監視の「目」、世界3万都市に
米制裁かわし半導体強国へ

大中国の時代
坂の上の罠③

中国の監視カメラは世界に広がる(2021年12月10日、上海市内)

語気はいつも以上に鋭かった。「監視国家に直接つながっている。そして、それはこの国のすべての繁華街にある」。人権派で知られる英国のデビッド・アルトン上院議員は2021年12月9日、記者会見で訴えた。

やり玉に挙げたのが、中国・杭州海康威視数字技術(ハイクビジョン)の監視カメラだ。

この日、英弁護士らによる民衆法廷が、新疆ウイグル自治区での人権弾圧を「ジェノサイド(大量虐殺)」と認定。議員はそれにハイクビジョンが加担していると指弾した。それだけではない。「我々はデータ収集に強い関心を持たなければならない」。英国内にある監視カメラから、外部にデータが漏れる可能性を指摘した。