論説委員会 コラム「春秋」担当
2006年から論説委員会でコラム「春秋」を担当。社会面の「風紋」、NIKKEI The STYLEの「文化時評」なども手がける。記者歴38年。そのほとんどを社会部など「軟派」畑で育ち、教育や司法の取材に携わってきた。世の中と人を、低い目線で見つめたいと思っている。著書に、コラム執筆の舞台裏を綴った「『春秋』うちあけ話」(日本経済新聞出版)。
5月26日
26日 5:00
歯切れのよい江戸っ子だった。食いしん坊だった。筋金入りの鉄道マニアだった。芝居が大好きだった。そして、東京高裁長官を退官後に…続き
3月19日
19日 5:00
1966年に起きた袴田事件で、東京高裁は袴田巌さん(87)の再審開始を認めた。無罪への大きな流れが見えるが、ここで省みておき…続き
2022年12月11日
11日 11:30
1960~70年代は戦後生まれが成人となる一方、なお多くの人々が戦争体験を抱えており、新旧の価値観のせめぎ合いが激しかった時…続き
2022年12月04日
4日 5:00
高度成長もピークを過ぎた1972年。すっかり遠くなったはずの「戦争」が、昭和元禄の世に不意に姿を現した。激戦地だったグアム島…続き

共同
4日 5:00
横井庄一は、腕の良い洋服の仕立て職人だった。昭和の初め、名古屋市の小学校を卒業してまもなく、愛知県豊橋市の洋服店に奉公に出る…続き
4日 5:00
1970年代初頭の日本は経済大国の座を不動のものにしていた。現在のライフスタイルの基盤はこの時期にできあがっている。もっとも…続き
2022年11月13日
13日 5:00
先鋭的なカウンターカルチャーの登場や迷宮入りした「3億円事件」など、高度成長期後期も人の心をざわめかせるような出来事は相次ぎ…続き
2022年11月06日
6日 5:00
条文はわずか7条。しかし、この法律ができるまでには長い闘いがあった。命を絶った人もいた。「無限連鎖講の防止に関する法律」――…続き
6日 5:00
人は一獲千金の夢を見る。自分だけの幸運を願う。悪徳商法の担い手たちはそんな心に付け入り、マインドコントロールによって被害者の…続き
2022年10月02日
2日 2:00
その夜、沖縄・コザの街はさんざめいていた。本土復帰を1年半後に控えた、1970年12月20日の未明である。
盛り場にひしめく忘…続き
2日 2:00
米軍嘉手納基地のゲートにほど近い沖縄県沖縄市の中心部。戦後ずっとコザと呼ばれてきた街の古い喫茶店で、佐渡山豊さんに会った。蓬…続き
2022年09月18日
18日 0:00
山陰本線は大いなるローカル線である。京都―幡生(山口県)間の全長673.8キロメートル。JRの在来線でいちばん長い路線だが、…続き
2022年09月04日

共同
4日 2:00
戦後史を振り返るとき、必ず突きあたるのが「全共闘」なる言葉だ。おもに「団塊の世代」が運動を担ったから、彼らを全共闘世代と呼ぶ…続き
4日 2:00
「最初の1ページ目から激しく引き込まれました」。社会派ブロガーとして知られる文筆家のちきりんは、40年あまり昔の、その本との…続き
2022年07月31日

共同
31日 2:00
1968年に起きた3億円強奪事件は戦後最大級の未解決事件である。周到な計画と偶然とに助けられ、巨額のカネを手にした犯人が迷宮…続き
31日 2:00
「一千万人の大捜査作戦」。刑事ドラマを地でいくようなコピーが、好奇心をかきたてたに違いない。1972年4月、東京・池袋の西武…続き
2022年07月03日
3日 2:00
その若者は、実家のある滋賀県大津市から国道1号をヒッチハイクで東京に向かっていた。1967年8月、記録的な暑さの続く夏のこと…続き
3日 2:00
1960年代後半の日本には、先鋭的なカウンターカルチャーが一斉に花開いた。現代美術作家のシュウゾウ・アヅチ・ガリバー氏(74…続き
2022年06月12日
12日 2:00
1960~70年代は、高度経済成長とその矛盾を背景に人と社会がざわめいた時代だった。そのころに起きた様々な出来事は、いまの私…続き
2022年06月05日
5日 22:57更新
60年に1度、日本に現れる「ひのえうま」という亡霊。この罪深い迷信との闘いは、じつは江戸時代から続いてきた。
■川柳でフェイク…続き
論説委員