そば、値上げ相次ぐ
中国・ロシアが揺らす日本の涼味

身近な和食、そば。手ごろな価格でそばを楽しめるチェーン店が初夏、相次いで値上げした。小麦粉や油などに加え、そば粉価格の上昇が大きく影響する。

背景には海外産ソバの実価格の高騰がある。中国産が上昇し、国産との価格差が縮む。国内では需要増を見越し、作付面積を増やす生産者も出てきた。

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庶民の喉越し、輸入頼み

食材、軒並み値上げ

東京都区部、2021年6月と22年6月の比較。タマネギは国産、輸入品いずれも含む
出所は小売物価統計調査、玄ソバは中国産の卸値(中心値)

そばチェーンの多くは海外産原料のそば粉を使う。「名代富士そば」を展開するダイタンフード(東京・渋谷)は6月1日からもりそばを1杯360円と、20円(5.9%)引き上げた。セルフ式そば店の「ゆで太郎」を運営するゆで太郎システム(東京・品川)も同月から、もりそばを20円(5.6%)引き上げ、1杯380円になった。

そば粉だけでなく、つなぎの小麦粉やかき揚げに使う油、つゆにいれるしょうゆなど、軒並み値上がりした。



小売物価統計調査、東京都区部の日本そば(外食)1枚の価格を示した折れ線グラフ。2015年に571円だったそばの価格は22年6月には650円と、年々上昇している。



ソバの実、輸入が6割超