ドイツに長く住み、世界の詩祭を巡ってきた四元康祐さんのエッセー「詩探しの旅」。詩人たちとの魅惑の出会いや詩のエッセンスをバックナンバーでお楽しみください。
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日中韓3か国語連詩に、中国語で参加したのは、米国在住のミン・ディ。初めて会ったのはロッテルダムの詩祭だったが、ほかの中国詩人…続き
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2015年春に行った日中韓3か国語連詩に、韓国から参加したのはキム・へスン。その時は知らなかったが、毎年ノーベル文学賞の候補…続き
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大阪文学学校通称ブンコウに、日中韓の詩人が集い、3か国語で巻いた連詩を読んだ。2015年8月14日、当時の安倍首相による「戦…続き
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編集同人のひとり山田兼士の死とともに、足掛け15年通算59号の歴史を先月閉じたばかりの雑誌「びーぐる 詩の海へ」は、全国の書…続き
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この春、ある詩の雑誌が終刊となった。「季刊びーぐる 詩の海へ」。2008年秋以来、14年半にわたって59冊を出してきた。版元…続き
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チェスワフ・ミウォシュが、ワルシャワ・ゲットーの阿鼻叫喚(あびきょうかん)を聞きながら『世界』という詩集を書いていた時、まさ…続き
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チェスワフ・ミウォシュ生誕百年祭では、ポーランド各地でさまざまな関連行事が行われた。そのひとつで、ある日本人青年がミウォシュ…続き
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アイルランドの詩人デニス・オドリスコルに初めて会ったのは、ルーマニアの詩祭だった。首都ブカレストからのバスの車中で意気投合し…続き
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ヴィスワヴァ・シンボルスカの生涯最後の公開朗読に、幸運にも僕は居合わすことができた。高齢のため人前に姿を現さなくなった世界的…続き
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ワルシャワで買ったアダム・ザガイェフスキーの詩集を読みながら、古都クラクフへ行った。10年後の2011年、僕は再びその町を訪…続き
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好きな詩はたくさんあるけれど、本当に好きな詩と出会うことは、そうたびたびは起こらない。一生に何度かあればいい方だろう。本当に…続き
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トルコ南部の町、ハルフェティで連詩を巻いたのは2018年5月。その2年前の夏トルコでクーデター未遂事件があり、エルドアン大統…続き
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ユーフラテス川の一部を堰(せ)き止めた水底に沈んだ町、ハルフェティの畔で行われた連詩。4番手はこの館の当主ニハット・オズダル…続き
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トルコ・ハルフェティ連詩で発詩を務めたゴクチェナーは、蕪村と山頭火とアメリカ現代詩を愛するトルコの詩人だ。出会いはリトアニア…続き
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僕らは水の上に立っていた。畔ではなく、文字通り広大な水の面に。薄暮に包まれて、頭上の空と足もとの水が無限に響き合い、まるで虚…続き
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英国の名優ジェレミー・アイアンズがマリア・ステパノヴァのエッセイ「プーチンの想像の産物としての戦争」を朗読したのは、2022…続き
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昨年2月、ロシアがウクライナに侵攻したとき、まっさきに思ったのはロシアの詩人たちだった。彼らは西洋の顔形を纏(まと)いつつ、…続き
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余幼幼と書いてYu Youyouと読む。四川省成都の詩人だ。1990年生まれ、と言えば僕の息子と同じだが、その名の通り、もっ…続き
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彼は英語を喋(しゃべ)らなかったし、僕は中国語が分からない。詩祭会場へ行くバスの車中で顔を合わせても、僕らは慎み深く笑みを交…続き
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2019年の香港詩祭には、中東欧の詩人が目立った。30年前まで共産主義独裁のもとにあった彼らにとって、香港の抵抗は他人事では…続き
コラム