NIKKEI Film
日本に逃れたウクライナ少女の1年
「ここで生きる」
ロシアによるウクライナ侵攻後、母親と2人で日本へ避難した17歳のミラーナ・アジーマさん。「私の日常はいま、日本にある」。 心身ともに憔悴(しょうすい)していた彼女が、日本で前を向いて生きる決意を口にした。戦禍の故郷を案ずる苦しみと、8000キロ離れた異国の地で抱く希望のはざまを生きる少女の1年を見つめた。
映像「日本に逃れたウクライナ少女の1年」

ミラーナさんは東京都の支援を受け、都営住宅に暮らし都立高校に通う。「ニュースには疲れた」。ウクライナに残る父親を心配しながらも、終わりの見えない戦いに憂いを深める。
「もしウクライナに核兵器が使われたら」。胸をよぎる最悪の事態に恐怖を感じる日々が続く。
首都キーウ(キエフ)近郊で生まれ、チェルノブイリ原発事故の歴史に触れて育ったミラーナさん。駆り立てるのは幼い頃から持つ、ある夢だ。唯一の被爆国である日本で、いまその一歩を踏み出そうとしている。
登場人物

(高橋鈴、宮崎瑞穂、山本博文、小倉広志、遠藤彰)