香港政府、区議会議員に宣誓義務付け 民主派大量排除も 習政権 中国・台湾 2月23日 【香港=木原雄士】香港政府は23日、地方議会にあたる区議会議員に香港政府への忠誠などの宣誓を義務付ける条例改正案を発表した。宣誓に違反した場合、あらゆる選挙への立候補を5年間禁止する。2019年の区議会選で圧勝した民主派が大量に排除される可能性がある。 これとは別に、中国政府は香港の選挙制度を見直す方針を表明している。一連の制度改正によって中国に批判的な勢力の一掃をめざす。 立法会(議会)議員や 香港政府、区議会議員に宣誓義務付け 民主派大量排除も
香港選挙制度「見直し必要」 中国の政策責任者が明言 習政権 中国・台湾 2月22日 【香港=木原雄士】中国政府で香港政策を統括する夏宝竜・香港マカオ事務弁公室主任は22日、香港の選挙制度の見直しが「最も重要かつ喫緊の課題だ」と指摘した。3月に開く全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の議題になるとの観測も浮上している。 夏氏は中国政府系シンクタンクが主催したセミナーで講演した。かつて鄧小平氏が唱えた「愛国者による香港統治」が「一国二制度」の中核だと強調。「行政、立法、司法機関の 香港選挙制度「見直し必要」 中国の政策責任者が明言
香港政府、公共放送トップ差し替え メディア統制強まる 習政権 中国・台湾 2月19日 【香港=木原雄士】香港政府は19日、公共放送・香港電台(RTHK)のトップに報道経験がない公務員の李百全氏を起用すると発表した。現在のトップは8月の任期切れ前に退く。親中派はRTHKを民主派寄りと批判しており、事実上の更迭とみられる。 政府は同日、RTHKの番組づくりなどを検証した報告書をまとめた。編集管理に欠陥があり、報道が「国家に対する理解を深める」などの指針に沿っているか点検する仕組みがな 香港政府、公共放送トップ差し替え メディア統制強まる
香港紙創業者、国安法違反容疑で再逮捕 習政権 中国・台湾 2月17日 【香港=木原雄士】香港警察は17日までに収監中の香港紙創業者・黎智英(ジミー・ライ)氏を香港国家安全維持法に違反した容疑で再逮捕した。活動家の台湾への密航を支援したとして、外国勢力と結託し国家安全に危害を加えた疑いが持たれている。 香港紙・東方日報(電子版)などが報じた。黎氏は中国当局が繰り返し批判する民主派の古株。2020年12月に国家安全法に絡み起訴され、保釈をめぐる裁判が続いている。香港終 香港紙創業者、国安法違反容疑で再逮捕
[FT]英特別ビザだけでは満たされぬ香港市民の脱出 中国・台湾 FT ヨーロッパ 2月17日 昨年、香港で弾圧姿勢を強める中国に対する激しい抗議活動が起きた時、ウィンさんは何としても活動に身を投じたいという衝動に駆られ、会社近くでの抗議デモに参加した。 だが、デモの常連に対する警察の残虐行為を目の当たりにして怖くなり、先月、英国に脱出した数千人の同胞の列に加わった。彼女は報復を避けるため、ウィンという広東語の名字だけ明かした。 「香港国家安全維持法の施行後、何が起こるか分からなくなり恐ろ [FT]英特別ビザだけでは満たされぬ香港市民の脱出
ビジネスエリート、香港で親中政党 習政権 中国・台湾 2月16日 【香港=木原雄士】香港で親中派の新政党が動き出す。金融関係者らが昨年設立した「紫荊党(バウヒニア党)」で「一国二制度」の50年延長や行政長官選挙への参画を掲げる。李山・党主席は日本経済新聞に中国共産党のかいらいとの見方を否定したが、新党をめぐり様々な臆測が出ている。 党名は香港のシンボルである花の名前にちなむ。金融大手クレディ・スイス本社取締役の李山氏や投資会社・中播控股主席の黄秋智氏、化粧品小 ビジネスエリート、香港で親中政党
習氏のTPP戦略に思わぬ壁 英国「脱欧入亜」の衝撃 英EU離脱 習政権 習政権ウオッチ 中沢 克二 編集委員 コラム 2月10日 米大統領に就いたジョー・バイデンと中国国家主席の習近平(シー・ジンピン)の首脳電話協議が実現しないなど米中関係膠着のなか、見逃せないのがバイデン政権が重視する同盟国英国と中国の急速な関係冷え込みである。 特に興味深いのは、欧州連合(EU)から離脱した英国の「脱欧入亜」と日本への接近が中国のアジア・太平洋戦略に大きな影響を及ぼしかねないとする中国の外交関係者らによる分析だ。一部では、1世紀以上前の 習氏のTPP戦略に思わぬ壁 英国「脱欧入亜」の衝撃
香港活動家・周庭氏、出所前倒しの観測も 習政権 中国・台湾 2月9日 【香港=木原雄士】無許可デモを扇動した罪で収監中の香港の民主活動家、周庭(アグネス・チョウ)氏の支援者は、同氏が早ければ6月にも出所するとの見通しを明らかにした。刑務所での生活に徐々に適応し、日本からの手紙に感謝しているという。 周氏を支援する区議会議員のティファニー・ユン氏が日本経済新聞に語った。周氏は刑務所内で裁縫作業に従事し、支援者から届いた手紙を読んでいる。新型コロナウイルスやアイドルの 香港活動家・周庭氏、出所前倒しの観測も
香港紙創業者の保釈認めず 香港最高裁 習政権 中国・台湾 2月9日 【香港=木原雄士】香港終審法院(最高裁)は9日、香港国家安全維持法違反で起訴され収監中の香港紙創業者・黎智英(ジミー・ライ)氏の保釈を認めない決定を下した。保釈を認めた高等法院(高裁)の決定を不服とする検察当局の上訴を認めた。黎氏の収監は長引く可能性がある。 黎氏は2020年12月に詐欺罪や外国勢力に中国への制裁を求めたとして起訴され、刑事施設に収監された。高裁は 香港紙創業者の保釈認めず 香港最高裁
香港市民向け特別ビザ、英が受け付け開始へ 中国は反発 中国・台湾 ヨーロッパ 1月31日 【ロンドン=中島裕介】英政府は31日、中国への返還前に生まれた香港市民向けに、英国での市民権を取得しやすくする特別ビザ(査証)の申請受け付けを開始する。反政府的な活動を取り締まる香港国家安全維持法への対抗措置で、中国政府は反発している。 ジョンソン首相は特別ビザの発給について29日、「香港の自由と自治への支持を示す。それは英国と香港の双方が大切にしている価値観だ」とコメントした。 香港では政治活 香港市民向け特別ビザ、英が受け付け開始へ 中国は反発