大谷翔平 メジャーMVP
写真で振り返る「ショータイム」

米大リーグで投打の「二刀流」で活躍し、今季9勝、46本塁打を挙げたエンゼルスの大谷翔平(岩手県奥州市出身)が19日(米国時間18日)、ア・リーグの最優秀選手(MVP)に選ばれた。日本人選手のMVPは2001年のイチロー(マリナーズ)以来、2人目。1918年のベーブ・ルース以来となる「2桁勝利、2桁本塁打」の歴史的快挙にも迫った今季の活躍を振り返る。

数字で見る大谷・ルース・イチロー

今季の大谷、「ダブル2桁」を達成した1918年のベーブ・ルース、日本人初のMVP選手となった2001年のイチローの成績を比べると、それぞれの強い個性が見える。

手術からの復活 躍動の前半戦

2018年の右肘靱帯再建手術と19年の左膝手術を経て、大リーグ4年目を迎えた大谷は投打フル稼働を本格化。前半戦は4月26日に初白星を挙げてから4勝し、打ってはメジャー首位の33本塁打で折り返した。

4月4日(米国時間、以下すべて同じ)のホワイトソックス戦で「2番・投手」の先発で、メジャー4年目で初めて公式戦の投打同時出場を果たした=共同
4月26日のレンジャーズとの試合前、グラウンドに向かう大谷。この日、2018年の右肘手術後、初めての勝利を挙げた=USA TODAY
6月20日のタイガース戦で、自己最多となる23号2ランを放ち祝福される大谷=AP
7月7日のレッドソックス戦で32号本塁打を放つ大谷。2004年に松井秀喜(ヤンキース)がマークした日本選手のシーズン最多本塁打記録を更新した=共同
大谷が放った32号本塁打のホームランボール=共同

史上初、米球宴で投打同時先発

大谷はオールスター戦で、ア・リーグの先発投手と1番・指名打者を務めた。1933年初開催の米球宴で投打同時の先発出場を果たしたのは史上初。試合では100マイル(約161キロ)を連発し勝利投手となった。

史上初めての投打同時選出となったオールスター戦前日の7月12日に笑顔を見せる大谷=AP
オールスター戦前日恒例の本塁打競争に、日本選手として初めて出場を果たした大谷。1回戦で2度の延長戦の末、惜しくも敗退した。出場料15万ドル(約1650万円)は、日ごろの感謝として球団職員約30人に配った(7月12日)=共同
オールスター戦を前に、敷かれたカーペットの上を歩く大谷(7月13日)=共同
オールスター戦で1回を無安打無失点と好投した大谷。日本選手で2019年のヤンキースの田中将大(現プロ野球楽天)以来2人目の勝利投手になった。打者では2打数無安打だった=AP
オールスター戦で、ともに母校の花巻東高(岩手県花巻市)のユニホームを持つ大谷とマリナーズの菊池雄星。岩手出身の2人は「花巻から世界へ」とのメッセージを記した=エンゼルス提供・共同

「ダブル2桁」と本塁打王
2つの頂への挑戦

後半戦は「2桁勝利、2桁本塁打」達成と本塁打王への期待が高まった。だが終盤はマウンドでは打線の援護に恵まれず、打席では勝負を避けられての四球攻めに遭うなどし、快挙は来季以降に持ち越された。それでも投球回と奪三振、安打、得点、打点の投打5部門で「100」の大台に達する史上初の偉業を達成。記録と記憶に残るシーズンとなった。

8月18日のタイガース戦で40号本塁打を放った大谷。投げては8勝目を挙げ、メジャーで自身初めて勝ち星と本塁打を同時にマークした=共同
9月3日のレンジャーズ戦で力投する大谷。9勝目を挙げ、ベーブ・ルース以来103年ぶりとなる「2桁勝利、2桁本塁打」に王手をかける。だがその後に先発登板した10日、19日の試合では勝敗が付かず、足踏みが続いた=共同
9月26日のマリナーズ戦に投打同時出場し、1点のリードを得ながら好投するも、7回に同点弾を浴びた大谷。この試合も勝敗は付かなかった。シーズンの残り試合は打撃に専念することになり「ダブル2桁」は来季以降に持ち越された=AP
焦点は、ブルージェイズのゲレロ(中央)とロイヤルズのペレス(右)との本塁打王争いに=AP
10月3日、シーズン最終戦のマリナーズ戦で、46号となる先頭打者本塁打を放つ大谷=共同
46号本塁打を放ち、笑顔で三塁コーチとタッチする大谷。本塁打王争いは、ともに48発のペレスとゲレロが首位となり、大谷は2本差の3位だった。来季はファンをどんな高みへといざなうだろう=共同