トルコ地震、衛星分析が示す断層のずれ

全長400kmの広域に影響

Satellite image ©2023 Maxar Technologies

6日にトルコ南部で起きた地震の実態が衛星画像の分析から明らかになってきた。マグニチュード(M)7を超す2回の地震で2つの断層が動き、広範囲で甚大な被害が出た。約400キロメートルの範囲が影響を受けた。衛星データの解析手法を組み合わせて、トルコ・シリア地震の全容を探る。

TOPIC 1

電磁波で観測するSAR衛星画像で分析

地震による地表面への影響を調べるために、電磁波を使って地形を観測する合成開口レーダー(SAR)衛星の画像を分析した。6日の2回の地震は南北で合わせて2つの断層の破壊を引き起こした。同日4時(現地時間)のM7.8の本震では国土を縦断して約300キロメートルの断層が影響を受け、9時間後のM7.5の地震では北側で100キロメートル強の断層が動いたことが分かった。