北朝鮮の韓国人射殺事件 3つの謎 朝鮮半島ファイル コラム(国際) 朝鮮半島 10月2日 北朝鮮軍が9月22日に韓国人を海上で射殺した事件は、金正恩(キム・ジョンウン)委員長が25日に謝罪したことで、南北間の関係悪化は回避された。だが、事件を巡ってはいくつもの疑問点が残り、遺族や野党は真相究明を求めている。3つの謎を整理した。 ■謎(1)韓国当局、なぜ「越北」と判断? 韓国軍やメディア報道によると、韓国北西部の延坪島(ヨンピョンド)近くの海上にいた漁業指導船から40代の男性公務員の姿が 北朝鮮の韓国人射殺事件 3つの謎
日韓GSOMIA維持へ 内政で忙殺、対日強硬「封印」 北朝鮮 米中衝突 日韓対立 朝鮮半島 8月25日更新 【ソウル=鈴木壮太郎】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権が対日強硬路線を「封印」している。日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄通告期限の24日も韓国政府は特段反応せず、同協定は維持される見通しになった。内政の対応に忙殺され、日本の優先順位が低下していることが背景にありそうだ。 日本の植民地支配からの解放を祝う15日の「光復節」演説でも文大統領は対日批判を控え「協議の門戸は今も大きく開か 日韓GSOMIA維持へ 内政で忙殺、対日強硬「封印」
「北に残る家族の運命は…」南北緊張で動揺する脱北者 北朝鮮 米朝首脳会談 朝鮮半島ファイル 朝鮮半島 6月26日 韓国の脱北者団体が散布した北朝鮮の体制批判ビラをきっかけに一気に高まった南北の緊張。そんな状況に不安を募らせる人々がいる。韓国に約3万5000人が暮らす脱北者たちだ。 「北にいる家族や親戚はどうなるのか。脱北者たちは胸が張り裂けそうな思いでいる」――。脱北者らでつくる保守系の市民団体「南北共に国民連合」の金台珊(キム・テサン)常任代表は表情を曇らせる。 脱北者団体の自由北韓運動連合が5月31日に 「北に残る家族の運命は…」南北緊張で動揺する脱北者
脱北者団体代表、韓国政府に「法的措置」 ビラ配布継続 北朝鮮 米朝首脳会談 朝鮮半島 6月22日 【ソウル=鈴木壮太郎】北朝鮮の体制を批判するビラを配布する脱北者団体、自由北韓運動連合の朴相学(パク・サンハク)代表は日本経済新聞のインタビューに応じた。韓国政府はビラ配布をやめるよう強く警告しているが「配布は続ける」と表明。団体の法人設立許可の取り消し手続きに入った政府に対し「法的対応を取る」と語った。 ――北朝鮮は5月31日に配布したビラに強く反発し、開城にある南北共同連絡事務所を爆破しまし 脱北者団体代表、韓国政府に「法的措置」 ビラ配布継続
北朝鮮、対南ビラ1200万枚準備 「歴代最大規模」 北朝鮮 米朝首脳会談 朝鮮半島 6月22日 【ソウル=鈴木壮太郎】北朝鮮の朝鮮中央通信は22日、韓国の脱北者団体が散布した北朝鮮の体制批判ビラに対抗し、韓国に対する糾弾ビラ1200万枚を印刷したと報じた。風船など3000余りの散布手段も用意され「歴代最大規模の対敵ビラ散布闘争の準備が終わりつつある」とした。 同通信は「わが人民の最も神聖な精神的核に手出しし、冒涜(ぼうとく) 北朝鮮、対南ビラ1200万枚準備 「歴代最大規模」
崖っぷちの南北融和 文政権、深まるジレンマ 北朝鮮 米朝首脳会談 朝鮮半島 6月18日 【ソウル=鈴木壮太郎】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権が北朝鮮への対応でジレンマに陥っている。北朝鮮が挑発行動に出た背景には2018年の南北首脳会談で合意した経済協力を履行しない韓国への不満がある。制裁に抵触するとして経済協力を制止する同盟国の米国に同調するか、北に歩み寄るか。文氏は選択を迫られる。 北朝鮮が開城にある南北共同連絡事務所を爆破した翌17日、文氏は金大中、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政 崖っぷちの南北融和 文政権、深まるジレンマ
韓国統一相が辞意 北朝鮮の連絡事務所爆破で引責 北朝鮮 米朝首脳会談 朝鮮半島 6月17日 【ソウル=鈴木壮太郎】韓国の金錬鉄(キム・ヨンチョル)統一相は17日、辞意を表明した。南北関係悪化の責任を取るためとし、同日朝、大統領府に伝えたという。金氏は2019年4月に統一相に就任した。文在寅(ムン・ジェイン)大統領が受理すれば、わずか1年あまりでの辞任になる。 金氏は北朝鮮が南北共同連絡事務所を爆破した翌17日、記者団に「南北関係悪化のすべての責任を取って退くことにした。国民の期待に応え 韓国統一相が辞意 北朝鮮の連絡事務所爆破で引責
韓国文政権、南北協力を再始動 首脳会談から2年 朝鮮半島 4月27日 【ソウル=鈴木壮太郎】南北首脳会談から2周年を迎えた27日、韓国政府は南北の軍事境界線がある江原道高城郡で、将来の南北鉄道連結をにらんだ韓国側の「東海北部線」建設を推進する記念式典を開いた。南北の鉄道連結は国連の対北朝鮮制裁に抵触するため現時点ではできないが、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は「制約があってもできることを探し、絶えず実践していく」と協力再始動へ意欲を示した。 同線は南北出入事務所が 韓国文政権、南北協力を再始動 首脳会談から2年
南北協力、独自再開を模索 韓国大統領が会見 米は難色 北朝鮮 米朝首脳会談 朝鮮半島 北米 1月14日 【ソウル=鈴木壮太郎】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は14日、大統領府で記者会見し、膠着状態の南北関係について「米朝対話を見守るだけでなく、南北でできることは最大限協力する必要がある」と指摘した。韓国人による北朝鮮観光などの南北協力事業を韓国独自の判断で再開する考えだが、北朝鮮の非核化を巡る交渉での足並みの乱れを警戒する米国は難色を示している。 北朝鮮は2019年2月のハノイでの米朝首脳会 南北協力、独自再開を模索 韓国大統領が会見 米は難色
非武装地帯とは 朝鮮半島では南北対話窓口の役割も 北朝鮮 米朝首脳会談 朝鮮半島 7月1日 ▼非武装地帯 停戦状態にある国家や軍事勢力の間で、衝突を防ぐために条約や協定に基づいて設置する軍事活動が許されない地域。英語ではDemilitarized Zoneで、略してDMZと呼ばれる。朝鮮半島におけるDMZは、1953年の朝鮮戦争の休戦協定に基づいて設定された。北緯38度付近の韓国と北朝鮮の軍事境界線から南北に2キロメートルずつ、面積にして約907平方キロメートルの地帯が該当する。 朝鮮 非武装地帯とは 朝鮮半島では南北対話窓口の役割も