民主派メディア、相次ぎ消滅 香港紙廃刊から1年 習政権 中国・台湾 6月24日 【香港=木原雄士】香港で中国に批判的な日刊紙、蘋果日報(アップル・デイリー)が廃刊して24日で1年となった。ほかの民主派ネットメディアも相次いで消滅し、香港の「報道の自由」は窮地に立つ。当局の取り締まりへの恐れから自己検閲が広がるなか、弾圧にあらがう記者もいる。 「心に穴があいたようだ。香港の報道の自由は劇的に縮小してしまった」。蘋果日報の元記者はこう話す。記者を続けることも考えたが、家族に反対 民主派メディア、相次ぎ消滅 香港紙廃刊から1年
香港の「政治犯」1000人に急増 大規模デモから3年 習政権 Think! 中国・台湾 6月8日 【香港=木原雄士】香港で2019年6月に起きた100万人デモから9日で3年となる。米人権団体の香港民主委員会(HKDC)によると、反体制活動などで収監された「政治犯」は1014人とデモ前の26人から急増した。李家超(ジョン・リー)次期行政長官は統制強化によって大規模デモを「二度と起こさない自信がある」と述べた。 香港警察によると、一連の抗議活動で1万278人が逮捕され、2850人が起訴された。う 香港の「政治犯」1000人に急増 大規模デモから3年
香港の枢機卿ら国安法違反容疑で逮捕 「外国勢力と結託」 習政権 Think! 中国・台湾 5月11日 【香港=木原雄士】香港警察の国家安全部門は11日、カトリック香港教区元司教の陳日君・枢機卿や歌手の何韻詩(デニス・ホー)氏を香港国家安全維持法(国安法)違反容疑で逮捕した。主要な香港メディアが報じた。デモ参加者を支援する基金の運営をめぐり、外国勢力と結託した疑いがもたれている。 報道によると、逮捕されたのは陳氏と何氏のほか、元立法会(議会)議員の呉靄儀氏と学者の許宝強氏。許氏は10日、香港国際空 香港の枢機卿ら国安法違反容疑で逮捕 「外国勢力と結託」
香港「強硬派」新長官、経済にリスク 中国は忠誠心評価 米中衝突 習政権 中国・台湾 5月9日 【香港=木原雄士】8日の香港行政長官選挙で李家超(ジョン・リー)前政務官(64)が投票総数の99%の支持を得て当選した。人口の0.02%しか参加しない形式的な選挙で、実態は李氏の高い忠誠心を評価した習近平(シー・ジンピン)指導部による指名に近い。「一国二制度」の形骸化は経済面で大きなリスクとなる。 「暴力と混乱を止め、香港国家安全維持法(国安法)施行の過程でたしかな役割を果たした」。中国国務院( 香港「強硬派」新長官、経済にリスク 中国は忠誠心評価
香港行政長官に李家超氏 警察出身の強硬派 習政権 中国・台湾 5月8日更新 【香港=木原雄士】香港政府トップを決める行政長官選挙が8日投開票され、唯一の候補者である李家超(ジョン・リー)前政務官(64)が投票総数の99%の支持を得て当選した。警察出身の李氏は民主派に厳しい姿勢で知られ、政治的な締め付けが強まる可能性がある。 李氏は香港返還25年を迎える7月1日に就任する。任期は5年。警察出身者が経済都市香港のトップに就くのは初めて。 行政長官選挙は業界団体の代表など「愛 香港行政長官に李家超氏 警察出身の強硬派
報道の自由度、香港が急落148位 統制強化止まらず 習政権 中国・台湾 5月3日 【香港=木原雄士】国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」は3日、2022年の世界の報道の自由度ランキングを発表した。中国がメディアへの統制を強化する香港は148位と21年の80位から急落した。21年に中国共産党に批判的な新聞、蘋果日報(アップル・デイリー)が廃刊に追い込まれ、ネットメディアの「立場新聞」や「衆新聞」もなくなった。 香港の下落幅は今年のランキングで最大だった。香港記者協会は3日「 報道の自由度、香港が急落148位 統制強化止まらず
自由なきキャンパス 激変する香港の大学 グローバルViews 習政権 コラム 中国・台湾 5月2日 香港の大学のキャンパスから自由が消えつつある。香港国家安全維持法(国安法)が2020年に施行されて以降、学生会が相次いで解散や追放に追い込まれ、天安門事件の慰霊碑など「自由空間」を象徴するオブジェも撤去された。締め付けは「学問の自由」にも及び、中国本土出身の教員や学生が存在感を増している。 4月、香港大学のキャンパスを訪れると、創立111周年を祝うボードが目に飛び込んできた。英誌の「世界大学ラン 自由なきキャンパス 激変する香港の大学
香港長官選、李氏が出馬表明 候補者1人の公算 習政権 中国・台湾 4月6日 【香港=木原雄士】香港政府の李家超・政務官は6日、辞表を提出し、行政長官選挙の出馬準備に入った。複数の香港メディアによると、中国政府の香港出先機関は行政長官選で李氏が唯一の候補者だと親中派に伝えた。候補者が1人でも信任投票が実施されるが、形だけの選挙になりそうだ。 李氏は6日の記者会見で「辞任が承認されれば、長官選挙への出馬準備を進める」と述べた。報道によると、中国政府の出先機関が6日朝、投票権 香港長官選、李氏が出馬表明 候補者1人の公算
香港行政長官、警察出身者が有力 林鄭月娥氏は不出馬 習政権 中国・台湾 4月4日 【香港=木原雄士】香港の次期行政長官に警察出身の李家超・政務官が就く公算が大きくなった。林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は4日の記者会見で不出馬を表明した。人事は香港の経済よりも国家安全を重視する中国の習近平(シー・ジンピン)指導部の意向を色濃く映す。 林鄭氏は不出馬の理由を「家庭の事情」と説明したものの、額面通りに受け取る向きは少ない。同氏は2期目をにらんで政府機構の改革や大型の都市開発構想 香港行政長官、警察出身者が有力 林鄭月娥氏は不出馬
香港で人権団体のサイト閲覧できず 国安法で遮断か 習政権 中国・台湾 2月15日 【香港=木原雄士】英人権団体の香港ウオッチは15日までに団体のウェブサイトが香港の一部で閲覧できなくなったと発表した。香港国家安全維持法(国安法)に基づいて警察が接続業者に遮断を要求した可能性があるとして「インターネットの自由に深刻な打撃になる」と懸念を示した。 香港ウオッチは最後の英香港総督だったクリス・パッテン氏らが支援する団体。香港のPCCWや中国移動香 香港で人権団体のサイト閲覧できず 国安法で遮断か