世界の変化を読む 新しい時代をつくる(中) 就活 コラム 1月11日 今回も立教大学で開いたオンライン講演会「グローバル社会を生きる」の一部を紹介します。講義の後、高校生から米国や中国に関する質問が寄せられました。読者のみなさんと2021年の世界や日本の課題について一緒に考える機会になればと思います。 ■国民が政府を動かす 質問 国民の抗議で政府を動かすことはできますか。米国の人種差別問題への抗議活動を見て関心を持ちました。 池上教授 たとえば「ブラック・ライブズ 世界の変化を読む 新しい時代をつくる(中)
感染症と分断を越えて 新しい時代をつくる(上) 就活 コラム 1月4日 将来、歴史家が2020年を象徴するキーワードを解説するとき「感染症」と「分断」を選ぶのではないでしょうか。昨年12月、立教大学客員教授として全国の高校生などを対象にオンライン講演会「グローバル社会を生きる」を開きました。特別講義と質疑の模様を3回連載で紹介します。 新型コロナウイルスの感染防止対策のため、この一年、私たちの暮らしは大きく変わりました。IT(情報技術)を使って、オンライン授業やリモ 感染症と分断を越えて 新しい時代をつくる(上)
香港の危機 愛国化に揺れる教養教育 就活 コラム 12月28日 コロナ禍に揺れた2020年は、香港の自由が失われた年でもありました。本来は香港に与えられていたはずの言論の自由が失われていくのを傍観するしかないのは辛(つら)いことでした。 香港で取材した民主化運動の若者のひとり周庭(アグネス・チョウ)さんも収監されてしまいました。香港を愛し、香港の民主主義を守るために戦うという発言を聞き、ここに香港の未来があると思ったのですが……。 ■自由な教育が人を育ててき 香港の危機 愛国化に揺れる教養教育
「脱炭素社会」を学び、実践する 就活 コラム 12月21日 新型コロナウイルスの混乱が続くなか、政府が大きな目標を打ち出しました。「2050年までに温暖化ガスの排出を実質ゼロにする」という目標です。その実現に向けて社会の仕組みや技術が大きく変わろうとしています。 ■「パリ協定」が大きな節目に 温暖化ガスには二酸化炭素(CO2)やメタン、フロンなどがあります。地球温暖化の原因になるとして、世界で削減への取り組みが始まっています。大きな節目が国際的な枠組みと 「脱炭素社会」を学び、実践する
米新政権 女性登用にみる意気込み 就活 コラム 12月7日 米国のバイデン次期大統領の政権は、女性が大活躍することになりそうです。女性が次々に起用されることになったからです。 ■財務長官に初めて起用 まずは次期財務長官にジャネット・イエレン氏が指名されました。イエレン氏は米連邦準備理事会(FRB)の前議長です。これを日本に当てはめると、日本銀行の女性の総裁が、辞めた後、財務相に就任するようなものです。 財務長官の就任には議会上院の承認が必要ですが、米国で 米新政権 女性登用にみる意気込み
米中対立 日本の針路は 大統領選後の米国(下) 就活 コラム 11月30日 大統領選後の米国を考える3回目のテーマは「国際情勢」です。米国と中国との対立は「新冷戦」とも呼ばれ、世界に新たな緊張状態を広げています。今後、政治、経済、安全保障など様々な場面で大きな変化が生じる可能性があります。それは日本の針路にもかかわる問題です。 ■指導者としての強い決意 大統領選後、バイデン前副大統領による事実上の勝利宣言には、新たな指導者として強い決意が表れていました。気になった言葉を 米中対立 日本の針路は 大統領選後の米国(下)
岐路に立つ民主主義 大統領選後の米国(中) 就活 コラム(ビジネス) 11月23日 大統領選後の米国を考える2回目のテーマは「民主主義」の行方です。米国では警官による黒人への銃撃事件をきっかけに、人種差別への抗議運動が勢いを増しています。新たな社会を築くため、人々は人種や文化の違いを超え、理解し合えるでしょうか。 ■草の根の結びつきが支える 今回の大統領選では新型コロナウイルス問題があり、米国で直接取材することができませんでしたが、これまでの現地取材を振り返ると、支持者の集会など 岐路に立つ民主主義 大統領選後の米国(中)
「結束」脅かす対立の火種 大統領選後の米国(上) 就活 コラム(ビジネス) 11月16日 大接戦となった米大統領選はバイデン前副大統領が当選する見通しになりました。これから3回にわたって、米大統領選後について考えます。1回目は選挙結果の分析です。 メディア各社が「バイデン勝利」の速報を流したことに対し、トランプ大統領は「誰が当選を決めるんだ?」と疑問のツイートをしています。「選挙に不正があった」と主張している立場からの不満でしょうが、4年前、「トランプ当選」のメディアの速報を見て勝利 「結束」脅かす対立の火種 大統領選後の米国(上)
未来に備える 読書の秋にこの1冊(下) 就活 コラム(ビジネス) 11月2日 今回も読書の秋にちなんで、学びについて考え、視野を広げるきっかけになるような作品を紹介します。歴史には過去の成功や失敗が詰まっていて、後世に生きる人々が教訓にすることができます。歴史は決して暗記科目ではないのです。 ■世界史の視点で感染症をとらえる まず『疫病と世界史(上・下)』(ウィリアム・H・マクニール著、佐々木昭夫訳、中公文庫)を紹介します。著者は世界で注目される歴史家です。人類の歴史を大き 未来に備える 読書の秋にこの1冊(下)
学びを深める 読書の秋にこの1冊(上) 就活 コラム(ビジネス) 10月26日 この季節を迎えると、来春の進学を控えて大学での学びに思いを巡らせる高校生や、就職前に学び直しておきたいと思う若者もいることでしょう。そこで今回と次回は読書の秋にちなんで、学びについて考え、視野を広げるきっかけになるような作品を紹介します。 まず『新・大学でなにを学ぶか』(上田紀行編著、岩波ジュニア新書)です。私が授業を受け持つ東京工業大学のリベラルアーツ研究教育院の教員が執筆陣です。それぞれの研 学びを深める 読書の秋にこの1冊(上)