下落でこそ動く 国内勢が株押し目買い 株式 3月4日更新 4日の東京株式市場では海外投資家の売りが膨らんだが、出遅れていた国内投資家にとっては押し目買いの好機になったようだ。昨秋からの上昇の波に乗りきれず、このところ株価指数が下げる場面では積極的に買い出動している。新型コロナウイルスが収束した後に経済活動が活発になるとみている。 「もちろん買っています」。4日午前、国内運用会社のある中小型株ファンドマネジャーの声に、下げ相場への緊張感はなかった。 政府 下落でこそ動く 国内勢が株押し目買い
株、大引け波乱にご用心 「レバ型投信」が変動増幅 株式 3月3日 日経平均株価が大きく動いた後、大引け間際にダメ押しのように一段高や一段安となる日が目立っている。値幅が広がる一因として指摘されるのが、値動きが指数の倍になる「レバレッジ型」と呼ばれる上場投資信託(ETF)や投資信託の先物売買だ。相場が大きく動くほどポジション調整のための先物注文の需要も増え、株価指数の動きに勢いが付きやすい。 日経平均が1202円安となった2月26日の安値引けに、後味の悪さを感じ 株、大引け波乱にご用心 「レバ型投信」が変動増幅
資源高に乗り遅れる石油株、「炭素銘柄」払拭には時間 株式 3月2日 資源高が鮮明になり関連株に資金が集まるなか、波に乗り切れていないのが石油関連株だ。「コロナショック」に見舞われた1年前からの騰落率は、銅や鉄鉱石系に比べて見劣りする。収益の源となる原油の上値余地が限られることや、投資家がESG(環境・社会・企業統治)の観点でポートフォリオに石油関連銘柄を抱えにくいことが背景にある。 資源株の活況を象徴するのが米フリーポート・マクモランだ。世界有数の銅生産企業であ 資源高に乗り遅れる石油株、「炭素銘柄」払拭には時間
生保はそれでも株を買う 金利上昇、持続に懐疑的 コラム 株式 3月1日 米金利上昇を受けて株価が急落した前週末から一転、日経平均株価は1日に大幅に反発した。自律反発の面もあるが、米金利が上がっても株を買い続ける機関投資家の存在は見逃せない。本来なら債券で運用したいが、それでも株しかない。現状では「株から債券」のマネー急転換が生じる可能性は低いといえそうだ。 1日の東京株式市場で日経平均は前週末比697円(2.4%)高の2万9663円で引けた。前週末に1202円安と歴 生保はそれでも株を買う 金利上昇、持続に懐疑的
続くか「月前半高・後半安」 金利上昇、株優位揺さぶる 株式 2月26日 2月の最終売買日となった26日の日経平均株価は1202円安と急落した。米金利の急上昇に慌てた売りと、月末の持ち高調整(リバランス)が重なり下げ幅が大きくなった。「コロナ相場」を振り返ると、月前半上昇、月後半下落が続いている。金利上昇で株の魅力が薄れる中、3月上旬はセオリー通り反発するのかに注目が集まる。 「グローバルマクロ系ヘッジファンドがリスクを落とすためにまず朝方に売り、そこにロングオンリー 続くか「月前半高・後半安」 金利上昇、株優位揺さぶる
「日銀離れ」探る株式市場 ETF減額、正常化へ一歩 川崎 健 編集委員 株式 2月25日 日経平均株価3万円達成後の日本株市場で、ひとつの変化が起きている。日銀の上場投資信託(ETF)の買い入れがぱったり止まったのだ。下げ相場の日にも「音なし」の日銀をみて、市場は「テーパリング(購入額の減額)」を織り込み始めた。開始から10年を経過した異形の金融政策は、正常化に向けた最初のターニングポイントにさしかかった。 午前の東証株価指数(TOPIX)の下落率が0.5%を超えた日は、午後に日銀が 「日銀離れ」探る株式市場 ETF減額、正常化へ一歩
「正常化トレード」波高し ポジション偏重、波乱の芽 藤田 和明 コラム 株式 2月24日 コロナ禍が生み出した株高の中身が変わろうとしている。世界的な新規感染者の減少とワクチン接種が経済活動の正常化期待を呼んでいる。ただ同時に米金利の上昇を呼び、これまでの株価の先高期待を逆に打ち消しているのが今だ。「コロナトレード」から「正常化トレード」へのシフト。それは楽観側にも悲観側にも持ち高に偏り過ぎがなかったかを問うだろう。金融市場の新たな不安定要因につながる可能性もある。 日経平均株価が3 「正常化トレード」波高し ポジション偏重、波乱の芽
投機の「大義」いつまで 枯れる売り持ち、調整の予兆 株式 2月22日 米長期金利上昇への警戒から、米株の持ち高を見直し、日本株に少し分散しようという海外マネーが東京株式市場に流れ込んでいる。だが、米金利が先々の米連邦準備理事会(FRB)による「バブル潰し」の金融引き締めを予見しているとしたら日本株も無傷では済まない。22日の日経平均株価は一時400円以上上昇したが、伸び悩んだ。 「世紀の巨大投機だ」。複眼経済塾のエコノミスト、エミン・ユルマズ氏は話す。その象徴は米 投機の「大義」いつまで 枯れる売り持ち、調整の予兆
下値堅い銘柄探し 調整リスクに備え コラム 株式 2月19日 19日の東京株式市場で日経平均株価は3日続落し、市場では徐々に上値の重さが意識されつつある。株高基調は続くとの見方はなお多いが、調整リスクにも備えて運用ポートフォリオを微修正する動きも出始めた。相場が崩れても動じないような下値抵抗力のある銘柄を探す投資家が増えている。 「利益成長の伸びしろが株価に相当織り込まれている」。BNYメロン・インベストメント・マネジメント・ジャパンの王子田賢史・日本株式 下値堅い銘柄探し 調整リスクに備え
「コロナ下で筋肉質」物色 減収増益組、上昇目立つ 株式 2月18日 18日の東京株式市場では利益確定売りが優勢だったが、日経平均株価の下げ幅は56円にとどまり3万円台が定着しつつある。半導体関連など好業績企業が売られる中で相場を支えたのは、新型コロナウイルスの流行を受けコスト構造を修正した企業への買いだ。企業の2020年10~12月期決算がほぼ一巡。景気回復への期待から、減収でも増益の企業が物色されている。 割安株に長期投資する逆張り投資家「コントラリアン」とし 「コロナ下で筋肉質」物色 減収増益組、上昇目立つ