大谷翔平のダブル2桁、野球のユートピアに生きる証し 大谷翔平 Think! コラム MLB 8月11日更新 「制限なしにやる野球はすばらしいスポーツ」。エンゼルスの大谷翔平がなし遂げた、同一シーズンでの2桁勝利、2桁本塁打の「ダブル2桁」で思い出すのは大谷のメジャー移籍当時の監督、マイク・ソーシアの言葉だ。野球が始まったころ、投手はアンダーハンドで投げていたといい、誰でも投げて打つのが当たり前だったと思われる。そんな原初の野球に思いをはせているようにもみえた。 二刀流で野球の楽しみのすべてを一身で享受 大谷翔平のダブル2桁、野球のユートピアに生きる証し
日系アメリカ人たちのフィールド・オブ・ドリームス Think! MLB コラム 8月11日 "If you build it, he will come."(それをつくれば、〝彼〟がやってくる) 1989年に公開された映画「フィールド・オブ・ドリームス」は、平凡な生活を送っていた主人公がそんな謎の声を聞いたことをきっかけに物語が動き出し、トウモロコシ畑に球場をつくってしまう。すると、最後に〝彼〟がやってくる。 ネタバレになるので雑にストーリーをなぞったが、そんなワンシーンを再 日系アメリカ人たちのフィールド・オブ・ドリームス
大リーグで進化する動作解析 ドライブラインの現在地 MLB コラム 3月14日 2012年の創設当時、カイル・ボディ氏にも、10年後――今のドライブライン・ベースボール(以下ドライブライン)の姿は、想像できなかったのではないか。 シアトルの空港近くにある薄暗い倉庫の一角で産声を上げたドライブラインは当初、在野にあまたあるトレーニング施設の1つにすぎなかった。ところが今や、動作解析、データ分析、選手の発掘、育成、再生において、彼らのノウハウは1兆円産業となった大リーグの隅々に 大リーグで進化する動作解析 ドライブラインの現在地
レッズ・秋山、生き残りかけ打撃改造 強い打球を MLB コラム 1月29日 2015年に日本プロ野球記録となるシーズン216安打を放った「安打製造機」。米国でも、その卓越した技術を披露することが期待されていたが、結果はついてこなかった。米大リーグ3年目を前にレッズの秋山翔吾は「同じ失敗を2年繰り返した。3年目もやるのは愚か。変えなければいけない」と決意を口にする。 打撃で印象を残せなかった2021年シーズン 新型コロナウイルスの影響で開幕が大幅に遅れた20年は打率2割4 レッズ・秋山、生き残りかけ打撃改造 強い打球を
大谷翔平、投球フォーム改良が実を結ぶ 孤軍奮闘で9勝 MLB コラム 10月6日 投打を合わせた部門で米大リーグ史に名を刻む記録を打ち立てたエンゼルスの大谷翔平。46本で本塁打のタイトルを争った打撃に加え、投手でも渡米4年目で最多の23試合に先発して9勝を挙げたことで、比類のない存在となった。投手・大谷について専門家は「技術的に大きな変化があった」と分析。現状に甘んじることのない向上心で進化を遂げた。 投球では右腕をセンター方向に出すテークバックが小さくなり、腕の振りがコンパ 大谷翔平、投球フォーム改良が実を結ぶ 孤軍奮闘で9勝
大谷の快進撃支えた最新鋭機器 けが防止に科学の力 Think! MLB コラム 10月5日 試合前にキャッチボールをする日常の練習風景。米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平の右肘付近には黒いバンドが巻かれていた。バンドに取り付けられているのは、重さわずか約7グラムの「パルススロー」と呼ばれる四角いセンサー。2018年10月にトミー・ジョン手術(右肘の靱帯再建手術)を受けた大谷のコンディションを管理する「秘密兵器」だ。 パルススローの日本総代理店であるオンサイドワールド社によると、センサーは 大谷の快進撃支えた最新鋭機器 けが防止に科学の力
大谷、打点など5部門で「100」 メジャーの歴史変える MLB 10月4日 米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平(27)はメジャー挑戦4年目の今季、野球の本場でも投打二刀流を軌道に乗せ、旋風を巻き起こした。打者としては三つどもえの激しいタイトル争いを展開して46本塁打。投手では9勝。打点、奪三振など投打の5部門で「100」に到達する大リーグ史上初の選手になるなど、従来の常識を打ち破る成績を残し、最優秀選手(MVP)の有力候補にも挙がる。高い身体能力を生かし、投打でトップクラ 大谷、打点など5部門で「100」 メジャーの歴史変える
DXが解き明かす、投手の「球のキレ」 コラム MLB 4月19日 3月23日にNHKBS1で「進化する野球 挑戦者たちの戦い」という特集が、4月14日にはクローズアップ現代+で「能力伸ばす〝オープン・シェア革命〟」という番組がそれぞれ放送された。 両番組の取材に携わる中で、ここ数年の野球界の流れ――例えば、数値によって可視化された打球の初速と角度を打撃に生かす「フライボール革命」や、回転数、回転軸、変化量といったこれまで肉眼ではとらえられなかった投球データを基 DXが解き明かす、投手の「球のキレ」
米大リーグ、駆け引き続く労使関係 波乱の予感も コラム MLB 2月8日 メジャーリーグはスプリング・トレーニング開始が迫った1月下旬から2月上旬にかけて、リーグと選手会の間で気になる動きがあった。 1月31日、米大リーグ機構(MLB)は選手会に対し、キャンプと開幕を3週間から1カ月程度延期し、公式戦のゲームを162戦から154戦に削減するプランを提出した。その提案によると、スプリング・トレーニングは3月22日スタートで、開幕は4月28日。それと同時に、ポストシーズン 米大リーグ、駆け引き続く労使関係 波乱の予感も
サイ・ヤング賞投手バウアーが語るピッチデザイン コラム MLB 2月1日 話がうまい人、相手をぐいぐいと引き込める人というのは、例えやちょっとしたエピソードの使い方が巧みだ。それはただ、物事の本質を理解していてはじめて、的確な比喩表現ができる。 1月30日、スポーツアナリティクスジャパン2021(SAJ2021)がオンラインで開催された。日本スポーツアナリスト協会(JSAA)が主催し、毎回、野球、サッカーなど各競技団体のアナリストらがデータ分析の最前線を語るイベントで サイ・ヤング賞投手バウアーが語るピッチデザイン