米、不法移民の即時送還を延長 米地裁が廃止差し止め 新型コロナ 北米 中南米 5月24日 【メキシコシティ=清水孝輔】米政府は23日に廃止する予定だった不法越境者の即時送還措置を延長した。バイデン米政権は4月1日に同措置を廃止すると発表していたが、南部ルイジアナ州の連邦地裁判事が20日に仮差し止め命令を出したためだ。移民政策の混乱は中間選挙を控えるバイデン米政権にとって打撃になりそうだ。 不法移民の即時送還措置は「タイトル42」と呼び、新型コロナウイルスの感染拡大を防止する目的でトラ 米、不法移民の即時送還を延長 米地裁が廃止差し止め
共和党予備選、大接戦に 米ペンシルベニア州 北米 5月19日 【ワシントン=芦塚智子】11月の米中間選挙に向けた候補者を選ぶ民主、共和両党の予備選が17日、東部ペンシルベニア州など5州であった。ペンシルベニア州の共和党の上院選予備選では、トランプ前大統領が支持する健康番組の司会者オズ氏と、ヘッジファンドの元最高経営責任者(CEO)マコーミック氏が大接戦を展開し、18日になっても勝敗が判明しない事態となった。 ペンシルベニア州では共和党が知事選をめぐる予備選 共和党予備選、大接戦に 米ペンシルベニア州
米軍事介入、政権支持直結せず 値崩れする民主主義防衛 アメリカン・デモクラシー バイデン政権 ウクライナ侵攻 北米 5月19日 ロシア軍を悩ます携行型の対戦車ミサイル「ジャベリン」。米国からウクライナ軍に渡った5500基超の多くを送り出してきたのが、南部アラバマ州にある防衛大手ロッキード・マーチンの工場だ。バイデン米大統領は5月上旬、現地を視察し、従業員らを激励した。 「皆さんのおかげで米兵とロシア兵が戦う第3次世界大戦を起こさずに、ウクライナが自衛できるようになっている」 あくまで武器供与という側面支援に徹する。米国が 米軍事介入、政権支持直結せず 値崩れする民主主義防衛
米国「親の権利」運動、台風の目に 教育現場に党派色 アメリカン・デモクラシー 北米 5月18日 米南部フロリダ州インディアンリバー郡。「不適切だ」。1児の母親クリス・アレンさん(33)が昨年末からネット上で訴える告発が波紋をよんだ。 地元高校の生徒たちが使う数学教科書に「党派別の人種偏見割合」と題したグラフを見つけた。「保守派は人種偏見が強いと示唆しており、生徒が保守と自認することを敬遠しかねない」。そう投稿すると、同州のデサンティス知事が反応した。 デサンティス氏は共和党保守派で、トラン 米国「親の権利」運動、台風の目に 教育現場に党派色
「壁」か「扉」か メキシコ国境、米世論も党も二分 アメリカン・デモクラシー バイデン政権 北米 5月16日 米南部テキサス州でメキシコと接する国境の町ラレドには、あるはずのものがない。「国境の壁」だ。 不法移民の流入を抑えるため、トランプ前大統領が両国を隔てるリオグランデ川沿いに建てようとした。しかし4月下旬に現地を訪れると、草むらが広がる川岸で住民が釣りを楽しんでいた。 バイデン政権は2021年秋、ラレドで建設会社との契約を切った。前政権が新型コロナウイルス対策で導入した不法越境者の即時送還措置「タ 「壁」か「扉」か メキシコ国境、米世論も党も二分
中絶論争、目覚めるか民主党 人権喪失に危機感 アメリカン・デモクラシー バイデン政権 北米 5月14日 5月3日、民主党系の献金サイト「アクトブルー」に1200万ドル(15億円)もの献金が集まった。政治マネーの動きを調べる非営利組織オープン・シークレッツによると、前回2018年の中間選挙で集めた1日あたり平均の実に7倍におよぶ。 きっかけは2日夜、全米を駆け巡った米政治サイト、ポリティコの報道だ。「米連邦最高裁が中絶の権利を覆す可能性が高まった」。内部草稿を入手したとして伝えた。 女性が人工妊娠中 中絶論争、目覚めるか民主党 人権喪失に危機感
政権奪還誓うトランプ氏、豪雨集会で見た「信仰」のワケ アメリカン・デモクラシー Think! 5月13日更新 バイデン米政権の命運を左右する中間選挙まであと半年に迫り、各地で予備選が本格化している。台風の目はトランプ前大統領だ。オハイオ州で推薦した候補者が逆転勝利し、影響力の強さを示した。2年後の大統領選に向けて存在感を増しつつある。支持者を突き動かすものは何か。6日に米東部ペンシルベニア州グリーンズバーグで開かれた集会に向かった。 「バイデン氏なら誰も来ない」 「この雨だ。バイデン大統領の集会だったら 政権奪還誓うトランプ氏、豪雨集会で見た「信仰」のワケ
中絶の権利擁護法案、採決できず 米上院が動議否決 バイデン政権 北米 5月12日 【ワシントン=芦塚智子】米上院は11日、女性が人工妊娠中絶を選ぶ権利を保障する法案について、採決に進むための動議を否決した。最高裁が女性の中絶の権利を認めた1973年の判決を覆す可能性が高まったのを受け、民主党が州による中絶の禁止や大幅な制限を防ぐために同判決を成文化する法案の採決を目指していた。 動議は上院(定数100)の賛成49、反対51で否決。共和党議員全員と民主党中道派のマンチン議員が反 中絶の権利擁護法案、採決できず 米上院が動議否決
米インフレに不満のマグマ 指導力「全否定」の荒波 アメリカン・デモクラシー 北米 5月12日更新 3月31日正午すぎ、米東部ペンシルベニア州ランカスター。小さな田舎町の緑に囲まれたガソリンスタンドは、叫び声とパトカーのサイレン音で騒然となった。 組み伏せられ、逮捕されたのは53歳の男。地元警察によると、ガソリン価格の高騰に憤り、あるステッカーを給油機に貼ろうとして店員ともめ事になったという。 「これは私がやった!(I did that!)」と、写真のバイデン米大統領が笑顔で何かを指さす。その 米インフレに不満のマグマ 指導力「全否定」の荒波
米国内の「ウクライナ人」、民主主義の理想 票になるか アメリカン・デモクラシー バイデン政権 北米 5月11日 4月中旬、故郷であるウクライナ西部の都市リビウがロシア軍のミサイル攻撃を受け、両親や兄弟の無事を確認するまで何度も電話をかけ続けた。米東部ペンシルベニア州フィラデルフィアの弁護士、イリナ・マズールさんは「個人的な意見を言えば、ウクライナの危機をめぐる米国の動きは遅すぎる」と話す。 ロシア革命、ナチス・ドイツによる占領、ソ連崩壊。激動のたびに米国に移り住む波が起き、米国のウクライナ系住民は100万 米国内の「ウクライナ人」、民主主義の理想 票になるか