脱炭素社会への潮流が世界的に加速するなか、いよいよ自動車産業もエンジン車から電動車へという技術体系の転換期に本格突入した。イノベーション(技術革新)の重要性を唱えたシュンペーターの言葉を借りるならば…続き
2020年11月、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)が、東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国および日本、中国、韓国、オーストラリア、ニュージーランドの15カ国により署名された。世界の国内総生産(GDP)、…続き
2020年末から21年初めにかけて、日本の通商政策に大きな影響を与える動きが相次いだ。米国第一主義を掲げたトランプ政権が幕を閉じ、バイデン政権がスタートする。…続き
1980年代半ば以降、東アジア地域では国際的生産ネットワークすなわち工程間国際分業が展開され、製造業とりわけ機械産業を中心に「ファクトリー・アジア」が形成された。…続き
再び新型コロナウイルスの感染拡大が深刻さを増す中で、対策強化が急がれている。同時に人々の社会生活への悪影響を緩和するために様々な経済・社会政策が議論、立案されている。…続き
新型コロナウイルスの感染拡大により雇用環境が悪化している。厚生労働省は、新型コロナ関連の解雇や雇い止めの2020年累計は8万人近いとしている。…続き
新型コロナウイルス感染症の拡大で雇用は大きな打撃を受けた。特に非正規雇用者数の減少は大きく、2020年7月には前年同月比で最大の131万人減を記録した。冬には第3波が襲い、今はその渦中にある。…続き
競争はスポーツでも芸術でもビジネスでも、競争のない場合よりもプレーヤーを奮い立たせ、より良いパフォーマンスを引き出す。
例えば2人のランナーを考えてみよう。大差がついている場合、…続き
1年前にこの原稿を書いていれば、米国についても他国についても、2020年と21年の経済的混乱を予想するのは難しかっただろう。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)は…続き
民主主義は現在、第2次世界大戦後、最も深刻な苦境に直面している。
最も正統性の高い政治的意思決定の方法として、民主主義が広く受け入れられるようになったのは19世紀半ば以降のことだ。…続き
産業の進化において2020年代とはどんな時代であろうか。幕開けは世界的な新型コロナ感染拡大であり、その影響が長引くのは確実だが、長期の産業現象としては地球温暖化対策、水害・震災の続出、デジタル化、…続き
21世紀に入り世界経済はいくつもの危機を経験してきた。2008年の大不況、20年のコロナ危機に加え、震災やテロなど、経済の範囲を超えた大きな危機を私たちは何度も乗り越えてきた。…続き
「いつになったら元通りの生活に戻れるのか」とよく聞かれる。筆者の答えは「二度と戻れない」だ。ワクチンや治療法が開発できないという意味ではない。新型コロナウイルスが根絶される可能性は大いにある。…続き
2020年、私たちは新型コロナウイルスに苦しんだ。明けて21年、ワクチンという一条の光が見えるが展望は依然として暗い。
しかし暗闇の中で少なくとも一つのことを考え直すことができた。…続き
アダム・スミスが国富論で指摘したように、我々の豊かさの源であり、かつ人類に特徴的な活動は「分業」である。分業とは能力に応じて適切な役割分担を行い、…続き
コロナ禍の中で再注目されているビジネスモデルにギグエコノミーがある。「ギグ」とはもともと音楽業界の用語で、その場限りの単発ライブを指す。…続き
菅義偉首相が所信表明演説において、2050年までに温暖化ガス排出量を実質ゼロ、すなわち脱炭素社会の実現を目指すと宣言した。…続き
2015年末に地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」で合意したのは、工業化以降の気温上昇を2度を十分下回る(努力目標は1.5度)幅にすることだった。18年に気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、…続き
政府は観光需要喚起策の「Go Toトラベル」を12月28日から1月11日まで全国一斉に一時中止することを決めた。外食需要喚起策の「Go Toイート」などを含めたGo To事業は、…続き