〈お知らせ〉新しい朝刊小説「愉楽にて」
9月6日から
2017年8月30日

林真理子氏 伊藤彰剛氏 愉楽にて

 本紙朝刊連載小説、伊集院静氏の「琥珀(こはく)の夢――小説、鳥井信治郎と末裔(まつえい)」は9月5日で終わり、6日から林真理子氏の「愉楽にて」を掲載します。

 主人公は大手製薬会社の副会長、久坂。美術品の収集に熱中する一方で、多くの女性との恋愛を楽しんでいます。東京、京都、シンガポールを舞台に、美と愛に溺れる数寄者を描いたエンターテインメント小説です。

 林氏は1954年山梨県生まれ。コピーライターとして活動したのち、82年にエッセー集「ルンルンを買っておうちに帰ろう」でデビュー。85年に「最終便に間に合えば」「京都まで」で直木賞を受賞しました。代表作に「白蓮れんれん」(柴田錬三郎賞)、「みんなの秘密」(吉川英治文学賞)などがあります。

 挿絵と題字は、透明感のある水彩画で知られるイラストレーターの伊藤彰剛氏が担当します。電子版でもお読みいただけます。


〈作者の言葉〉

 新聞連載小説は、私の大好きな仕事である。読者の方々の反響がダイレクトに、毎日伝わってくるからだ。

 今回、初めて日経新聞に書くことになり、嬉(うれ)しくてたまらない。何人かの先輩作家が、ここを舞台に読者の心をわしづかみにし、社会現象を巻き起こしている。

 私の書く主人公は、虚無とも呼べない心の平坦(へいたん)を恋愛で埋めていこうとする男性だ。昨年から何人かに取材をし、海外にも出かけた。毎朝、新聞の上で絢爛(けんらん)たる贅沢(ぜいたく)な世界をつくりたい。