二極化がすすむ大リーグ、格差から生まれる創造力 コラム MLB 2月15日 1997〜98年ごろ、アメリカでは水よりガソリンの方が安かった。もちろん、税金の関係で州などによって価格は異なるが、当時住んでいたインディアナ州では、1㌎(約3.8㍑)あたり約80㌣(約100円。当時のレート1㌦=約125円で計算)。水が1㌎90㌣〜1㌦だった。 1999〜2000年ごろ、取材でサンフランシスコを訪れると、ガソリンの値段が1㌎2㌦を超えていた。スタンドを通り過ぎるときに思わず二度 二極化がすすむ大リーグ、格差から生まれる創造力
「野球は素人、データ分析は名人」が指導者の主流に? コラム MLB 1月18日 北米には「Tボール」と呼ばれる、野球の入門的な遊びがある。主に小学校に入る前の子供たちのレクリエーションで、バッティングティーの上に置いたボールを打つことでゲームが始まる。常にボールが飛び交うので、突っ立っているだけの子供がいない。彼らはそうして野球のルールや楽しさを学んでいく。 2018年12月、そのTボールの経験しかないジョナサン・アーリッチマン氏がレイズのコーチとしてユニホームを着ることに 「野球は素人、データ分析は名人」が指導者の主流に?
大リーガーら動けど…野球の将来、希望と失望が交錯 コラム MLB 1月4日 「与えられたものがある。今度は自分の番」。その答えが返ってきたのは、「なぜ、YouTubeなどにここまで力を入れるのか?」 とトレバー・バウアー(レッズからフリーエージェント)に聞いたときだった。 「小学生の頃、ある野球教室に参加したんだ。そこへバリー・ジト(元アスレチックスほか)がゲストとして訪れた。そのとき、彼にいろんなことを聞いたんだけど、オールスターの選手がなんでも気さくに答えてくれた」 大リーガーら動けど…野球の将来、希望と失望が交錯
大リーグでなぜ、スカウトが消えているのか コラム MLB 12月21日 大リーグの2020年シーズンの開幕前、スカウトが退団した、というニュースをよく耳にした。表向きは、新型コロナウイルスの感染拡大による経済的な損失を受け、リーグ全体で大規模なリストラが行われたと解釈されているが、それは一因であって、すべてではない。そもそもここ数年、大リーグではスカウトの減少傾向が続いている。 背景には何があるのか。 このオフ、田中将大がヤンキースからフリーエージェントとなった。年 大リーグでなぜ、スカウトが消えているのか
データと向き合う サイ・ヤング賞候補の取り組み 11月9日 現地11日に今年のサイ・ヤング賞投手が発表される。ア・リーグは、前田健太(ツインズ)もファイナリストの3人に入ったが、勝利数、奪三振、防御率のいわゆる投手三冠を獲得したシェーン・ビーバー(インディアンズ)の圧勝が予想されている。 一方、ナ・リーグはまれに見る混戦。トレバー・バウアー(レッズ)、ダルビッシュ有(カブス)、ジェイコブ・デグロム(メッツ)の3人がファイナリストとして残ったが、実質的には データと向き合う サイ・ヤング賞候補の取り組み
田中将大、キャリアの分岐点 次に選ぶ球団の条件は 11月2日 来季、田中将大は大リーグのどのチームでプレーするのか。ヤンキースとの7年契約を終え、日米通算14年目にして初めてフリーエージェント(FA)になった右腕の行方に今オフは注目が集まる。 今季の田中は3勝3敗、防御率3.56。10度の先発機会のうち9試合は自責点3以下と好調で、レギュラーシーズン終了時点では、今オフにヤンキースが複数年契約を提示するのは既定路線というのが地元ニューヨークの論調だった。 田中将大、キャリアの分岐点 次に選ぶ球団の条件は
激戦必至の地区シリーズ 田中・筒香の働きもカギに 10月5日 米大リーグのプレーオフもたけなわ。ア・リーグ地区シリーズで激突するレイズとヤンキースの戦いは熱いものになりそうだ。 群雄割拠のア・リーグで今季見事にナンバーワンシードを勝ち取ったレイズと、多くのスター選手を擁して開幕前から優勝候補と目されてきたヤンキース。両チームは2戦先勝制のワイルドカードシリーズをともに2連勝で突破してきた。激戦必至のこの注目シリーズで、田中将大(ヤンキース)、筒香嘉智(レイ 激戦必至の地区シリーズ 田中・筒香の働きもカギに
MLBに新風吹き込む コーエン氏のメッツ買収 9月21日 ニューヨークのベースボールに新時代が到来するのかもしれない。それほど大きな意味を持つ発表が、14日(日本時間15日)、メッツよりなされた。 この日、資産家のスティーブ・コーエン氏がメッツを買収すると発表。買収額は米プロスポーツ史上最高額の24億ドル(約2500億円)だという。コーエン氏が正式にオーナーとなるためには、11月のオーナー会議で他の29球団のオーナーのうち23票以上の承認が必要となる。 MLBに新風吹き込む コーエン氏のメッツ買収
ダルビッシュ、打者を幻惑 読みと残像利用の投球術 8月25日 23日、チーム7連勝中で、その間の1試合平均得点が7.86点という強力打線のホワイトソックスを相手に先発したダルビッシュ有(カブス)は、7回を投げて6安打、1失点、10三振と好投し、今季5勝目(1敗)を挙げた。昨季後半からたどると、計19回の先発で118回2/3を投げ、33失点(自責点32)。防御率は2.43で、162三振に対し、四球わずか13個と抜群の安定感を誇る。 昨季の前半は不安定だったが ダルビッシュ、打者を幻惑 読みと残像利用の投球術
今は雌伏の時 強豪レイズで筒香に限られたチャンス 8月24日 レイズと2年1200万ドルの契約を結び、今季にメジャーデビューを飾った筒香嘉智が序盤戦は苦しんでいる。8月21日のブルージェイズ戦で2打数2三振に終わった時点で、打率.188と低迷。時速90マイル台後半を計測する高めの速球に力負けする姿が目立ち、ストライクゾーンにもやや戸惑っている印象がある。13日、ボストンでのレッドソックス戦の試合前には筒香自身も「もちろんスピードが違うし、ボールの強さも違う 今は雌伏の時 強豪レイズで筒香に限られたチャンス