瀬戸際の英自動車、外資が生産撤退示唆 EU離脱なお影響 自動車・機械 6月10日 【ロンドン=湯前宗太郎】自動車メーカーが英国からの生産撤退を示唆し始めた。欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)で結んだ貿易ルールにより、英EU間で関税が発生する可能性があるためだ。英政府が対処しなければ撤退が連鎖しかねない。66年ぶりの低水準に沈む自動車産業を再興できるのかの瀬戸際にある。 5月中旬、欧州自動車大手ステランティスが英政府に提出した資料が明らかになると業界関係者に驚きが広がった。「 瀬戸際の英自動車、外資が生産撤退示唆 EU離脱なお影響
米英FTA棚上げ、首脳会談で議論せず EU離脱の旗印 Think! ヨーロッパ 北米 6月8日 【ロンドン=江渕智弘】米国と英国の自由貿易協定(FTA)交渉が当面棚上げされる見通しになった。スナク英首相が7日、バイデン米大統領との会談前に「優先事項ではない」と述べ、議題にしない考えを示した。米国とのFTA締結は欧州連合(EU)からの離脱を推進した与党・保守党の旗印だった。 バイデン氏とスナク氏は8日、米ワシントンで会談。これに先立ってスナク氏が英メディアの取材に答えた。FTAが米英双方にと 米英FTA棚上げ、首脳会談で議論せず EU離脱の旗印
英国純移民、22年最多60万人 ウクライナ・香港押し上げ ウクライナ侵攻 ヨーロッパ 5月26日 【ロンドン=江渕智弘】英統計局が25日発表した移民統計によると、2022年に英国に入った移民の数から同国を離れた人数を引いた純移民数が過去最多の60万6000人となった。48万8000人の前年から大幅に増えた。ウクライナからの避難民や香港からの移民が押し上げた。 欧州連合(EU)域外からの純移民数が66万2000人だ 英国純移民、22年最多60万人 ウクライナ・香港押し上げ
ステランティス、英政府に再交渉要請 EU離脱巡る車輸出 自動車・機械 ヨーロッパ 5月17日 【ロンドン=湯前宗太郎】欧州自動車大手のステランティスが欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)後の貿易ルールに関し、英国政府にEUとの再交渉を求めていることが分かった。英国からEUへ輸出する電気自動車(EV)に一定割合の英国・EU産の部品調達を求めるルールが来年から適用される。英国内でEV部品の供給網が整っていない中、適用開始を2027年に延期してEUと再交渉することを要請。ブレグジットに伴うリス ステランティス、英政府に再交渉要請 EU離脱巡る車輸出
英政府、一転EU法維持へ 安定優先、与党強硬派が反発 国際法・ルールと日本 ヨーロッパ 5月11日更新 【ロンドン=江渕智弘】英政府は10日、同国の法体系に組み込まれた欧州連合(EU)法の大半を失効させる方針を撤回した。EU法を維持することで独自の法律に置き換える膨大な作業を避ける。2020年のEU離脱の理念にこだわるより法体系の安定を優先した。与党・保守党の対EU強硬派は反発する。 バデノック国際貿易相が10日、発表した。「EU法の維持による法的リスクの軽減のほうが大事だと明らかになった」と説明 英政府、一転EU法維持へ 安定優先、与党強硬派が反発
英地方選、与党が大敗 労働党21年ぶり首位に ヨーロッパ 5月6日 【ロンドン=江渕智弘】4日投開票された英国の中心イングランドの統一地方選挙で、与党・保守党が大敗した。8000議席あまりを争い、保守党は改選前から1000議席以上減らした。最大野党・労働党は500議席、自由民主党は400議席ほどそれぞれ増やした。 北アイルランドを除く英地方議会の合計議席数で労働党が2002年以来21年ぶりに首位になった。スナク政権には打撃となり、24年の実施が見込まれる次期総選 英地方選、与党が大敗 労働党21年ぶり首位に
英地方選、与党・保守党が大敗 EU離脱後の成長描けず Think! ヨーロッパ 5月6日更新 【ロンドン=江渕智弘】4日投開票された英国の中心イングランドの統一地方選挙で、与党・保守党が大敗した。2020年の欧州連合(EU)離脱後の成長戦略を描けず、物価高を抑えられない保守党政権に有権者は不満を募らせる。スナク政権には打撃となり、24年の実施が有力視される次期総選挙にも影響する。 イングランドの地方選は国政を左右する重要選挙。19年の前回選挙では保守党が大幅に議席を減らし、当時のメイ首相 英地方選、与党・保守党が大敗 EU離脱後の成長描けず
英スナク政権半年、続く逆風 物価高に不祥事追い打ち 物価高・値上げ Think! ヨーロッパ 4月26日 【ロンドン=江渕智弘】スナク英政権が25日、発足から半年を迎えた。長引く物価高で保守党の支持率は2割台に低迷し、足元では強力な支援者だった副首相がパワーハラスメントで辞任するという逆風も吹く。2024年が有力視される総選挙の前哨戦である5月4日の統一地方選が目先の焦点となる。 「これからも支えてほしい」。21日、スナク首相は職員へのパワハラ問題で辞任したラーブ前副首相兼法相に手紙を書いた。党内基 英スナク政権半年、続く逆風 物価高に不祥事追い打ち
ローソン英元財務相が死去 プラザ合意の英代表 ヨーロッパ 4月4日 【ブリュッセル=江渕智弘】英サッチャー政権で閣僚を歴任し、財務相として規制緩和や民営化を主導したナイジェル・ローソン氏が死去した。91歳だった。4日、欧州メディアが伝えた。 1985年のプラザ合意の英代表を務めたほか、近年は英国の欧州連合(EU)離脱運動の中心人物の一人だった。 ローソン英元財務相が死去 プラザ合意の英代表
英国、産業競争力の低下鮮明 自動車生産66年ぶり低水準 Think! ヨーロッパ 4月2日 英国の産業競争力の低下が鮮明だ。2022年の自動車生産台数は66年ぶりの低水準に沈んだ。ソフトバンクグループ(SBG)傘下の英半導体設計アームは上場先にお膝元のロンドン証券取引所ではなく、米国を選んだ。欧州連合(EU)を離脱して独自に成長する英国のシナリオは行き詰まっている。 英国は3月31日、環太平洋経済連携協定(TPP)への加盟を認められた。自由貿易圏を拡大し、成長を再加速できるかが問われて 英国、産業競争力の低下鮮明 自動車生産66年ぶり低水準