地域とつながり競技広める ビーチサッカー・赤熊卓弥㊦ サッカー コラム 1月16日 福岡県行橋市のビーチサッカークラブ、ラソアペーゴ北九州に所属してからの赤熊卓弥は、平日は朝から夕方まで障がい者と一緒に就労支援に携わる。チーム練習は平日夜の2回と土日。同クラブ代表兼選手の宮本光によれば仕事場でも頼りにされているという。「第一印象はちょっと怖いかもしれないけど、気は優しくて力持ち」 ラソアペーゴは宮本が前の所属先から独立する形で設立した。ビーチサッカーと地域のつながりをより深め、 地域とつながり競技広める ビーチサッカー・赤熊卓弥㊦
バイトと練習漬けで成長 ビーチサッカー・赤熊卓弥㊥ サッカー コラム 1月16日 午前8時。福岡県行橋市のビーチ脇に止めてある車のドアを、宮本光(ラソアペーゴ北九州代表兼選手)がノックする。「赤熊、起きろ。練習するぞ」 ビーチサッカーをやり始めたころ、赤熊卓弥は牛丼チェーン店で深夜のバイトをしていた。勤務を終えたらビーチへ帰って車中泊。朝に宮本と一汗流して、一眠り。午後にまた練習し、夜のバイトへ向かうというサイクルで一日が巡る。 代表に選出された一報はバイト先の厨房奥で聞いた バイトと練習漬けで成長 ビーチサッカー・赤熊卓弥㊥
W杯、ゴールで準優勝貢献 ビーチサッカー・赤熊卓弥㊤ サッカー コラム 1月16日 ビーチサッカーを見ていると、ボールを蹴る、ゴールを決めるといったサッカーの原初的な楽しみが呼び起こされる気がしてくる。 フィールドはサッカーの約7分の1と狭いが、ゴールは横幅が1.8㍍ほど小さいだけ。すぐゴールへと向かう展開がめまぐるしい。浮き球のボレー、砂の上だからこそのオーバーヘッドなど豪快なプレーの数々。 この競技で赤熊卓弥(32)は日本代表のストライカーを担ってきた。ワールドカップ(W杯 W杯、ゴールで準優勝貢献 ビーチサッカー・赤熊卓弥㊤
GK大国で磨かれ五輪に 横浜FC・ブローダーセン㊥ サッカー コラム 10月30日 ハンブルクで生まれたスベンド・ブローダーセンは地元ザンクト・パウリの下部組織で育った。GKグローブをはめたのは、たまたま練習試合でGKがケガで欠場したから。それまではMFもこなし、バスケットボールもたしなんでいた。GKに専念してからは2017年の20歳以下(U-20)ワールドカップ(W杯)韓国大会にも参加、この夏の東京五輪でメンバー入りした。 ただしザンクト・パウリは長らく2部、育成世代の代表と GK大国で磨かれ五輪に 横浜FC・ブローダーセン㊥
日本語でチーム鼓舞 横浜FC・ブローダーセン㊦ サッカー コラム 10月30日 ドイツ人GKのスベンド・ブローダーセンにとって、母国から約9000キロメートル離れた日本はなじみの国でもあったらしい。アニメの「ポケモン」「遊戯王」といった「クールジャパン」に少年時代から親しんだ世代。Jリーグを新天地に定めることに抵抗はなかったという。 住んでみて、改めてピッチ内外で「規律の高さ」を実感する。同僚たちは練習前に早めにきて準備し、自己管理もしっかりできる。ドイツとのスタイルに違い 日本語でチーム鼓舞 横浜FC・ブローダーセン㊦
知能フル回転のGK 横浜FC・ブローダーセン㊤ サッカー コラム 10月30日 大望を胸に日本からドイツへ渡る選手の波は絶えないが、逆のルートとなるとまだ細い流れでしかない。今夏、スベンド・ブローダーセン(24)は東京五輪のドイツ代表として来日したその足で、そのまま横浜FCの一員となった。Jリーグで2人目のドイツ人GKだ。 優れたGKの輩出地でプロとしてふるいにかけられ、生き残ってきたGKであることが、横浜FCのGKコーチ・田北雄気には初日の練習からわかったという。「シュー 知能フル回転のGK 横浜FC・ブローダーセン㊤
まず7軍から サッカー・メキシコU-24コーチ西村亮太㊦ サッカー コラム 5月30日 西村亮太は1985年大阪府柏原市に生まれ、府立大塚高、天理大に進学した。サッカー選手としてのキャリアは平凡で「全国的に有名な選手と対戦したことはない」。 指導者を目指そうと思ったとき、高校時代に学んだ貴志正弘の顔がありありと頭に浮かんだ。いまは「おーさかGKスクール」という私塾の代表を務め、強豪校の履正社高でも教える関西では著名なコーチだ。 西村にとっての貴志は戦術面・精神面のどちらも厳格な指 まず7軍から サッカー・メキシコU-24コーチ西村亮太㊦
雌伏経て吉報 サッカー・メキシコU-24コーチ西村亮太㊥ サッカー コラム 5月30日 サッカーのU-24(24歳以下)メキシコ代表コーチの西村亮太と、このサッカー強国との縁は2010年8月に遡る。 日本とメキシコの政府による留学制度に応募して合格した。筑波大大学院の先輩が同制度で留学したのが関心を持つきっかけだった。首都メキシコシティで午前は語学学校で学び、午後はサッカー指導者養成学校に聴講生として通った。内容はほとんど分からなかったが、そこでのイグナシオ・フロレスとの出会いで 雌伏経て吉報 サッカー・メキシコU-24コーチ西村亮太㊥
高い空間認知力 ブラインドサッカー・川村怜㊤ コラム サッカー 4月4日 アイマスクで目を覆った選手が激しくボールを奪い合い、まるで相手やゴールの位置が見えているかのように巧みにシュートを決める。視覚障害者が主にプレーするブラインド(5人制)サッカー。その日本代表が東京大会でパラリンピックに初出場する。主将の川村怜(32、アクサ生命保険)は、切れ味鋭いドリブルと抜群の決定力でチームをけん引する。 2019年3月、東京パラリンピックの前哨戦として開かれたブラインドサッカ 高い空間認知力 ブラインドサッカー・川村怜㊤
狙うはパラ「金」 ブラインドサッカー・川村怜㊦ コラム サッカー 4月4日 川村怜を語る上で欠かすことができない存在が、日本代表のコーチを務める上林知民だ。2017年のアジア選手権以降、二人三脚で個別トレーニングを積んできた。2人が設定した目標は東京パラリンピックでの金メダル獲得、そして世界一の選手になること。 全盲と診断された13年、川村は日本代表としてデビューを飾った。相手は前年のロンドンパラリンピックを制したブラジル。その試合で川村はいきなりゴールを決めると、以降 狙うはパラ「金」 ブラインドサッカー・川村怜㊦