低迷する阪神支える投打のベテラン 糸井と渡辺が存在感 プロ野球 関西 コラム 5月15日更新 阪神にも球春がやっと訪れたと思いきや、今年の異常気象のように迷走が続く。その中で我慢強くチームを支えるベテランがいる。打の糸井嘉男(40)と投の渡辺雄大(30)だ。 健康管理が行き届き、選手寿命が延びた。それでも40歳で外野の一角を占め、中軸を打つ選手は少ない。だが、糸井は外国人や若手との競争に勝って立派に重責を果たしている。 阪神の打線編成での注目ポイントは、佐藤輝明と大山悠輔の4番争い。糸井 低迷する阪神支える投打のベテラン 糸井と渡辺が存在感
オリックス山崎颯一郎、飛躍期す6年目 連覇に貢献へ プロ野球 関西 コラム 4月10日 190センチの長身、爽やかな容姿、150キロの速球。これに勝ち星が伴うと、オリックス・山崎颯一郎投手は球界屈指の人気者になる。6年目でまだ2勝。だが、飛躍する23歳はチームの連覇にきっとひと役買う。 今を時めく山本由伸投手と同じ2017年に高卒で入団した。山本はドラフト4位、山崎颯は同6位。同期の僚友は今季既に2勝を挙げて通算41勝。年俸も大差がついた。 敦賀気比高(福井)のエースで16年春の甲 オリックス山崎颯一郎、飛躍期す6年目 連覇に貢献へ
ぽっかりと空いた守護神の穴、阪神どう埋める プロ野球 関西 コラム 3月12日 ぽっかりとあいた穴をどう埋めるかは、団体競技が常に抱える問題だ。阪神の場合は米大リーグ移籍した抑えの切り札、ロベルト・スアレスの後釜にだれを据え、救援陣をどう整備するかという難問を抱えたまま、25日の開幕に臨む。 スアレスは2020年にソフトバンクから移籍入団し、2年連続でセ・リーグのセーブ王になった。藤川球児が低迷して救援陣が苦しくなったときでもあり、「投のMVP」といえる存在になった。 阪神 ぽっかりと空いた守護神の穴、阪神どう埋める
オリックスの山本・宮城、熱い個人タイトル争いに期待 プロ野球 大阪 関西 コラム 2月13日 チーム内で両雄並び立ち、個人タイトル争いをするようになると強い。長嶋茂雄と王貞治が活躍したV9の巨人がそうだった。今だと山本由伸、宮城大弥の両投手が奮闘するオリックスだろう。23歳と20歳という若さも魅力だ。 ONの記録を見て、改めて驚く。1960年代から70年代にかけてのセ・リーグ個人打撃タイトルの多くを両打者が占めている。投打の違いはあるが、オリックスのYM(山本、宮城)も今後、タイトル争い オリックスの山本・宮城、熱い個人タイトル争いに期待
昨季新人で2桁勝利の阪神・伊藤将、2年目に膨らむ期待 プロ野球 関西 コラム 1月15日 プロ野球の先発投手に求められるのは、試合を壊さず救援につなぎ、ローテーションを守ることだ。不調や故障で穴をあけると、チーム全体の歩調に響く。阪神の左腕伊藤将司は入団1年目の昨季、壊さず、守り通して10勝した。 阪神の先発陣は昨季、序盤から不安いっぱいだった。開幕投手の藤浪晋太郎は不調、左腕の高橋遥人は右わき腹の故障で使えない。左腕不足に悩んでいたところへ伊藤将が出てきた。 2020年秋のドラフト 昨季新人で2桁勝利の阪神・伊藤将、2年目に膨らむ期待
オリックス・中嶋監督、29年の現役生活で眼力磨く プロ野球 大阪 関西 コラム 12月11日 オリックス・中嶋聡(52)は地味で口べた。リーダーのタイプでないと見られていた。だが、正式監督に昇格した今季、パ・リーグ優勝をとげた。若手を育てながらの快挙は見事。なにが中嶋を輝かせたのか。 組織論ではリーダーに関心が集まるが、それを支える「フォロワー」は注目されない。「次」を狙う野心家か、毒にも薬にもならない日和見とされる。 だが、中嶋は現役時代、チームの意向に沿って、若手投手、捕手の育成にも オリックス・中嶋監督、29年の現役生活で眼力磨く
阪神・マルテ、「つなぎ」光る 長打も魅力 プロ野球 関西 コラム 11月13日 本場との力の差は接近したといわれるが、日本球界はまだ外国人パワーを必要としている。阪神も外国人選手を8人擁して混戦を戦った。その中で、矢野燿大監督が「前半戦のMVP」と称賛したジェフリー・マルテの存在は大きい。 外国人打者に求められるのはパワーだが、矢野監督は「つなぐ」野球にも忠実なマルテを高く評価した。選球眼がよく、四球をよく選んでチャンスを拡大した。 四死球の合計はダヤン・ビシエド(中日)の 阪神・マルテ、「つなぎ」光る 長打も魅力
下克上の日本一なるか 阪神タイガースのキーマン 関西タイムライン 関西 11月6日 16年ぶりの優勝とはならなかったものの、ヤクルトスワローズと最後までデッドヒートを繰り広げた今年の阪神タイガース。下克上での日本一をめざし、まずはクライマックスシリーズに臨みます。短期決戦でもキーマンとなりそうな主力投手2人と、ルーキーながらチームを引っ張った野手2人を、今シーズン中に取り上げた「スポーツCAFE」の記事で振り返ります。(記録・年齢などは公開日時点) 変則サイドハンドで最多勝 青 下克上の日本一なるか 阪神タイガースのキーマン
阪神・岩田稔、1型糖尿病とも闘った16年 プロ野球 関西 コラム 10月24日 マウンドにあがるだけで、何かを伝えられる投手だった。病とも闘った阪神の左腕、岩田稔(37)が引退を決めた。16年間の現役生活を「16という数字を見ると長いが、僕にはあっという間。肩の荷が下りた感じ。やり切りました」と振り返る。 兵庫県西宮市内で1日に行われた引退記者会見。冒頭から淡々としたやりとりが続いたが、妻や子供に触れるくだりからあとは涙、涙……。最後までハンカチが手放せない会見となった。 阪神・岩田稔、1型糖尿病とも闘った16年
オリックス新人・来田に大器の片りん 兵庫・明石商出身 プロ野球 兵庫 大阪 関西 コラム 10月17日 若手の台頭著しいオリックスにもう一枚、生きのいい打者がのし上がってきた。16日に19歳の誕生日を迎えた新人外野手の来田涼斗(きた・りょうと)だ。近い将来、主砲としてチームを引っ張るだろう逸材である。 いわゆる「持っている」若者だ。強運とドラマを感じさせ、注目の舞台で結果を残す。7月13日、1軍デビュー戦(釧路、対日本ハム)の第1打席で、初球を打ってプロ初本塁打を記録した。今年の高卒新人で12球団 オリックス新人・来田に大器の片りん 兵庫・明石商出身