DeNA・バウアー、「投高打低」を進ませる触媒になるか プロ野球 コラム MLB 5月14日 プロ野球には毎年何人もの「助っ人」が海を渡ってやってくるが、今季DeNAに加入したトレバー・バウアーは別格と言える。米大リーグで5年連続2桁勝利を達成し、2020年にはサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)を受賞。ドメスティックバイオレンス(DV)の禁止規定違反で出場停止処分を受けて実戦のマウンドからは遠ざかっていたとは言え、米大リーグの一線級の選手が32歳という脂の乗り切った年齢で加入するのは奇跡に近 DeNA・バウアー、「投高打低」を進ませる触媒になるか
大谷翔平も対策「ピッチクロック」 時短効果1試合27分 プロ野球 コラム MLB 4月16日 米大リーグ機構(MLB)が今季から導入した「ピッチクロック」が話題になっている。投手はボールを受け取ってから走者なしの場合は15秒以内(走者ありは20秒以内)に投球しなければ1ボールが追加され、打者も制限時間の8秒前までに打つ準備を終えていなければ1ストライクが追加される。試合時間の短縮を目指したこの新ルールは、野球というスポーツのあり方を変える可能性もある。日本のプロ野球も対岸の火事として静観 大谷翔平も対策「ピッチクロック」 時短効果1試合27分
日本と豪州、打球の鋭さはほぼ互角 WBC1次リーグ 大谷翔平 村上宗隆 WBC プロ野球 コラム MLB 3月19日 大谷翔平(エンゼルス)の投打二刀流の活躍、日本代表初選出のラーズ・ヌートバー(カージナルス)の躍動、多種多様な本業を持つ選手が集まったチェコ代表の奮闘――。6年ぶりの開催となった野球の国・地域別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」がいよいよ佳境に入ってきた。1次リーグB組の日本は4連勝で危なげなく勝ち進んだが、投打のデータをつぶさに見ていくと、大勝続きだった試合結果とは少し違っ 日本と豪州、打球の鋭さはほぼ互角 WBC1次リーグ
WBC、試される日本野球の「特殊性」 バント多用今なお 大谷翔平 村上宗隆 WBC プロ野球 コラム 2月19日 野球の国・地域別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」が3月8日から始まる。大谷翔平(エンゼルス)、ダルビッシュ有(パドレス)ら一流大リーガーも参戦する「侍ジャパン」は史上最強の呼び声高く、合宿地の宮崎は大いに盛り上がっているようだ。新型コロナウイルスの影響で6年ぶりの開催となる今大会、注目したいのが着々と進化を続ける世界のベースボールと日本野球の顔合わせだ。 新型コロナウイルス WBC、試される日本野球の「特殊性」 バント多用今なお
藤浪晋太郎が米移籍で年俸10倍 広がる格差に潜む危うさ プロ野球 コラム 1月22日 このオフ、日本人選手の米大リーグ移籍が相次いだ。今回、注目したいのはその契約額だ。メッツに入団する千賀滉大(前ソフトバンク)は5年総額7500万ドル、レッドソックスに移籍する吉田正尚(前オリックス)は同9000万ドルといずれも日本円にして100億円規模、年俸にして20億円前後となった。アスレチックスに加入する藤浪晋太郎(前阪神)は325万ドル、出来高も入れると最大425万ドルでの契約だ。 202 藤浪晋太郎が米移籍で年俸10倍 広がる格差に潜む危うさ
日本ハム新球場の狭いファウルゾーン、影響はどれほど? プロ野球 コラム 12月18日 11月、完成間近の日本ハムの新球場「エスコンフィールド北海道」に残念な問題が浮上した。本塁プレートからバックストップまでの距離が公認野球規則で定められている基準(約18メートル)より短い約15メートルしかないことが判明したのだ。 グラウンドに近いスタンドは臨場感をもたらす。米大リーグでは基準が義務ではなく「推奨」ということもあり、18メートルが厳密に守られているわけではない。「小さなことにそこま 日本ハム新球場の狭いファウルゾーン、影響はどれほど?
ゴールデングラブ賞、「守備の名手」は本当に名手か プロ野球 コラム 11月20日 11月14日、プロ野球の三井ゴールデングラブ賞が発表された。いずれもプロ3年目の長岡秀樹(ヤクルト)、岡林勇希(中日)、高部瑛斗(ロッテ)が初受賞するなど、なかなかフレッシュな顔ぶれになっている。ただ、今季台頭した彼らが正当な評価を受ける一方、不当に低い評価に泣いた選手もいる。こうしたことが起きるのはなぜなのか。 打率やホームランなど多くの指標が確立されている打撃に比べ、守備力の評価は難しい。失 ゴールデングラブ賞、「守備の名手」は本当に名手か
連覇のオリックス、ブルペン底上げした「負担の分散」 プロ野球 コラム 10月9日 大混戦となったパ・リーグのペナントレースはオリックスの連覇で幕を閉じた。ソフトバンクは2年ぶりの優勝までマジック1と迫りながら最後の2試合に連敗。逆に最後に2連勝して勝率で並んだオリックスが、直接対決で勝ち越していたため逆転するという劇的な結末だった。今回は紙一重の勝負を制したオリックスの投手運用にスポットを当てたい。 オリックスの強みは投手力にある。今季の失点は計458、9回あたりの失点率は3 連覇のオリックス、ブルペン底上げした「負担の分散」
最下位から優勝争い 西武の再建もたらした投手力 プロ野球 コラム 9月18日 今季のパ・リーグは9月半ばまで優勝を争う3チームがゲーム差なしで並ぶ大混戦となった。なかでも下馬評を上回る健闘をみせてきたのが西武だろう。2018、19年のリーグ覇者も主力の移籍や不調で昨年は最下位に沈んだが、今年は一転して優勝争いに加わった。何が躍進をもたらしたのか。 投打の内訳をみてみよう。チーム成績は得点がリーグ5位の437、失点がリーグ最少のオリックスに1点差で次ぐ426(今季の成績は1 最下位から優勝争い 西武の再建もたらした投手力
大谷翔平のライバルはA・ジャッジ 注目のMVP争い 大谷翔平 プロ野球 コラム MLB 8月21日 米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平が新たな金字塔を打ち立てた。9日のアスレチックス戦に先発して6回無失点。打者としても本塁打を放つ活躍で10勝目を手にした。2桁勝利と2桁本塁打を同時に達成するのは1918年のベーブ・ルース以来104年ぶりとあって、大きな話題になった。だが、これだけでは現代野球における投打二刀流の価値は見えてこない。 「貢献度」で大谷上回るアーロン・ジャッジ 大谷は昨年、投手で9勝 大谷翔平のライバルはA・ジャッジ 注目のMVP争い