オシムさんが問うた自由 予定調和のニッポンにくさび サッカー コラム 5月5日 「オシムさんが亡くなった」。5月1日夜、日本サッカー協会の関係者から電話でそう知らされたとき、言葉を失った。スポーツ記者として40年近くいろいろな監督を見てきたが、元日本代表監督のイビチャ・オシムさんは近寄りがたいようで包容力のある、辛辣な言葉を吐いたかと思うと独特のユーモアで和ませてくれる、実に魅力的な指導者だった。 私が初めて生で見たワールドカップ(W杯)の試合は1990年イタリア大会の準々 オシムさんが問うた自由 予定調和のニッポンにくさび
オシムさん死去 日本らしく強いサッカー、愛と厳しさで Think! サッカー コラム 5月2日 イビチャ・オシムさんと日本サッカーの深い結びつきは、2003年にJリーグ・ジェフ市原(現千葉)の監督に就任してから始まった。当時、市原の強化責任者だった祖母井秀隆ゼネラルマネジャー(GM)は監督選びに定評があったけれど、その中でもオシムさんは飛び抜けてエッジが効いた指導者だったように思う。 1990年のワールドカップ(W杯)で旧ユーゴスラビアを率い、準々決勝では退場者を出しながら前回王者のアルゼ オシムさん死去 日本らしく強いサッカー、愛と厳しさで
日本代表が挑む異形のW杯 三者三様の強敵と冬開催 コラム サッカー 4月7日 サッカーの2022年ワールドカップ(W杯)カタール大会に出場する32チームの組み合わせが2日に決まった。E組の日本は11月23日にドイツ、27日に大陸間プレーオフの勝者(コスタリカかニュージーランド)、12月2日にスペインと決勝トーナメント進出(16強)を懸けて争うことになった(日付は全て日本時間)。 「剛」のドイツ、「柔」のスペイン E組の戦いが興味をそそるのはチームの「色」がそれぞれで異なる 日本代表が挑む異形のW杯 三者三様の強敵と冬開催
10代「スタートアップ」選手、Jリーグに新しい風 サッカー コラム 3月10日 今シーズンのJリーグはいろいろなチームで10代の選手の活躍が光る。特に高校を出たばかりのルーキーの堂々たるプレーには驚くことが多い。Jリーグに新しい風が吹いているような心地にさせられる。 その筆頭が青森山田高で正月の全国高校選手権を制し、鳴り物入りでFC東京に入団した松木玖生である。2月18日の川崎との開幕戦に先発し72分までプレー。続く3月6日のC大阪戦ではフル出場し、貴重な決勝点に絡む働きを 10代「スタートアップ」選手、Jリーグに新しい風
サッカー日本、正念場で鍵握る攻撃 欲しい複数ゴール サッカー コラム 1月27日 「最終予選に楽な試合などない」とはサッカーのワールドカップ(W杯)予選をめぐる常とう句だが、埼玉スタジアムで行われる1月27日中国、2月1日サウジアラビアとの連戦は日本代表にとって、まさに正念場となる。 2022年の11月から12月にかけてカタールで開催されるW杯の出場権を懸け、21年9月に始まったアジア最終予選。初戦(21年9月2日・吹田)でオマーンに不覚をとるなど悪戦苦闘しながら日本はB組2 サッカー日本、正念場で鍵握る攻撃 欲しい複数ゴール
国見と青森山田、王者の共通点 骨太サッカーの強さ サッカー コラム 1月21日 青森山田が3度目の優勝を飾った全国高校サッカー選手権。その期間中、小嶺忠敏監督が76歳で亡くなられた。長崎の国見を6度の優勝に導いた名伯楽を尊敬する指導者は多い。青森山田の黒田剛監督も「教育者、指導者としてぶれることがなく、見本であり師匠だった」と大きな影響を受けたことを感謝の気持ちとともに表していた。 国見と青森山田。異なる時代のチャンピオンであるが、戦う相手をねじ伏せる強さの質は似ているよう 国見と青森山田、王者の共通点 骨太サッカーの強さ
ミクシィ主導で常にV争いを FC東京・大金社長に聞く サッカー コラム 12月30日 東京で唯一のJ1クラブ、FC東京を運営する東京フットボールクラブは2021年12月10日の臨時株主総会でミクシィの子会社になることを承認した。ミクシィは11億5千万円を投じて筆頭株主となり、22年シーズンからFC東京は新たなオーナーの元で戦う。次のステージに向かうクラブをどういう思いで見ているのか。FC東京の大金直樹社長に聞いた。 前身の東京ガスサッカー部の創立は1935年。Jリーグに参入するた ミクシィ主導で常にV争いを FC東京・大金社長に聞く
ドラマ必至のJリーグ最終節 昇降格圏チーム主役に サッカー コラム 12月2日 今季のJリーグは王者がJ1は川崎、J2は磐田に決まった。残るは12月4日のJ1、5日のJ2、J3最終節のみ。19日の天皇杯全日本選手権決勝(東京・国立競技場)を無事終えると、新型コロナウイルス禍2年目のシーズンを何とか乗り越えたことになる。 J1は川崎が第34節で早々に2連覇を決めた。2017年からの5年間で4度の優勝は「偉業」の一言に尽きる。30年近いJリーグの歴史の中で「最強」のチームと評価 ドラマ必至のJリーグ最終節 昇降格圏チーム主役に
「バーゲンセール」化するサッカーW杯 隔年開催案も サッカー コラム 11月12日 サッカーのワールドカップ(W杯)が32チームによって争われるのは、来年のカタール大会が最後だ。米国、カナダ、メキシコで共催される2026年大会から出場チーム数は48に広がる。アジアの出場枠も4.5から8に拡大する。 国際サッカー連盟(FIFA)の加盟協会は現在211だから、ほぼ4分の1が本大会に出場できる計算になる。 それで初出場のチームが増えれば、新鮮な空気がW杯に吹き込まれるのかもしれない。 「バーゲンセール」化するサッカーW杯 隔年開催案も
まさかの新庄監督誕生 楽しみなカリスマの破壊力 サッカー コラム 11月4日 「ありえないだろう」ということに驚かされることが増えた。それだけ時代が動いているということなのだろうか。頭の固い自分が、時代から取り残されているような気すらする。最近では、プロ野球の日本ハムが新監督に新庄剛志さん(49)を迎えたこともそうだ。 楽しみというか、なんというか。現役時代の八面六臂(はちめんろっぴ)のエンターテイナーぶりを思い出すと、どんな監督になるのか想像もつかない。従来のプロ野球の まさかの新庄監督誕生 楽しみなカリスマの破壊力