日本株、上値追いに「現実」の壁 業績予想に潜むリスク 株式 6月9日 9日の日経平均株価は前日の米国株高を受けて3日ぶりに急反発し、前日比623円90銭(2%)高の3万2265円17銭で取引を終えた。ただ、勢いに任せた上昇は早晩頭打ちになる可能性がある。日本株を取り巻く前のめり気味の期待に「現実」の壁が立ちはだかるからだ。 アベノミクス相場に似てきましたね――。株高が進んだ5月、市場でこんな声を聞くたびに野村証券の池田雄之輔チーフ・エクイティ・ストラテジストは「違 日本株、上値追いに「現実」の壁 業績予想に潜むリスク
オプション主導で株空中戦、強気相場はいったん終了か Think! 株式 6月7日 株価指数先物とオプションの決済を巡り、オプション取引の動きが日本株を振り回している。買う権利(コール)の売買が活況で5月に入り株価の上げ幅を広げる要因となってきた。ただ、9日の特別清算指数(SQ)算出を控え相場の方向性が変わる懸念が強まり、売りが売りを呼ぶ展開となった。オプション市場での空中戦が株価の乱高下につながっている。 7日の日経平均株価は朝方に一時201円高まで上昇した後に急落。593円 オプション主導で株空中戦、強気相場はいったん終了か
GDP上放れが導く株高 名目浮上、遠くない3万5000円 マーケットニュース 株式 6月5日更新 日本株相場の上昇が9週目に入った。5日の日経平均株価は前週末比693円上げ、約33年ぶりに3万2000円台を回復した。4月以降の上げ幅は4000円を超えスピードは気がかりながら、市場に「割高」論は乏しい。見直しの手がかりとして注目されているのが日本の国内総生産(GDP)の目覚めだ。上放れの兆候が本物ならば、息長い株高になり得る。 「日本のGDPは20年間も横ばいだった。投資しても意味がない」―― GDP上放れが導く株高 名目浮上、遠くない3万5000円
新興株「蚊帳の外」脱せるか 高まる6月反転期待 株式 6月2日 日経平均株価がバブル後高値の更新を続けるなか、新興市場が取り残されている。海外勢の買いは一部の大型株に集中し、新興株や中小型株を手がける個人は株高の「蚊帳の外」だ。一方で、市場では新興株に反転の兆しが見えたとの声も聞こえ始めた。「6月反転シナリオ」の成否は、株高の持続力を占ううえで大きな意味を持つ。 「『株が高いらしいね、もうかっててうらやましい』と言われる度につらい思いをしている」。新興市場を 新興株「蚊帳の外」脱せるか 高まる6月反転期待
「AI祭り」は止まらない 半導体関連株、けん引役に磨き 株式 5月31日 バブル経済崩壊後の高値圏にある日経平均株価。人工知能(AI)の需要拡大などの期待感が相場を押し上げる「AI祭り」が追い風だ。日経平均の振れ幅を増幅させる「もろ刃の剣」でもある値がさの半導体関連株。持続的な株高のけん引役として磨きをかけられるか。 「決して良好な上昇基調ではない」。SMBC日興証券の吉野豊チーフテクニカルアナリストは警戒する。日経平均の直近の上昇が「一部の銘柄に偏ったいびつな構造を 「AI祭り」は止まらない 半導体関連株、けん引役に磨き
アクティビスト相場は1年だけか 企業変革は対話から マーケットニュース 株式 5月29日 29日の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、バブル経済崩壊後の高値を更新した。東京証券取引所によるPBR(株価純資産倍率)1倍割れの是正の動きなどで、企業が変化するとの期待感が続く。ただ、過去にもあった外部からの圧力による株価上昇への期待は、およそ1年で剥落した。一部の運用担当者は対話を重ねることで、企業の熱を高め、自発的な変化を促そうとしている。 スパークス・グループの阿部修平社長は5月、新た アクティビスト相場は1年だけか 企業変革は対話から
株高は外国人の「買い忘れ」 実物に注目、持続性カギに 藤田 和明 株式 編集委員 5月24日 3万円を超え、33年ぶりのバブル後高値に駆け上がった日経平均株価。24日は急ピッチの上昇に対する反動が出た。株高のけん引役として今回も海外投資家の買いが指摘されるが、過去とは中身に違いがある。再評価の機運をたぐり寄せ、持続的な株高につなげるにはなお課題がありそうだ。 JPモルガン証券の高田将成氏は今回の株高について、海外からのマネーフローに特徴があるという。「全員参加型の日本株買いにみえない。動 株高は外国人の「買い忘れ」 実物に注目、持続性カギに
ソニーG子会社分離が号砲 PBRの次は再編ドミノ期待 株式 5月22日 日本企業の価値向上を巡ってソニーグループが発表した金融子会社のスピンオフ(分離)上場の検討が注目を集めている。日本企業は複数の事業を抱え、株価が実力よりも割安に評価されることが多いとされる。スピンオフを通じて事業再編が活発化し、PBR(株価純資産倍率)1倍割れ対策に続いて日本株が見直される新たな追い風となるか。 「ソニーGはシンボリックな会社。今後、同様の動きが間違いなく広がるだろう」。コムジェ ソニーG子会社分離が号砲 PBRの次は再編ドミノ期待
日経平均バブル後高値 PBR1倍割れ対策は本物か グローバルマーケット 株式 コラム 5月19日更新 19日の東京株式市場で日経平均株価が2021年9月に付けたバブル崩壊後の高値を上回り、1990年8月以来、約33年ぶりの高値で引けた。株高を支えるのは外国人の買いだ。東京証券取引所が進めるPBR(株価純資産倍率)1倍割れ銘柄への改善要求に対する期待が背景にある。だが、罰則など強制力のない要求だけに対応は経営者次第だ。市場に向き合う会社とそうでない会社で格差が広がる可能性がある。 過去30年間、上 日経平均バブル後高値 PBR1倍割れ対策は本物か
日経平均株価3万円台 投資家見据える「PBR1倍の先」 株式 5月17日 日経平均株価が1年8カ月ぶりに3万円の大台を回復した。日本の景気は底堅いとの見方から長期投資家のマネーがPBR(株価純資産倍率)1倍を超え、なお企業価値の増大が見込める銘柄へ向かっている。3万円を最高値更新への「通過点」とできるかは、資本効率を意識して生まれ変わる企業が増えるかがカギとなりそうだ。 「海外だけでなく国内投資家の買いも入っており、上昇に弾みがついている」(国内証券トレーダー)。相対 日経平均株価3万円台 投資家見据える「PBR1倍の先」