大規模化する車リコール、19年度3年ぶり1000万台超 自動車・機械 7月17日 自動車のリコール(回収・無償修理)が増加している。国土交通省がこのほどまとめた2019年度の台数は前年度比28%増の1053万台で、3年ぶりに1000万台の大台を超えた。メーカー各社はコスト削減のため複数の車種で同じ部品を使うようになっており、不具合が発生するとリコール規模が大きくなりやすくなっている。 19年度のリコール台数は、タカタの欠陥エアバッグ問題でリコールが増えた15~16年度に次ぐ過 大規模化する車リコール、19年度3年ぶり1000万台超
スバル社長「信頼回復全力尽くす」 株主総会で陳謝 自動車・機械 6月21日 SUBARU(スバル)は21日、都内で定時株主総会を開いた。中村知美社長は冒頭、「1年にわたって一連の完成検査問題を収束できず、おわび申し上げる」と陳謝した。役員らが定期的に工場の現場に足を運んで直接、課題を聞くなど再発防止に向けた取り組みを説明した。これに対して、株主からは「現場に寄り添うのは基本」などと批判が相次いだ。 総会には2018年に比べ3割少ない629人の株主が出席した。前回の総会に スバル社長「信頼回復全力尽くす」 株主総会で陳謝
社外取締役、知らぬが仏? 不祥事監視働かず (真相深層) 株主総会 コラム(ビジネス) 法務・ガバナンス 6月14日 株主総会シーズンに入り、社外取締役を巡る議論が活発だ。第三者の視点で企業経営をチェックする機能は企業統治(コーポレートガバナンス)に欠かせない。だが現実には「悪い情報」が届かず、チェック機能が働かなかった例が相次ぐ。背景の一つには、情報を知り得たかどうかで責任の重さが変わる日本特有の事情がある。「お飾り」からの脱却を目指す動きも広がり始めた。 スルガ銀行の不正融資を巡る第三者委員会で、委員長を務 社外取締役、知らぬが仏? 不祥事監視働かず
「スズキ、不正を本社も把握」 国交省指摘 自動車・機械 6月7日 国土交通省は7日、完成車検査で国の基準を逸脱した試験をしていたとして、スズキに再発防止を勧告し、重点監視対象とする方針を伝えた。無資格者による検査が疑われる内容が現場から本社に報告されていたにもかかわらず、対応を現場任せにしていたと指摘した。同省は最大で1億9650万円と過去最高になる可能性がある過料の適用を静岡地裁に求めた。 勧告では、完成検査の現場業務の管理について再点検することや組織風土の 「スズキ、不正を本社も把握」 国交省指摘
スズキ、完成検査不正で役員処分 会長は1年間無報酬 自動車・機械 5月28日 スズキは28日、新車を出荷する前の完成検査の不正に伴い、役員の報酬の減額などを行うと発表した。鈴木修会長は本人の申し出で7月以降の1年間は無報酬とし、鈴木俊宏社長は賞与を辞退して半年間は月額報酬を50%減額する。スズキでは2016年にも燃費測定で不正が発覚しており、6月1日付で再発防止のための組織を立ち上げる。 鈴木会長と鈴木社長ら代表取締役と取締役は18年度の賞与を辞退する。7月分以降の月額報 スズキ、完成検査不正で役員処分 会長は1年間無報酬
問題だらけの第三者委 中立守り、説明徹底を スルガ銀 自動車・機械 住建・不動産 法務・ガバナンス 5月26日 企業などの不祥事が発覚した際に調査・究明や再発防止策の策定にあたる第三者委員会を巡り、多くの課題が浮き彫りになっている。現状の問題点や、あるべき姿とは何か。2018年のスルガ銀行など、重大不祥事の調査を手掛けてきた中村直人弁護士に聞いた。 ――第三者委が多数設置されています。 「現状は問題だらけだ。品質不正のケースでは報告書をまとめた後で新たな問題が発覚するなどし、報告書自体の信頼が問われた。厚 問題だらけの第三者委 中立守り、説明徹底を
IHI、航空エンジン不正 月内に工場再開 自動車・機械 5月10日 IHIは10日、航空エンジン整備の検査不正問題で、国土交通省に業務改善報告書を提出した。再発防止に向けて大幅な組織改正を実施する。今後国交省による工場の再検査を経て操業を停止しているエンジン整備の瑞穂工場(東京都瑞穂町)の5月中の再開を目指す。 IHIは民間航空会社から部品の整備・修理などを請け負っている。不正による操業停止が長期化すれば空輸への影響も出かねないことから品質管理体制の見直しで早期 IHI、航空エンジン不正 月内に工場再開
スバル、次世代車で乗り遅れ 復活へ死角も 自動車・機械 5月10日 SUBARU(スバル)が試練に直面している。スバルが10日発表した2019年度の新車販売は前年度比6%増の105万8300台を予想する。主力市場の米国が底上げし、中国や欧州でも販売を伸ばす計画だ。ただ、けん引するのはガソリン車。各国での環境規制が厳しくなるなかで、検査不正の対応に追われて、電気自動車(EV)など次世代車で風下に立たされる。 「米国では好調を維持しており、スバルの稼ぐ力は落ちていな スバル、次世代車で乗り遅れ 復活へ死角も
神戸鋼、純利益43%減 19年3月期 アルミ・銅事業が低迷 企業決算 5月9日 神戸製鋼所が9日に発表した2019年3月期の連結純利益は、前の期比43%減の359億円だった。アルミ・銅事業は需要の減少に加えて生産効率が低迷し、事業の経常損益が15億円の赤字(前の期は118億円の黒字)に陥り、利益を押し下げた。 鉄鋼事業は台風などの自然災害や設備トラブルの影響で粗鋼生産量が691万トンと7%減少。保全費用などのコストも膨らんだ。検査不正問題 神戸鋼、純利益43%減 19年3月期 アルミ・銅事業が低迷
スズキ、リコール201万台で確定 自動車・機械 5月9日 スズキは9日、完成検査での不正に関連したリコール(回収・無償修理)について、対象台数の修正を国土交通省に届け出た。4月の届け出時からは約1万台少ない約201万台となった。マツダや日産自動車などに供給するOEM(相手先ブランドによる生産)車種の対象台数を確定させた。 スズキは スズキ、リコール201万台で確定