「ワークマン女子」なぜ役員に? 遊びのプロの声で革新 中村 直文 小売り・外食 編集委員 5月25日 「作業着の中身を変えず、アウトドア向けに衣替え」「女子向け店舗でレジ待ちの行列」――。1980年に職人の作業服・用品に特化して創業したワークマン。型破りの戦略で、ここ10年で急成長した衣料品ブランドだ。5月上旬、商品を愛用するユーチューバーを社外取締役の候補にすると公表し、新たな常識破りで世間を騒がせた。 候補者は「サリー」こと浜屋理沙氏。これまで自らのユーチューブチャンネルで、ワークマン商品に 「ワークマン女子」なぜ役員に? 遊びのプロの声で革新
つい買ってしまう「本能」の魔力、カルビーや歯磨き粉 中村 直文 サービス・食品 編集委員 5月18日 バラエティー番組の「水曜日のダウンタウン」では様々な説を検証しているが、カレーの匂いを巡る実験は揺るがない結末だった。番組の打ち合わせの途中、隣の部屋からカレーの香りを送り続ける。すると、その部屋にいたタレントは次の食事に必ずカレーを選ぶという内容だ。 そして見事に説は立証された。ほかにも野球のバッターはインコースを攻められた後、投手が外角の低めを投げると分かっていても手を出してしまう。実は同様 つい買ってしまう「本能」の魔力、カルビーや歯磨き粉
「メガ盛り」は廃れない コンビニや牛丼の超・常識 中村 直文 Think! 小売り・外食 編集委員 5月11日 売れているのかどうか、ずっと気になっていた。まるか食品(群馬県伊勢崎市)の即席焼きそば「ペヤング ソースやきそば超大盛」のことだ。ダイエット中の方なら容器に表示されている「エネルギー1081キロカロリー、炭水化物129.1グラム」という栄養成分をみて、ぞっとするだろう。 大手コンビニエンスストアに聞くと、「大きく売れているわけではない」とのことだが、超大盛りの商品を置くと売り場にメリハリができる 「メガ盛り」は廃れない コンビニや牛丼の超・常識
シール機に学ぶ、「カワイイ」のつかみ方 中村 直文 サービス・食品 4月30日更新 今回のテーマは「カワイイ」です。中村直文編集委員がプリントシール機で女子たちの心をつかみ続けてきたフリューを訪問、最新のプリントシール機を実際に体験しながら、「カワイイ」のつかみ方を聞き出します。カワイイからと気になって思わず手に取ってしまう。そこには中高生の女子だけでなく、中年男性やシニアの心も動かすノウハウが詰まっています。 シール機に学ぶ、「カワイイ」のつかみ方
ゲーマーの「没入」守る冷蔵庫、ニーズは広さより深さ 中村 直文 ネット・IT サービス・食品 編集委員 4月27日 時のたつのも忘れ、好きなゲームに打ち込むゲーマーたち。様々な欲望を犠牲にしてまでも目標の達成、勝利のために突き進む。米大リーグで、投打の「二刀流」を貫く大谷翔平選手はこうした意味では超ストイックな「リアルゲーマー」だ。 先日、ヤンキース戦後の取材で敵地ニューヨークの街での過ごし方を聞かれ、「1回も出たことがないので分からないです」と発言し、周囲を驚かせた。大谷選手の所属するエンゼルスの本拠地、ア ゲーマーの「没入」守る冷蔵庫、ニーズは広さより深さ
完売「宇宙シャンプー」の秘密 過酷さが生む市場 中村 直文 サービス・食品 小売り・外食 編集委員 4月20日 毎度おなじみの流浪の番組「タモリ倶楽部」が40年の歴史に幕を閉じた。スタートから体験型にして実験型で、動画投稿サイト「YouTube」感覚のような番組だった。それゆえに歴史的な役割を終えたというのはある意味、理解できる。 そんなタモリ倶楽部で3月、安全・衛生用品を扱うミドリ安全(東京・渋谷)の「安全靴」の特集を放映していた。油まみれの坂を平気で登れる驚異のグリップ力や耐久力にタモリさん以下、目を 完売「宇宙シャンプー」の秘密 過酷さが生む市場
ハウス、カレーの「常識」否定 バーモント還暦! 中村 直文 サービス・食品 編集委員 4月13日 メガブランドは時代の主流な価値観へ「ノー」を突きつけ、誕生する。例えばアサヒビールのスーパードライは当時、圧倒的首位だったキリンビールの苦みに対して「すっきり・辛口」を打ち出し、後に王座を奪った。 漫画雑誌の週刊少年ジャンプは新人発掘と読者アンケートによって、最強のブランドに変貌した。先行する少年マガジンや少年サンデーが有力な漫画家を押さえ、ジャンプは劣勢を強いられていた。経験のない漫画家の志望 ハウス、カレーの「常識」否定 バーモント還暦!
「大谷特需」コーセーの賭け 社内「韓国派」を社長説得 中村 直文 大谷翔平 Think! 小売り・外食 編集委員 4月6日 若い世代が社会人人生の一歩を踏み出す4月。期待に胸を膨らませながら、不安も大きいことだろう。誰にも始まりがある。成長とともに、常識や世論だけにとらわれない視点や姿勢を身につけることが時代を動かすヒットにつながる。 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でMVPを獲得した大谷翔平選手はまさにその究極の代表で、今も興奮が冷めやらない。個人消費も「大谷特需」に沸き、その一つがコーセーの化粧品ブラ 「大谷特需」コーセーの賭け 社内「韓国派」を社長説得
ステーキは付け合わせ? ご飯や生地、食の脇役が下克上 中村 直文 Think! 小売り・外食 編集委員 3月30日 東急世田谷線上町駅(東京・世田谷)近くに、いつも行列の肉まん屋がある。人気の理由は具材もさることながら、生地が実においしいからだ。実際に具のない蒸しパンも人気が高い。 肉まんやあんまんを食べる人で、具材以上に生地好きは多い。こうしたニーズを見て、中華まんで有名な井村屋は具なしの中華まん「すまん」を2020年からネットで販売している。ネーミングは「素のまま食べる」ということと同時に、「具がなくてす ステーキは付け合わせ? ご飯や生地、食の脇役が下克上
童話の「主役」パパとママ AI、そっくり声で読み聞かせ 中村 直文 AI 3月23日 音のない音楽漫画をどのように映画にするのか。現在、公開中の「BLUE GIANT(ブルージャイアント)」はまさにそれだ。ジャズの魅力のとりこになった若者が世界有数の演奏家になるまでを描いている作品で、漫画では粗削りながら聴衆を引きつける熱のあるサックス演奏が物語の軸になっている。 考えてみると、漫画だけに独特の音を、聞き手の表情や言葉の巧みさで表現できるわけだ。ところが映画も負けていない。迫力あ 童話の「主役」パパとママ AI、そっくり声で読み聞かせ