NIKKEI The STYLE (NIKKEI Briefing)

みなさんこんにちは。 今回ご紹介する記事は「雨が決める住所『流域』 地域の食、歴史再考のヒントに」です。記者の高倉万紀子が取材執筆を担当しました。記事冒頭にも掲載された美しい千曲川の写真（下）は、写真映像グループの山口朋秀が撮影した朝焼けの風景です。 「東京にいたころは、計画通りに仕事を進められないのは挫折だと思っていました」「今は自然が相手だから思うように行くはずがない。でも努力すれば、一定は

みなさんこんにちは。今日ご紹介する記事は、「本をつくる、一冊に思いを込めて　ネット全盛の今に存在感」。筆者は専属シニアライターの田辺省二です。 デジタル全盛の世の中で紙の本の意義をあらためて考えた今回の企画、実は本づくりの様々な技術がわかるのも面白いところです。 そのひとつは、作家のほしおさなえさんが「言葉の窓」（下の写真）で採用した活版印刷です。活版を手がける印刷所は、鉛の活字の在庫を十分に持

みなさんこんにちは。東京は真夏のような暑い日が続いていますがお元気ですか？ 今回ご紹介する記事は「時計王国スイス、ブーム支える精緻な技と発信力」です。筆者である生活情報グループの堀聡は、2021年に国産腕時計、2022年にビスポークの革靴と、一貫してメンズのラグジュアリー分野の記事をNIKKEI The STYLEに書いています。自身もロンドンでスーツを仕立てたり、フランスの伝統工芸士にバッグを

みなさんこんにちは。今週からこのニュースレターは少し装いを変えてお届けします。 何十年も前の話で恐縮ですが、学生時代にバックパックで南仏を旅したとき、地元の人に「野生の動物が見られるよ」とすすめられて、カマルグという湿地帯を訪れました。夜遅くmas（マ、あるいはマス）と呼ばれる石造りの農家風の宿につき、くたびれ果ててベッドに入ると、一晩中、何やら不思議な動物の鳴き声が聞こえます。早朝目が覚めて外

みなさまこんにちは。今回ご紹介する記事は「ビンテージマンションの育て方　名作物件に学ぶ価値」です。4月23日付紙面で掲載、電子版でも公開しました。記事掲載の日曜日、「やっぱり秀和だよね、あれはスペイン風というの？」「私は原宿のコープオリンピアが好き」など知人からさまざまな連絡が来ました。年配の知人からは「広尾のガーデンヒルズは売り出し当時で最低でも8000万円くらいしたはず。どんな人が買うのかな

みなさん、こんにちは。私が前橋の白井屋ホテルを初めて見たのは、2020年の6月。オープンの半年前でした。知人のすすめで、アーツ前橋で行われているミラノ在住の日本人アーティストの個展に行ったときです。前橋に行く直前、とある会合で出会ったアート関係の女性に「前橋は白井屋ホテルが話題ですね」と言われ、外観だけでも見てみようと訪ねました。梅雨のさなかの日曜日で工事はお休み。古びた建物の白壁にはまだアート

東京・渋谷パルコの8階「ほぼ日曜日」で、美術家・森村泰昌さんの展覧会が開かれています（4月16日まで）。その名も「アート・シマツの極意」。2022年に京都で行われた個展の会場装飾に使われた高さ5メートル、面積にして約2500平方メートルものカーテンを「アートの始末」として再利用するというプロジェクトの一環です。熊川哲也さん率いるKバレエカンパニーの舞台装飾に使われたり、お笑いコンビ・ナイツのスー

こんにちは。今週から前任にかわりまして、私がニュースレターをお届けします。上の写真は2021年3月7日付の特集「土器のある風景」で表紙にしたものです。時を経た土の素朴な味わいがなんともいえず優美で、みなさんとともに週末の豊かな時間を過ごせたらという思いをこめて選びました。 今日ご紹介する記事は「こんにちは新しい日本のお茶　和紅茶や茶畑ツアー芽吹く」（4月2日付紙面で特集、電子版でも公開）です。国

皆さんこんにちは。NIKKEI The STYLE 編集長の武類祥子です。2022年度もきょうで終わりですね。人事異動のある人もない人も、それぞれに年度末の気ぜわしさを感じていらっしゃるかもしれませんが、昼下がりのひととき、少しだけNIKKEI The STYLEの世界にお付き合いください。 今回ご紹介する記事「世界に羽ばたく『クラフト醤油』　赤橙色のいざない」（3月26日付紙面で特集し、電子版

Hello, from Tokyo！ すみません、突然英語で。日本経済新聞のパートナー、英Financial Timesでは「Hello, from London」で始まるニュースレターが多く、何となく格好よく見えたので一度マネしてみたかった……。というわけで、ここからはいつも通りの書き方に戻ります。 改めまして、NIKKEI The STYLE 編集長の武類祥子です。ここ東京では桜が見ごろを迎