春場所Vの若隆景がけん引 若い力士よ、土俵にぎわせ 相撲 コラム 5月6日 春場所で12勝を挙げ初優勝を果たした関脇若隆景は、攻める力がついたと感じる。動いてごまかすのではなく、力強さで勝つ相撲が増えた。ごまかしているだけでは相撲は勝てない。動きつつ、攻めて前に出られるようになったことが飛躍の要因だと思う。 積極的な攻め、横綱にとっても厄介 大関経験者の高安との優勝決定戦で土俵際に追い詰められながら残したのは、相手にしっかりと圧力がかかっている証しだ。低い姿勢を保って顎 春場所Vの若隆景がけん引 若い力士よ、土俵にぎわせ
御嶽海、意識改革でつかんだ大関 土俵活性化の起爆剤に 相撲 コラム 3月11日 13日に初日を迎える大相撲春場所(エディオンアリーナ大阪)で注目の的は、何といっても新大関の御嶽海だろう。先場所は力強い相撲で3度目の優勝を果たし、念願の大関の座をつかんだ。意識の変化が相撲内容にも結果にも表れるという好例で、文句なしの昇進だ。この活躍が周囲の力士に波及すれば、一段と土俵が活性化してくるに違いない。 地力も優勝実績もありながら、ここぞという場所で2桁白星に届かないのが御嶽海という 御嶽海、意識改革でつかんだ大関 土俵活性化の起爆剤に
謹慎明けの力士たち、反省を土俵で示せ 相撲 コラム 1月7日 9日に初日を迎える大相撲初場所(東京・両国国技館)では、昨年11月の九州場所で優勝争いを盛り上げた阿炎が西前頭6枚目まで番付を上げた。不祥事による謹慎で一時は幕下まで落ちながらも、8場所ぶりに上がった幕内の土俵で敢闘賞も受賞。過ちを反省し、真摯に相撲に取り組めば心身ともに強くなれることを示す活躍に、他の力士も見習うところが多いはずだ。 先場所は序盤から快進撃を続け、幕内下位ながら最終盤まで横綱照 謹慎明けの力士たち、反省を土俵で示せ
白鵬が最後に示したもの 若手は気迫見せろ 相撲 コラム 11月12日 14日に初日を迎える大相撲九州場所(福岡国際センター)は横綱白鵬が現役を引退してから最初の本場所となる。2年ぶりの福岡開催の場所を楽しみにしているファンのためにも、白鵬がいなくなって相撲のレベルが落ちたといわれないよう他の力士は奮起しなければならない。そして年寄「間垣」を襲名した本人も、新たな気持ちで親方としてスタートを切ってほしい。 あれだけの実績を残した横綱だけに、引退を決断するまでには様々 白鵬が最後に示したもの 若手は気迫見せろ
指針違反の朝乃山、自分を見つめ直し再出発を 新型コロナ 相撲 コラム 7月2日 久々の地方場所として開催される名古屋場所(4日初日・ドルフィンズアリーナ)で、残念ながら大関朝乃山は土俵に上がることが許されない。新型コロナウイルス感染対策ガイドライン違反による6場所の出場停止は厳しい処分だが、最低限のルールを守れなかったのだから当然の結果だろう。初心に帰って自分を見つめ直し、稽古や生活面を改めて出直してもらいたい。 日本相撲協会が原則外出禁止としている場所直前の期間に、接待を 指針違反の朝乃山、自分を見つめ直し再出発を
土俵の安全、まず基礎の徹底から 相撲 コラム 5月7日 9日に初日を迎える大相撲夏場所(両国国技館)を前に、非常に悲しいことが起きてしまった。春場所の取組で負傷していた三段目力士の響龍(本名・天野光稀)が4月28日に亡くなった。土俵で起きたことと死因の直接の関係はわからないものの、28歳の若者の死を重く受け止めなければならないし、土俵の安全を守っていくためにやるべきことがある。 土俵に絡んだ負傷・事故 重く受け止めるべき 春場所13日目の3月26日、 土俵の安全、まず基礎の徹底から
コロナで苦闘続く力士 制約ある稽古も工夫次第 コラム 相撲 3月13日 大阪から両国国技館に会場を変更した大相撲春場所が14日、初日を迎える。初めて完全無観客で開催した2020年の春場所から1年。新型コロナウイルス感染の収束は見えず、力士たちは日々の稽古にも制約を受けながら苦闘している。特に出稽古ができない状況は本場所に向けて大きなマイナスだが、置かれた環境の中で知恵を絞って鍛えていくほかない。 場所直前の11日、横綱鶴竜の5場所連続の休場が決まった。部屋で霧馬山と コロナで苦闘続く力士 制約ある稽古も工夫次第
綱とりの貴景勝、押し相撲極めて強さ示せ 相撲 コラム 1月8日 10日に初日を迎える大相撲初場所(両国国技館)で最も注目を集めるのは、初の綱とりに挑む大関貴景勝の戦いぶりだろう。横綱白鵬も感染するなど新型コロナウイルスの影響は収まる気配もないが、最高位を目指す力士ならば調整がしづらいなどと言っていられない。新年のスタートの場所から強さを存分に示し、押し相撲を極めて昇進を決めてもらいたい。 結果だけを求めず、自分らしさを貫いて 優勝した先場所では、型にはまった 綱とりの貴景勝、押し相撲極めて強さ示せ
新大関の正代、心の成長で飛躍 11月6日 8日に初日を迎える大相撲11月場所(両国国技館)に新大関として臨む正代に大きな注目が集まっている。突き押しの貴景勝、四つ相撲の朝乃山とはタイプが違う看板力士として、個性をぶつけ合いながら横綱を目指してしのぎを削ってもらいたい。性格も他の2大関とは異なる面があるようだが、周囲には見せない熱い思いが飛躍につながったのではないだろうか。 ■3大関では最年長の29歳 最近の相撲内容をみると、なんといっても 新大関の正代、心の成長で飛躍
復活の照ノ富士、コロナ禍の力士の手本に 9月11日 13日に初日を迎える大相撲秋場所(両国国技館)で、先場所優勝を果たした照ノ富士は東前頭筆頭まで番付を上げた。両膝のけがや病気を乗り越え、再入幕の場所で見事に優勝を遂げた姿には驚かされた。世の中で挫折を経験した人にはこの復活劇が大きな励みにもなっただろう。そして引退を思いとどまらせて再起に導いた師匠の判断は、私にとっても非常に勉強になるものだった。 あらためて先場所の照ノ富士を振り返ると、何といっ 復活の照ノ富士、コロナ禍の力士の手本に