オリックス、勇猛果敢な改革で復活 自信みなぎる組織に オリックス(野球) 山本由伸 プロ野球 コラム 3月26日 プロ野球のオリックス・バファローズは2021、22年とパ・リーグ優勝を果たし、同年は26年ぶりに日本シリーズも制覇しました。長くBクラスに低迷する雌伏の時を経て頂点に返り咲いた背景には、監督を中心にした首脳陣の緻密なマネジメントや、充実した練習拠点の整備などがありました。かつての勇猛さが復活するまでの軌跡を「スポーツの流儀」で連載しました。 ■旬を逃さぬ名料理人 オリックス・中嶋聡監督の眼力プロ野 オリックス、勇猛果敢な改革で復活 自信みなぎる組織に
新生オリックス培った「舞洲」 充実の練習拠点、財産に オリックス(野球) プロ野球 関西 3月24日 オリックス・バファローズは若手が1軍の戦力として次々に台頭している。特に著しいのは投手陣で、2022年には山崎颯一郎、宇田川優希ら将来性豊かな速球派が頭角を現した。多くの選手が潜在能力を開花させる土台となったのは、大阪湾に浮かぶ人工島、舞洲(大阪市此花区)に整備された充実の練習拠点だ。 本拠地、京セラドーム大阪に近い立地に練習拠点を置くことは、近鉄との球団統合後の08年に本拠地を一本化して以降、 新生オリックス培った「舞洲」 充実の練習拠点、財産に
狙うは「球界支える大器」 オリックスのスカウト戦略 オリックス(野球) プロ野球 関西 コラム 3月17日 日本一に輝いた昨季、オリックス・バファローズ野手陣の中心となったのは、吉田正尚(現レッドソックス)、宗佑磨、紅林弘太郎ら各世代の生え抜き組だった。明確な意図を持って獲得した選手たちが主力に育ち、フィールドで躍動。培ってきたスカウト戦略が実を結んだ。 2011年秋のドラフト会議では指名した8人のうち、7人が社会人選手。補強が必要なポジションや世代は年によって異なるものの、かつてのオリックスは即戦力 狙うは「球界支える大器」 オリックスのスカウト戦略
絶対的エース・山本由伸、全てをマウンドにささげて WBC オリックス(野球) 山本由伸 プロ野球 関西 3月10日 投手力を前面に出した戦いで2022年、パ・リーグ2連覇と日本シリーズ優勝を果たしたオリックス・バファローズ。大黒柱としてけん引したのは、6月にノーヒットノーランを達成するなど2年連続の投手部門4冠に輝いた山本由伸だ。絶対的なエースはマウンドでの投球だけでなく、野球に対して真摯に向き合う姿でも投手陣を感化し、総合力を引き上げる役割を担った。 リーグ3連覇を目指して始動した23年2月の宮崎春季キャン 絶対的エース・山本由伸、全てをマウンドにささげて
旬を逃さぬ名料理人 オリックス・中嶋聡監督の眼力 オリックス(野球) プロ野球 関西 3月3日 プロ野球のオリックス・バファローズは2022年、シーズン最終戦での逆転で劇的なパ・リーグ2連覇を果たし、その勢いのまま、日本シリーズを26年ぶりに制した。長年Bクラスに甘んじていたチームを21年、四半世紀ぶりのリーグ優勝に導いたのは、この年に代行から正式に監督に就任した中嶋聡。2軍でくすぶっていた人材を積極登用するなど組織に自信を植えつけ、勝てる集団へと変貌させた。 2年連続でヤクルトと対峙した 旬を逃さぬ名料理人 オリックス・中嶋聡監督の眼力
ヤクルトのしなやかな組織力 新たな黄金期への胎動 村上宗隆 ヤクルト(野球) プロ野球 コラム 2月26日 2020年まで2年連続でプロ野球セ・リーグ最下位だった東京ヤクルトスワローズは、翌21年に優勝と日本シリーズ制覇を達成、22年にはリーグ連覇を飾りました。鮮やかなV字回復の主因といえる高津臣吾監督のチームマネジメントとはどのようなものなのか。村上宗隆が三冠王に輝く土台となった育成システムや、優秀な助っ人を次々に獲得してきた歴史などと合わせて「スポーツの流儀」で連載しました。 ヤクルトは「絶対大丈夫 ヤクルトのしなやかな組織力 新たな黄金期への胎動
ヤクルトという名の家族 明るくのびのび、勝負は厳しく 村上宗隆 ヤクルト(野球) プロ野球 コラム 2月24日 「家族のようなチームで、毎日クラブハウスに来るのが楽しみ」。昨季、東京ヤクルトスワローズの塩見泰隆はセ・リーグ2連覇へまい進するチームの雰囲気の良さをこのように表現した。 その言葉は決して誇張ではない。リーグ連覇を決めた9月25日のDeNA戦。歓喜の輪の中、主将の重圧を耐え抜いた山田哲人は8歳年下の村上宗隆の胸で涙を流した。そこに厳しい上下関係はなく、まさに家族のような人間関係が垣間見えた。 ヤクルトという名の家族 明るくのびのび、勝負は厳しく
ヤクルトの助っ人はなぜ当たる? 名物スカウトの発掘術 ヤクルト(野球) プロ野球 コラム 2月17日 外国出身選手として初めて2000安打を達成したアレックス・ラミレスが1月、野球殿堂入りを果たした。セ・リーグ最優秀選手(MVP)を2度受賞した助っ人は、日本での現役生活を振り返ってこう語った。「日本でのキャリアを東京ヤクルトスワローズで始められたのが、私にとっては特別なことだった」 吉報に目を細めていた男がいる。中島国章、通称〝ルイジ〟。かつてヤクルトで20年近く国際スカウト業務に携わった人物だ ヤクルトの助っ人はなぜ当たる? 名物スカウトの発掘術
外れ1位から三冠王 「村神様」生んだヤクルトの育成 村上宗隆 ヤクルト(野球) プロ野球 コラム 2月10日 「ひと目見て逸材だと思った」。東京ヤクルトスワローズ監督の高津臣吾は5年前、高校3年生の少年のスイングを目にしたときのことを鮮明に覚えている。将来ヤクルトの4番を担うのは間違いない――。少年の名は村上宗隆。のちに史上最年少で三冠王を獲得することになる。 2017年秋のドラフト会議でヤクルトが1位指名したのは早実高(東京)の清宮幸太郎(現日本ハム)。7球団の競合の末に抽選で外れ、続いて指名したのが 外れ1位から三冠王 「村神様」生んだヤクルトの育成
ヤクルトは「絶対大丈夫」 新時代の高津流マネジメント プロ野球 コラム 2月3日 2022年のプロ野球セ・リーグで2連覇を果たした東京ヤクルトスワローズ。1992、93年以来となる連覇の最大の立役者は監督の高津臣吾だろう。それまで2年連続リーグ最下位だったチームを劇的なまでのV字回復に導き、常勝集団へと変貌させた。 「投手を立て直すことがチームを立て直す第一歩だと思う」。2019年10月の監督就任会見で、2軍監督から昇格した高津は力強く宣言した。 最下位に沈んだ同年はリーグ2 ヤクルトは「絶対大丈夫」 新時代の高津流マネジメント