朝のコース点検、労多し 競技委員も好プレー演出 6月2日 本格的なゴルフシーズンも始まり、プロのトーナメントも毎週行われるようになりました。今回は少しマニアックな内容になりますが、トーナメントの朝に競技委員会が行うコースチェックのお話をしたいと思います。 競技委員の人たちは通常第1組のスタート約2時間前にはゴルフ場に入ります。ゴルフ場に着くとコースチェック担当の委員はさっそく、アウトとインに分かれてカートに乗ってコースに出て行きます。プロトーナメントに 朝のコース点検、労多し 競技委員も好プレー演出
ウッズVで大盛況 裏にマスターズ委員会の英断 4月22日 今年も男子ゴルフのマスターズ・トーナメントに、レフェリー(競技委員)として呼ばれて行ってきました。初めて呼んでもらった2002年から、早いもので18回目のマスターズです。相変わらず年齢的には下から数えたほうが圧倒的に早いのですが、18年目ということで随分とベテランとして扱ってくれるようになった気がします。 招待状が届いたのが19年の1月、選手ほどではないにせよ、今年も呼んでくれるのかな? とドキ ウッズVで大盛況 裏にマスターズ委員会の英断
独特な重圧も感動も チーム戦ならではの醍醐味 4月16日 みなさんは誰かのためにプレーをしたことはありますか――。いきなり生意気な問いかけで申し訳ありません。ゴルフは基本的に個人競技ですので、アマチュアゴルファーはなかなか経験するチャンスがないと思います。 私自身は以前、大学ゴルフ部に所属していたので、団体戦や倶楽部(くらぶ)対抗に出場した経験はあるのですが、あの独特なプレッシャーと緊張感は今でもよく覚えています。 実は3月にカタールのドーハで、アマチ 独特な重圧も感動も チーム戦ならではの醍醐味
他人に聞くことは恥でない マスターズの教え 3月6日 男子ゴルフの今季メジャー第1戦、マスターズ・トーナメント(4月5日開幕)まで残り1カ月をきりました。ファンの関心は松山英樹選手の初優勝、日本人選手が何人出るのか、タイガー・ウッズ(米国)の復活など様々だと思います。私にとってもマスターズは特別な大会です。1988年に青木功さん(男子ツアーを統括する日本ゴルフツアー機構=JGTO=会長)のキャディーをさせてもらいました。その後、縁があって2002年 他人に聞くことは恥でない マスターズの教え
日本のゴルフ存続の危機 いま私たちにできること 11月29日 今回はゴルフ界にとって大きな問題についてお話しします。 少子化とともに、年々ゴルフ人口が減っていることは皆さんもご存じのことと思います。ある調査によると、2016年にゴルフコースで1回以上プレーした人は15年に比べて210万人も少ない550万人だったそうです。実に27.6%の減少。ゴルフ人口はピーク時の2分の1以下になった計算です。 目を引くのは、ゴルフ人口の高齢化です。年代別の構成比は60代が 日本のゴルフ存続の危機 いま私たちにできること
ナショナルオープンの価値を高めるために 9月11日 14日に開幕する日本シニアオープン選手権(ザ・クラシックGC、福岡県)を皮切りに、今年もナショナルオープンの季節が近づいてきました。28日からは日本女子オープン選手権(我孫子GC、千葉県)、10月12日から日本オープン選手権(岐阜関CC、岐阜県)と続きます。それぞれのカテゴリーで今年のゴルファー日本一を決める試合です。 今回のテーマはその開催コースについてです。多くの方が「ナショナルオープンの開 ナショナルオープンの価値を高めるために
ゴルフ場のグリーンキーパーにもっと光を 7月5日 皆さんは「良いゴルフ場」と言うときに、何を基準にしますか? 「食事がおいしい」「クラブハウスが豪華」「接客がいい」「近い、アクセスがいい」など、いろいろな要素があると思いますが、やはり一番大切なのは「コースのレイアウト」や「コースコンディション」ではないでしょうか。確かにゴルフ場にはプレーをしにいくわけですから、コースそのものがお粗末というのでは話にならないですよね。 では具体的には、ゴルファー ゴルフ場のグリーンキーパーにもっと光を
ゴルフやゴルフ場 次世代へ引き継ぐために 4月19日 皆さん、最近いろいろなところで「サステナビリティー」という言葉を聞きませんか。英単語の「sustainability」。日本語だと「持続可能性」と訳されることが多いようです。対象は社会、企業、環境、事業などいろいろな分野に及びますが、文化・スポーツもその例外ではありません。それらの活動が「世代を超えて引き継がれるためにはどうしたらいいか」が大きなテーマとなっています。 そんな中、3月13日に横浜 ゴルフやゴルフ場 次世代へ引き継ぐために
ナショナルオープン、ゴルフの魅力訴えてこそ 11月28日 久しぶりの更新です。五輪やナショナルオープンへの対応で少しサボってしまいました。 さて、今年の日本ゴルフ協会(JGA)が主催するナショナルオープン3試合は、それぞれに盛り上がりを見せました。各試合を振り返りながら、これからのナショナルオープンのあり方についてお話したいと思います。 ナショナルオープンの先頭を切って開催された日本シニアオープン(9月15~18日、千葉県習志野CC)。昨年までのシニア ナショナルオープン、ゴルフの魅力訴えてこそ
全米オープン、地区予選日本会場で垣間見えた懸念 6月18日 男子メジャーの全米オープンが19日までペンシルベニア州のオークモントCCで開かれています。メジャーのうち全米、全英オープンはオープン競技、つまり門戸が開かれた競技ですから、プロやローハンディキャップのアマチュアであればだれでもエントリーできます。そして予選を勝ち上がっていけば、本選に出場できるのです。 かつては日本から両オープンに出場するには、日本の賞金ランキング上位に入るか、現地で行われる予選 全米オープン、地区予選日本会場で垣間見えた懸念