチャペルで開かれる。ピアニストの碇山典子がサティの「ジムノペディ第1番」やク パリを楽しむピアノ演奏会
土門拳と入江泰吉、巨匠を魅了した奈良「雪の室生寺」 関西 奈良 2月25日 戦後日本を代表する写真家で、奈良大和路を愛した土門拳(1909~90年)と入江泰吉(05~92年)。報道写真家としてリアリズムの旗手といわれた土門は「剛」、仏像や古寺の風景を叙情豊かに追い求めた入江は「柔」と作風は好対照ながら、ともに「女人高野」として名高い室生寺(奈良県宇陀市)の撮影に力を注いだ。とりわけ雪の室生寺は2人の巨匠を魅了した。 土門が初めて室生寺を訪れたのは39年の暮れ。弥勒堂の釈 土門拳と入江泰吉、巨匠を魅了した奈良「雪の室生寺」
経済けん引の歴史、もっと自信を 松村恵司さん 京都 関西 奈良 2月24日 ■関西人は地元に自信を持って。古代の「和同開珎」などの古銭を研究する奈良文化財研究所・松村恵司所長(70)は、地域経済の停滞に悩む住人にこう呼びかける。古代から都が置かれた関西は日本文化や歴史のルーツ。地元を知れば、関西人がアイデンティティーを確かめる手掛かりになりそうだ。 平城京、平安京など、天皇が住む都は代々、関西に置かれた。人や物が集まり、海外との交流の中心になった。そこから日本文化が生ま 経済けん引の歴史、もっと自信を 松村恵司さん
映えスポ 友ケ島 関西 和歌山 2月24日 和歌山市と淡路島を結ぶ紀淡海峡に浮かぶ「友ケ島」は明治政府が軍事要塞の一部として整備し、第2次世界大戦が終わるまで使われた。友ケ島は沖ノ島など4島の総称。沖ノ島へは和歌山市の加太港から船で20分ほどで、島内には5つの砲台や兵器庫の跡が残る。廃虚化した施設と植物が作り出す風景は宮崎駿監督の 映えスポ 友ケ島
思い出の8ミリフィルム、アイロンで修復 京都 関西 2月22日 8㍉フィルムに記録された昔懐かしい家族の姿をもう一度見たい。映画などのフィルム修復やアーカイブ化を手掛ける吉岡映像(京都市)には、全国からそんな思いのこめられたフィルムが次々に送られてくる。過度に熱が加われば伸びて使えなくなるフィルムにアイロンをあてる繊細な作業が多くの思い出をよみがえらせている。 白い粉がふき、表面が波打ったフィルム。一口に劣化フィルムといっても「保存の状態や期間はもちろん、家 思い出の8ミリフィルム、アイロンで修復