〈お知らせ〉新しい朝刊小説「ワカタケル」
9月3日から
2018年8月29日

鴻池朋子氏 池澤夏樹氏 ワカタケル

 本紙朝刊連載小説、林真理子氏の「愉楽にて」は9月2日で終わり、3日から池澤夏樹氏の「ワカタケル」を掲載します。

 日本最古の歴史書とされる「古事記」と「日本書紀」をベースにした小説です。主人公はワカタケル、すなわち第21代天皇「雄略」。激しい権力闘争と女たちとの仲、神々や怪物との行き来などを通じ、日本という国が形成される過程を描きます。

 1945年北海道生まれの池澤氏は88年「スティル・ライフ」で芥川賞、93年「マシアス・ギリの失脚」で谷崎潤一郎賞を受賞。詩、批評、翻訳のほか、世界文学全集や日本文学全集の編集も手掛けています。

 挿絵と題字は、独創的なアート作品で知られる美術家、鴻池朋子氏が担当します。電子版でもお読みいただけます。


〈作者の言葉〉

 数年前に『古事記』の現代語訳をして、神話めいた上巻より人間くさい中下巻の方がおもしろいと知った。

 天皇たちの武勇伝は少なく、争いと色ごとが多い。その中で『日本書紀』に「大悪天皇」と記された二十一代雄略天皇を主人公にして小説を書くと決めた。

 和名をワカタケルというこの人物は、中国の史書や古墳の遺物などで、実在したことがわかっている。暴君であると同時に偉大な国家建設者であった。

 挿絵に鴻池朋子さんを得て勇気百倍。

 乞御期待!